赤ちゃんのお座りは成長をみながら進めよう!焦らないのがコツ
周りにいる同月齢の赤ちゃんがお座りをしている姿を見て「うちはまだなのに」と焦ることもあるかもしれません。しかし成長には個人差があります。そこで今回は、赤ちゃんのお座りの発達についてやお座りを強いることの問題点、ママが気をつけたいことなどについてお話しします。
赤ちゃんのお座りの発達について知ろう
赤ちゃんがお座りをするのはいつ頃?
生後5~6カ月
首がすわったり、寝返りができるようになる時期。お座りできる子どもは少数です。
生後6~7カ月
手を前についてお座りの姿勢をしたり、短時間ならお座りできる子もいます。まだ不安定で倒れやすいので、近くで見守ってあげましょう。
生後7~8カ月
手で支えなくても、安定したお座りができるようになってきます。振り向いたときに倒れてしまうことが多いので、まだまだ注意が必要です。
お座りをするまでの運動発達とは
生後3カ月くらいになると、お座りに興味を持つ赤ちゃんも出てくると思います。しかし、腰がすわる前にお座りさせる場合は、ママやパパがしっかり上体を支えてあげてください。お座りさせるのは短い時間にして、目を離さないようにしましょう。腰がしっかりすわっていないのに無理にお座りをすると、うまくバランスがとれず、倒れたり姿勢が崩れたりしてしまいます。
日頃の運動量なども影響してきますが、お座りは体の準備や成長に合わせて自然とできるようになるので、焦らなくても大丈夫ですよ。
できるようになる時期には個人差がある
生後7~8カ月ころになると、お座りできるようになる赤ちゃんは多くなります。しかし、それはあくまでも目安であって、お座りできる時期には個人差があります。
赤ちゃんが嫌がらない範囲で、遊びにお座りを取り入れてみるのもよいでしょう。また、赤ちゃんをお座りの姿勢にして、ママやパパがひざに抱っこして座らせると、お座りの練習になるようです。
低月齢でお座りを強いることの問題点とは
背骨の成長を妨げてしまう
お話ししてきたように、そもそもお座りは、下半身や腰の筋肉が発達してくると、自然とできるようになります。そのため、無理な練習は必要ありません。むしろ、早い時期の無理な練習は赤ちゃんの体に大きな負担がかかってしまいます。
体の中でいちばん重たい頭を支えるには、筋肉や骨など体の組織の発達が必要です。まだ体を支えられない早すぎる時期のお座りは、背骨の成長を妨げてしまうというデータも出ています。背骨は体の成長にとって大事なパーツなので、背骨に負担をかけないためにも、低月齢のお座りは避けたほうがよさそうですね。
腰に大きな負担がかかり体の歪みの原因に
「練習を続ければお座りができるようになる」と考えるママやパパも多いかもしれませんが、実際には、背中・足腰・おしりなどの筋肉が発達していないと腰すわりはできません。
お座りが安定しないと、「早く腰がすわるように練習した方がいい」と考えてしまいがちですが、腰がすわっていない時期にお座りの練習をさせ過ぎると、腰への負担が大きくなり、体の歪みなどの原因になってしまいます。
無理な練習はせず、赤ちゃんのペースに合わせて、あたたかく見守りましょう。
動けないので意欲低下につながる
しかし、おとなしく座っているのは、決して心地よいからというわけではありません。赤ちゃんなりに姿勢を保つことに必死だから、というケースもあるんです。余裕がなくて、手を出すこともできない、周囲を見回すことができない子もいます。こんな状態では、赤ちゃんの心はいっぱいいっぱいで、ストレスがたまってしまいます。
無理なお座りを続けてしまうと、「自分の思うように動けない、動く気にならなくなる、自発的に動くことをあきらめる」というように、意欲が失われてしまう恐れがあります。これでは逆効果なので、注意してくださいね。