子ども同士の喧嘩に仲直りは必要?多くを学べるように親が関わる方法
子どもが友だちと喧嘩になったとき、ママはどのように対処すればよいのか悩むことがありませんか?喧嘩は子どもの成長に必要と思っていても、いざ目の前で喧嘩が始めるとヒヤヒヤしますよね。ここでは、子ども同士の喧嘩に対して、ママはどのように対応すればよいのかをご紹介します。
子ども同士の喧嘩でよく見られるシーン
楽しく遊んでいる最中に起こる子どもの喧嘩
小さな子どもは心がまだ未熟なため、自分の感情をうまく相手に伝えられない、欲求を我慢できないなどの理由から、友だちと喧嘩になることがあります。たとえば、おもちゃの取り合いや順番の決め方など、大人にとっては「そんなことで怒らなくても」と感じることで喧嘩になるときもありますよね。
楽しく遊んでいても急に喧嘩になるケースもあるため、ママは子ども同士のやり取りをしっかり見守ることが大切でしょう。
喧嘩に介入して最小限に留めようとするママ
しかし、子どもは喧嘩をしながら社会性やコミュニケーション能力などを身につけていきます。ママが間に入って解決したり、穏便に済ませようと介入したりすると、子どもは人とトラブルが起きたときの対処法を学べないまま成長してしまいますよ。
「子どもには傷ついてほしくない」という気持ちは分かりますが、子どもの自立心を育むためにも過干渉になるのは控えましょう。
子ども同士での解決を求めて関与しないママ
子ども同士の喧嘩には、子どもたちですぐに解決できる問題と、解決法が見つからず手助けが必要な問題があるでしょう。手助けせずに放置したままだと、仲直りできずに子ども同士の関係が悪化する可能性もありますよ。
ママは近くで子ども同士のやり取りを見守り、手助けが必要と感じたときはお互いの話を聞きながら一緒に解決する方法を考えることが大切ですよ。
喧嘩によって子どもが体得するものとは
お互いの気持ちに向き合うことで成長できる
喧嘩をすると「◯◯がイヤ」と自分の気持ちを主張しますが、相手も「◯◯でしょう」「なんでそんなことを言うの」など、友だちによって色々な反応をしますよね。相手の反応を見ることで、「◯◯ちゃんは今どんな気持ちなの?」と気持ちを想像するようになります。
お互いの気持ちに向き合うことで、「友だちといつも同じ気持ちではない」「意見が合わないときもある」ということを学び、社会性が身についていきますよ。
お互いの心や体の痛みを知ることができる
叩かれたり、物を投げられたりした相手は、当然痛い思いをするでしょう。相手が悲しんでいる姿を見ることで、「叩かれると痛いんだ」「物を投げたら危ないな」と相手の心や体の痛みを知ることができますよね。反対に自分が叩かれたときも「こんなに痛いの」と痛みを知ることができるため、友だちとトラブルが起きても叩くのを我慢できるようになりますよ。
痛みを知ることで思いやりの心が育ち、トラブルが起きたときも相手の気持ちになって考えられるようになるでしょう。
仲直りから人間関係の修復が学べる
子どもは喧嘩をして仲直りをしないまま終わってしまうと、どのように人間関係を修復すればよいのかを学ぶことができません。仲直りの方法を知らないままだと成長してからも色々な人とうまくコミュニケーションを取れないので、小さなころに友だちと喧嘩をしたり、仲直りをしたりする経験を積むことが大切ですよ。
子どもの成長のために仲直りするところまでしっかり見守りたいですね。
子ども同士の喧嘩への親の関わり方とは
子どもの気持ちに寄り添って解決法を考える
子どもの心が落ち着いてから、「どうして喧嘩になったの?」と経緯や気持ちを聞いてくださいね。話すまでに時間がかかる子もいますが、焦らずに自分から話すのを待ちましょう。子どもの話を聞いてから「どうしようか?」「どうしたら仲直りできるかな?」と、解決策を考えていきます。
あくまでも子どもが自分で考えられるように答えは言わず、寄り添いながら関わっていくとよいですよ。