秋から始める快適薄着生活。赤ちゃんの体の機能を鍛えよう
快適な薄着生活をスムーズに始めるなら、秋からがベストです。薄着をすることで赤ちゃんの体温調節機能の発達を促して、暑さ寒さに強い体を作ることができますよ。寒くないか心配ですが、薄着は赤ちゃんにとって意外と快適ですよ。薄着生活の注意点、赤ちゃんが寒くないか見分けるポイントなどもチェックしてみましょう。
赤ちゃんの体の機能と薄着にするメリット
赤ちゃんは大人よりも体温が高め
赤ちゃんは体温調節の機能が未熟なので、寒くないか心配になってしまいますね。でも、赤ちゃんは体温が高いので、実は暑がりです。
まだ脂肪も少ない新生児の頃は、大人より1枚多めの服装でよいのですが、2カ月を過ぎる頃には大人と同じ枚数で大丈夫ですよ。そして、生後半年を過ぎる頃には、大人より1枚少なめの薄着が赤ちゃんにとってはちょうどよい服装になります。
おばあちゃんたちの世代は「赤ちゃんが寒そう」と心配になるかもしれませんが、赤ちゃんには厚着ではなく、適切な範囲での薄着が推奨されています。
体温調節機能を高める
薄着をしていると、体温調節機能が刺激され、そのはたらきを高めることができます。赤ちゃんの頃は体温調節機能が未熟ですが、それを発達させるためには、寒さや暑さを感じる必要があります。
エアコンを使用して、季節に関係なくいつでも快適な温度になるようにしたり、気温にみあわない服装をさせたりしていると、体温調節のセンサーがうまくはたらかず、温度変化に弱い体質になってしまうことも。
体温調節機能は2、3歳頃までに整っていくといわれています。小さい頃から1枚少なめの薄着が大切ですね。
自律神経のバランスもよくなる
血管を収縮・拡張をさせているのが自律神経です。自律神経は適度に使わなければ、うまくはたらかなくなり、体調不良を引き起こしてしまいます。
自律神経をはたらかせれば、鍛えられてバランスが整い、免疫力がアップします。免疫力が上がれば、風邪などのウィルスにも強くなり、風邪を引きにくくなります。
自律神経の乱れは大人だけの話と思いがちですが、「子どもの冷え性」が増えてきています。赤ちゃんの頃から自律神経を鍛えるとよいですね。
赤ちゃんは寝汗がすごい!対策と対処法
吸水性のよいパジャマなどを着せよう
寝汗をかいて肌がベトベトのままになると、汗で冷えて寝冷えをしてしまうことも。そのため、赤ちゃんが夜寝るときには吸水性のよいパジャマを着させてあげるとよいでしょう。
寝汗はあせもの原因にもなるので、パジャマは吸水性に優れ、肌に優しい綿素材のものがおすすめですよ。3カ月頃からの赤ちゃんは睡眠時間が長くなり、昼夜の区別もついてくるので、夜にはパジャマを着せる習慣がおすすめです。
薄着の習慣に加え、昼夜のリズムが整うことで、自律神経のバランスにもさらによい影響をもたらしますよ。
寝冷えが気になるときはスリーパーを
寝ているときに寒そうだったり、布団を蹴ってしまったりして寝冷えが気になるときは、パジャマの上からスリーパーを着せてあげるとよいでしょう。スリーパーは着るお布団のようなものなので、寝ている間に脱げて寒くなってしまう心配がありません。
保温性を重視して毛布のような素材が多いですが、通気性のよい綿素材のものもあるので、寝汗の量や季節に合わせて使い分けてもよいですね。
厚着して汗が冷えると風邪の原因に
寒さで風邪を引かないように厚着させても、これでは逆効果ですね。エアコンのついた暖かい室内では靴下も必要ありませんよ。
極端に薄着し過ぎるのもよくないので、赤ちゃんの服装は加減が難しいですね。外では大人より1枚少なめにして、暖かい室内に入れば服を脱いで調節できるように、分厚い服で暖かくするより、カーディガンなど着脱しやすい服を重ねておくとよいですよ。
また、厚い服よりも薄い服を何枚か重ね着していると、脱ぎ着して温度を調節しやすいだけではなく、服と服の間に空気の層ができて暖かさがアップします。
薄着生活を始める注意点とポイント
首、背中は冷やさないように気を付けよう
首には太い血管が流れているので、首回りを温めることによって、体全体が温まります。また、背中の冷えは内臓の冷えにつながるので、背中も温かくしておくほうがよいでしょう。
着用できるようであれば、子ども用のネックウォーマーもあります。外出時にスポッとかぶせるだけで、防寒対策ができますよ。
首回りの隙間を減らしておくと服の間の暖かい空気が逃げにくくなるので、薄着でも冷え過ぎになりにくくなります。赤ちゃんには首がきつくならないようにする配慮も必要なので、ゆったりめのタートルネックや、首や背中が開いていない服を着せるのもよいですね。