両親と同居するときの生活費。分担方法や考え方とお得なポイント
両親と同居するとき、考えておきたいのが生活費の分担割合です。親子といえども世帯が別であればお金の話はなかなか切り出しにくいものですが、きちんと話し合うことで納得した同居生活を送ることができますよ。今回は生活費を分担するときの考え方や、同居ならではの生活費軽減ポイントをご紹介します。
家の持ち主別にみた同居の生活費負担の目安
親の持ち家なら生活費は子世帯負担
実際に同居をしているママたちは生活費の負担をどのようにしているのでしょうか。
生活費の負担は、家族の状態によって異なります。例えば両親の持ち家に子世帯が一緒に住んでいるケースでは子世帯に住居費がかからないため、浮いた住居費の代わりに食費や光熱費を子世帯が負担するケースが多いようです。
ただし、お酒などの嗜好品も子世帯の負担にしてしまうと徐々に不満が溜まりやすくなるので、あくまで共用の範囲の生活費を負担するとよいですね。
パパの持ち家なら両親の生活費は両親負担で
ただ、二世帯住宅で電気などのメーターが別でない限り、世帯別の生活費はわかりません。そのため月額で目安を決めて、生活費を子世帯に支払うケースもあるようです。
例えば、あるママはパパの両親と完全同居をしていて、パパ名義のローンの2/3を子世帯、1/3を両親世帯が払っているそうです。生活費はそれとは別に、定額で4万円をもらっているそうですよ。
光熱費などは季節や在宅時間により変動するので、両親の方が子世帯より在宅時間が長いようであれば、夏や冬などには少々金額を上乗せしてもよいかもしれませんね。
どちらが出すか明確に決めずに生活パターン
生活費を明確にするには、両世帯の「共同財布」を作ることをおすすめします。話し合って決めたお互いの生活費を共同財布に入れ、そこから食費や光熱費などを支払って管理します。
共同財布を使ってやりくりすれば何にいくら使ったのかわかりやすく、節約もしやすくなりますよ。
また共同財布はあくまでお互いに消費するものだけに限定して、嗜好品などはそれぞれが購入するようにすれば、より公平感を感じやすくなります。
両親と同居での生活費でもめないために
光熱費の分担割合は最初に相談
先ほどご紹介した負担の目安を見ると、持ち家の場合は住居費を払っていない世帯が光熱費を負担するケースが多いようです。また生活パターンによってはお互いに割合を決めて出し合うことも考えられます。
お互いに割合を決めて出し合う場合も、昼間家にいることが多い両親世代が光熱費を多めに支払ったり、均等に半分にしたりと様々なケースがあるようです。
親子でお金のことは話しにくいものですが、不満を溜めないためにもしっかりと最初に相談することをおすすめします。
食費は好みも違うので冷蔵庫別パターンも
例えば子世代が食費を安くしようと頑張る一方で、両親世代は「おいしいものを食べたい」と高めの食材を購入していては不満も出てしまいます。
こうした不満を解決するため、食事を世帯別に作り、それにともなって食費も別々に管理する同居家庭も少なくありません。
同居で食費を別々にするとなると一見ややこしそうですが、食材さえきちんと管理できれば問題ないようです。よくあるのが冷蔵庫を別にするパターンで、世帯別に購入した食材をそれぞれで管理できるので、もめごとも起きにくくなりますよ。
ライフスタイルが変わったら見直す機会を
一方で、光熱費や食費などの負担割合はきちんと話し合っておかないと、一方に負担が重くのしかかる可能性があります。
本来背負わなくてよい費用を負担することは、不公平感から家族間のトラブルになりがちです。それを避けるためにも同居開始時にしっかりと話し合っておきましょう。
また生活していく中でお互いのライフスタイルは変化していきます。家族構成が変わるなどのタイミングを機会にその都度見直していくことも、家族間のトラブルを防ぐポイントになりますよ。