湯冷ましは新生児に必要?作り方や湯冷ましのメリットとデメリット
湯冷ましはいつから?どうやって与えるの?
新生児から与えることができる
現代の医学では、生後5~6カ月までの赤ちゃんは母乳やミルクで十分に栄養補給や水分補給ができるようになっているといわれていますが、大量に汗をかいたときなどは別です。赤ちゃんを脱水状態にしないためにも水分を与えることは必要ですよ。
新生児期の赤ちゃんが湯冷ましなどの水分を摂る必要があるときは、ミルクを飲んでいる赤ちゃんが水分不足になっているときです。ミルクの与えすぎは赤ちゃんの消化器官に負担をかけてしまうことがありますので注意が必要ですね。
哺乳瓶、スプーン等使って与える
最初は母乳やミルクではない食感になかなか飲まなかったり、吐き出したりしてしまう赤ちゃんもいますが、だんだん飲めるようになってきます。
母乳だけ飲んでいる赤ちゃんは哺乳瓶に慣れていません。湯冷ましを使って哺乳瓶を使う練習ができますよ。哺乳瓶に慣れていくとマグカップで水や麦茶を飲むのがスムーズにいきます。
スプーンも慣れていなくて当たり前です。よい機会だと思って、スプーンの練習に取り組むのもよいですね。離乳食の練習にもなります。ただし、無理強いはせずに赤ちゃんの様子を見て、進めていきましょう。
飲ませすぎや温度には注意しよう
大人でもそうですが、水は結構お腹いっぱいになるものです。湯冷ましを与えすぎると赤ちゃんも満腹になってしまい、母乳やミルクを飲まなくなってしまうことがあります。
母乳やミルクを飲まなくなると、赤ちゃんの成長に必要な栄養が不足してしまうことも考えられますよ。母乳やミルクを飲んでいるうちは、母乳やミルクをしっかり飲ませたいですね。
湯冷ましの温度は赤ちゃんに与える前に必ず確認する習慣をつけましょう。冷ましたつもりでも冷めてないこともあります。人肌程度が基準です。
湯冷ましを与えるメリット
汗をかいたときの水分補給
赤ちゃんにとって脱水症状は怖いですよね。特にお風呂上りや夏のお昼寝、お出かけで、たくさんの汗をかいたあとや、嘔吐や下痢をしているときは要注意です。
脱水症状のサインに気づくには、おしっこを観察してみましょう。水分を摂らせているつもりでもおしっこの回数や量が少ないようなら、水分が不足している可能性があります。
そのようなときに赤ちゃんの水分補給に役立つのが湯冷ましです。脱水症状をおこしてしまう前に、日頃からパパやママが赤ちゃんの様子をよくチェックして、こまめな水分補給を心がけましょうね。
水分不足から起きる便秘の解消
生まれたころは1日に何度も排便していた赤ちゃんでも、1日に数回、1日に1回と減っていき、離乳食が始まって水分が不足してくると、便秘気味になることがありますね。食事での水分補給のほかに、汗をかいたあとなど忘れずに水分補給をしましょう。
また、湯冷ましに砂糖やオリゴ糖を加えると、糖分で便秘の改善がみられることがあります。一般的には、湯冷まし100mlに5gの砂糖やオリゴ糖を入れて、20~30mlを与えます。あまり甘すぎないように気をつけましょう。
オリゴ糖は種類が豊富です。赤ちゃんに与えるものはなるべく純度の高いものを選んでくださいね。
湯冷ましがスプーンや離乳食の練習になる
ただし、スプーンで食べることをあまり早い時期に始めてしまうと、飲み込みがうまくできずに、誤飲誤嚥につながってしまうおそれがあるので注意が必要です。湯冷ましをスプーンで飲む練習をする場合は、むせてしまうことも考えられますので、飲み込みがうまくなってから、座る角度を変えたり、少ない量にしてみたり、常にパパやママが付き添ってチャレンジさせてあげてください。
スプーンが持てるようになったら、湯冷ましをスプーンですくう練習をパパやママと一緒にやらせてみましょう。
湯冷ましを与えるデメリット
お腹がいっぱいで授乳量が減る
湯冷ましは水分補給が目的なので、ちょこちょこ少量ずつ飲むのがおすすめです。いっきにたくさん飲むとお腹を壊してしまう原因にもなりかねません。
でも、ちょっと水分補給で与えるつもりがたくさん飲まれてしまうこともあります。そうなると、赤ちゃんの健康やママのおっぱいの健康が心配になってきますよね。
赤ちゃんに与える湯冷ましの量はパパやママがしっかり管理したいですね。
また、赤ちゃんが母乳やミルクで十分に水分補給できている場合は、無理に湯冷ましを飲ませる必要はありませんよ。授乳に響かないように気をつけましょう。
アレルギーの心配もある
購入したミネラルウォーターを湯冷ましにしたとしても、赤ちゃんの胃腸には合わないこともありますよ。
アレルギーは、離乳食を開始したころに分かることが多いです。消化器官が未熟で、母乳やミルク以外の物を与えてしまうと、過敏に反応してしまう可能性があります。
そのため、離乳食開始までは湯冷ましは控えるべきという意見もあります。パパやママがアレルギー体質であったり、家系にアレルギーを持っている人が多かったりする場合は、慎重に検討したほうがいいでしょう。
ママの手間やお金がかかる
湯冷ましは赤ちゃんの水分補給だけでなく、ミルク用の水としても活躍してくれますが、水道水以外を使う場合は、軟水か硬水か、日本の水か外国の水か、など確認しなければならないことも多く、ママの負担になってしまいます。
水道水に抵抗があるからといって、浄水器やウォーターサーバーを購入すると意外とお金がかかってしまいますよね。ペットボトル入りの赤ちゃん用の水を購入しても、お金はかかりますし、ペットボトルをゴミに出すのも大変です。
赤ちゃんにどんな水を飲ませるのかは、家族でよく話し合って決めるとよいですね。
まとめ
あまり神経質に湯冷ましを与えようなどと考えない方がよいのかもしれませんね。湯冷ましを与えるときは、赤ちゃんが必要としている適切な量やタイミングをみて飲ませましょう。
ミルク用の水としても湯冷ましは適していますよ。赤ちゃんや家族に合う水を上手に使いながら、子育てを楽しんでください。