年末に大掃除はもう古い?年末にこだわらない理由や海外の大掃除事情
年末はクリスマスなどのイベントに年賀状作りなどが重なり大忙しです。さらに大掃除もしなくてはならないとなると、ママは気が重くなってしまいますよね。ところで、大掃除は年末にしなくてはならないのでしょうか?今回は大掃除を年末にやる理由や年末以外の時期にやるメリット、海外の大掃除事情を紹介します。
年末に大掃除をする由来や理由、メリット
年末に大掃除をする由来は「すす払い」から
歳神は新年を迎えるとともに新しい歳神にバトンタッチするのですが、きれい好きな歳神は汚れた家には来てくれません。
そこで、古い歳神を気持ちよく送り、新しい歳神を迎え入れるために1年の汚れを落とす「すす払い」が始まりました。これが現在の「大掃除」の由来です。
「すす払い」は今でも神社やお寺、お城などで行われています。年末になると「ひこにゃん」などのゆるキャラが各地で「すす払い」をしたというニュースが流れているのを聞いたことがあるママもいるのではないでしょうか。
年末に大掃除をする理由
例えば、仕事納めの日にオフィスの一斉清掃を行う企業は今でも多いですよね。業種などによって違いはありますが、仕事納めから仕事始めまでおよそ1週間の休暇があります。
もし、デスクの上を片付けないまま休暇に入り、仕事始めを迎えたらすっきりした気持ちで仕事を始めることができるでしょうか。
なにか新しいことを始めるときに、道具や作業場所が汚れていたり散らかっていたりするとモチベーションが上がりません。年末に大掃除を行うと、1年を前向きな気持ちでスタートすることができます。
年末に大掃除をするメリット、デメリット
しかし、気温が低い年末は水が冷たく、熱いお湯でもすぐに冷めてしまいます。水を使う拭き掃除に苦痛を感じやすく、キッチンの油汚れなども落ちにくいというデメリットがあります。
また、年末は大掃除以外にもやらなくてはならないことがたくさんあります。働いているママや小さな子どもを育てているママには負担が大きいですよね。
シンプルに「掃除」として考えると、年末の大掃除は合理的とはいえません。縁起やゲン担ぎを気にしないのであれば、時期をずらすというのも選択肢の一つです。
自分に合った大掃除の季節や方法を選ぼう
ヨーロッパは春!スプリング・クリーニング
冬に比べて気温が高い春掃除を行うと、窓を開けて換気を行いながら掃除できるほか、屋外の掃除も快適に行うことができます。拭き掃除や水洗いの負担も軽くなり、キッチンの油汚れも落としやすくなりますね。
また、部屋に持ち込んでしまった花粉を取り除くことができるため花粉症対策としても有効です。梅雨に入る前にカビや菌の栄養となる汚れを落とすことでカビの発生防止や除菌効果も期待できます。
動物の毛が生え変わる時期でもありますので、ペットを飼っている家庭にはとくに春の大掃除がおすすめです。
夏休みを利用して子どもと一緒に大掃除!
水の冷たさが気持ちよい夏は、拭き掃除などの水を使う掃除が楽しい季節です。キッチンの油汚れも落ちやすく、換気のために窓を開けるのも苦にならないため、大掃除をしやすい時期といえるでしょう。
また、夏はエアコンの使用時間が長くなることから、エアコンフィルターが汚れやすくなります。エアコンを掃除すると空気がきれいになるだけではなく、光熱費削減にもなりますよ。
夏休み期間中であれば子どもと一緒に大掃除することができます。冬休みに比べて期間が長いため、数日に分けてゆっくり掃除をしてもよいですね。
大掃除は「秋」という人が増えている
水の冷たさも苦にならず、気温もそれほど低くないため油汚れなども落としやすい季節です。春のように花粉や黄砂の心配も少ないため、窓を大きく開けて換気することができますね。
また、秋は夏に比べると気温が低いものの、空気が少し乾燥するため洗濯物が乾きやすくなります。大きなカーテンやカーペットを洗うには絶好の季節といえるのではないでしょうか。
秋は衣替えのシーズンです。クローゼットやタンスの掃除と一緒に衣替えをすれば一石二鳥ですね。
日本とは違う海外の大掃除の時期とやり方
イギリスでは「春の大掃除週間」がある
そのため、1月1日はカレンダーの始まりではあるものの、1年の始まりという意識はあまりないようです。
一方、十字架にかけられたキリストが復活した「イースター」の日は非常に重要な節目であり、1年の始まりだと考えられています。「スプリング・クリーニング」は、3月のイースターに合わせたものなのですね。
なかでも、イギリスではイースターの前に「春の大掃除週間」があります。すっきりした家で新しい年を迎えたい気持ちは日本人もイギリス人も同じということなのでしょう。