ずりばいして寝ない赤ちゃんが寝る!寝ない理由と寝かしつけ方
「赤ちゃんが大きくなるのにつれて、これまで寝ていた時間になかなか寝つかなくなって困っている」というママの声をよく聞きます。寝ていたと思っていたら、夜中に起きだしてずりばいをしていたということもあるようです。これまでのように赤ちゃんがスムーズに寝られるようにするための解決方法について調べてみましょう。
赤ちゃんがずりばいを始める時期と睡眠
ずりばいって何?ハイハイとの違い
では、ずりばいとハイハイとはどのような点が違うのでしょうか?
ずりばいでは、赤ちゃんはお腹と腕の手のひらから肘までを床に着けたままの状態で、腕と足の力で前後左右に方向転換して進んでいきます。ハイハイでは、手のひらを床に着けて、両手で上半身を支えます。膝立ちになっているのでお腹は床から離れています。
また、ずりばいでは赤ちゃんの膝は伸びていますが、ハイハイでは膝が曲がっているのも大きな違いですね。
ずりばいを始める時期の目安
なぜなら、ずりばいは寝返りの次のステップの動作なので、寝返りの時期によってずりばいを始めるタイミングも異なるからです。寝返りを生後3カ月でする子もいれば、生後8カ月になってもできない子もいます。
すべての赤ちゃんがずりばいをするわけではなく、ずりばいをしないでハイハイをするケースもあります。ハイハイをしないで歩くようになった赤ちゃんもいるようですよ。
ずりばいをしないからといって、焦ったり心配したりする必要はありません。ずりばいをしなくても、成長とともに歩いたり、走ったりできるようになるからです。
睡眠リズムが乱れやすい時期でもある
生後6カ月~1歳ころの睡眠時間は11時間~13時間くらいで、ちょうどこのころからずりばいやハイハイが始まります。
また、この時期は「8カ月の睡眠退行」が起きる時期とも重なります。8カ月の睡眠退行とは、今までよく寝ていた子が急に寝つきが悪くなったり、夜中に何度も起きてぐずったり、昼寝の時間が短くなったりすることをいいます。
脳の急速な発達により起こると考えられていますが、生後7カ月~8カ月ころに睡眠退行が現れて、赤ちゃんの睡眠リズムが乱れやすくなるので注意が必要です。
赤ちゃんがお布団でずりばいしてしまう理由
何かに好奇心をくすぐられている
でも、赤ちゃんが寝ないでお布団でずりばいしてしまうのにはママも困ってしまいますね。豆電球をつけたままで寝ていたり、寝室に赤ちゃんの好きなおもちゃが置いてあったりするのも、赤ちゃんがお布団でずりばいをする理由の一つです。
赤ちゃんは光に敏感なので、豆電球の灯りにも反応して眠りが浅くなることがあります。おもちゃも気になるので、触ろうとしてずりばいをするのです。
興奮してしまって眠れない
そんな刺激的な毎日を送っている赤ちゃんは、その興奮の余韻を残したままお布団に入ることになって、なかなか眠れないまま無意識にずりばいをしてしまうことになります。
赤ちゃんの興奮状態は、楽しいことだけでなく、寂しさや悲しさ、怒りなどの感情によっても起きます。ママが留守のときや昼寝から起きたらだれもいなかったとき、遊んでいたおもちゃを取り上げられたときなどがそうですね。
寝ぼけて動きだしてしまうこともある
寝ていたはずの赤ちゃんが急に起きだしてずりばいやハイハイをし始めたら、びっくりするママもいるかもしれませんね。赤ちゃんが寝ぼけて動きだしてしまうのは、大人と違って赤ちゃんがまだ寝るのが未熟だからのようです。寝ていて動きだすのは夢を見ているからなのでしょう。
それとも、赤ちゃんは体験したことを反すうするようにできているので、夢の中でおさらいをしているのかもしれません。
また、お昼寝の時間が長すぎたり、遅い時間にお昼寝をしたりしたときなども、夜になかなか寝つけずに、寝ていて急に動き出すこともあるようです。