子どもの自己主張はしつけで変わる?強い子と弱い子への対応法を紹介
適切な自己主張は、コミュニケーションを上手に取るための一つの手段になります。自己主張が強い子や弱い子でも、ママやパパのしつけ次第で適切に主張できるようになりますよ。今回は、自己主張が強い子や弱い子への対応法、適切な自己主張を育むために心がけたいことをご紹介します。
自己主張が強い子への対応方法とは
自己主張は赤ちゃん期から始まっている
自己主張はまだ言葉を話せない赤ちゃん期から始まっていて、成長の一環とも考えられます。しかし、なぜ赤ちゃんが泣いているかわからないママにはお世話が難しくなり、頭を抱える人も少なくないようです。
赤ちゃんの自己主張につき合うには根気が必要ですが、赤ちゃんをよく見守っていると主張によって泣き方の違いに気づくことがあります。これはして欲しいことを明確にし、はっきりとした自己主張ができるようになるための練習かもしれませんね。
無理にしつけようとせずに主張を聞く
わがままは子どもが欲求のみを主張することで、いわゆる甘えです。わがままを許せば、子どもは自分を抑える力を養えません。
それに対して自己主張は、「自分はどうしたいのか」という理想を言葉や態度で示すことで、生きていくうえで必要な能力です。親が子どもの自己主張をわがままと捉えて気持ちを抑えつけてしまうと、子どもは自信を失って主張ができなくなってしまいます。
子どもが自己主張をしたら、無理にしつけようとせずに主張を聞きましょう。そのうえでママやパパが主張に対して意見を伝え、正しい主張を学べるようにするとよいですね。
一貫性のある毅然とした言葉と態度で
例えば、親の虫の居所が悪いときと機嫌のよいときで、子どもに対する態度が違ってしまった経験はないですか?また、家では毅然とした態度を取るのに、駅やスーパーなど人がたくさんいる場所ではご機嫌を取るように甘くなってしまったことはありませんか?
一貫性のなさは、子どもの自己主張をわがままに変えてしまうきっかけになりかねません。一貫性のある態度や言葉を心がけるためにも、普段から夫婦でしっかり話し合って子どもへの接し方を共有しておきましょう。
自己主張が苦手な子へ主張を促す方法
主張ができない場合は訓練とサポートが必要
主張ができないなら、自己主張を引き出せるように訓練をしましょう。訓練とは、子どもの「決める力」を伸ばすようにママがサポートすることです。
例えば、子どもが自分で着る服を選んだり、自分で食べたいものを決めたりするように促します。小さな経験の積み重ねで、少しずつ家の外でも主張できるようになりますよ。
自己主張が苦手な子は人の気持ちに敏感な優しい子が多いため、優しい気持ちは肯定しながら、少しずつ自分の気持ちを表に出せるようサポートしてくださいね。
先回りして世話を焼きすぎないように
親は先回りしすぎることなく、子どもの気持ちを受け止めるようにしてください。もし、子どもが自分で決められない様子を見せても、サポートに徹するよう心がけましょう。
サポートの仕方は先ほどお伝えしたように、子どもが自分で決める機会をたくさん作るようにします。小さなことからでもよいので、自分で決める機会をたくさん作るようにしてくださいね。
こうした経験を積み重ねていくことで、家の外でも少しずつ自己主張ができるようになりますよ。
子どもの話を遮らずに最後まできちんと聞く
このように子どもの話を遮ってしまうことも、自己主張が苦手になる原因の一つといわれています。話を遮られることが続くと、子どもは「どうせ聞いてくれない」と思ってしまい、思ったことや意見を口にしなくなってしまうのです。
自分の主張ができるようになるには、ママやパパが子どもの話を最後まできちんと聞くことが大切です。子どもがママに一生懸命話しかけたら、割り込んだり否定したりせずに聞くことで、子どもは積極的に話ができるようになりますよ。
適切な自己主張を育むために心がけたいこと
子どもが意見を言える環境を作る
具体的には、子どもとの会話の中に「どう思う?」という問いかけを適度に入れてください。「どう思う?」と聞くと「はい」や「いいえ」で答えることができないため、自然と自分の意見を口に出すようになります。
自分の頭で考える習慣をつけることで、親の前以外でも自然に自分の意見を言えるようになるでしょう。子どもの自主性や自発性を育てることも期待できますよ。
また、子どもに意見を聞くことは、子どもの自信を育む効果もあります。ママやパパが子どもに積極的に意見を求めることで、子どもは「親に認められている」と自信を持てるようになるでしょう。