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3歳児の夜泣きの原因とは?対応、予防対策で夜泣きを改善しよう

3歳児の夜泣きの原因とは?対応、予防対策で夜泣きを改善しよう

乳児期の夜泣きが落ち着いてホッとしたのもつかの間、3歳近くでまた夜泣きが始まったと困っていませんか。もしかして病気なの?なんて心配になることもありますが、実は夜泣きは3歳頃の幼児にも起こりがちなのです。心配に感じることの多い幼児の夜泣きについて、対応方法や予防などをご紹介します。

3歳児が夜泣きをするのはどうして?

昼間の体験や刺激が原因になっている

夜泣きというと赤ちゃんの時期にするもので、1歳半から2歳頃には落ち着くというイメージがありませんか。だからこそ、その時期を過ぎてからの夜泣きはママやパパも「どうしたのだろう」と心配になってしまいますよね。

一般的にいわれる夜泣きは赤ちゃんの時期を指していますが、2歳半頃から3歳頃に夜泣きが始まり5歳頃まで続くケースも多いのです。

幼児の夜泣きは夜驚(やきょう)と呼ばれています。夜驚は半分眠って半分目を覚ましているような状態で起こり、昼間の体験や刺激が原因になっていることも多く、突然激しく泣き叫び約5分ほどで落ち着きます。

幼稚園や保育園で豆まきのイベントがあって、怖い鬼が来たことが原因で当日の夜に激しく夜泣きをするというケースもよくありますよね。

子どもの生活環境が変化した

夜驚が起こる原因の一つには、生活環境の変化も関係しているといわれています。引っ越しをしたり、幼稚園や保育園に入園、転園したりと子どもの生活範囲や環境に変化があった場合にも起こりがちです。

環境の変化によって、いつも遊んでいるお友達と遊べなくなってしまった、慣れない土地や新しい人間関係の中でで緊張している、赤ちゃんが生まれてお兄ちゃんやお姉ちゃんになったなど、新しい環境で精神的に落ち着かない状況や、生活リズムの変化によっても夜驚が起こるとされています。

小さいながらにその場の環境に敏感に反応し、適応しようとしている期間には特に夜驚が起こりやすいとされています。子ども自身が新しい環境に慣れた頃に自然と夜驚が治まることが多いです。

子どもが眠れる寝室になっていない

子どもの眠りは大人に比べて浅いため、安眠しにくいことがあり、眠りにくい寝室では夜驚が起こりやすいともいわれています。

子どもが安心して心地よい眠りにつけるような部屋作りをしてあげましょう。例えば就寝時の明かりもスタンドライトの明かりが直接顔に当たらないような工夫をしたり、隣り合う部屋からの明かりで眩しくないようにしてあげましょう。

子どもが寝つくまではそばにいてあげたり、寝室の扉は閉めずに開け放ってあげママやパパにすぐ声がかけられる状況にしてあげて安心感を与えてあげるのもよいですね。

ママやパパも子どもと一緒に就寝するのが一番よいのですが、そうもいかないこともあるので、子どもが安心して眠れる環境になるように工夫をしてみましょう。

足が痛いと夜泣くのは成長痛を疑おう

成長痛は夕方~夜、足が痛くなることが多い

夜間に子どもが泣き出すと夜泣きかと思いがちですが、3~6歳児が夜間に泣き出す原因として成長痛の可能性もあげられます。

夜中から朝方にかけて足や膝周りが痛いといってシクシクと長時間泣いていたり、大泣きしているときには成長痛かも知れません。成長痛はこの時期の子どもに多いのですが、夕方以降から泣くほどの痛みが生じて、翌朝になるとすっかり痛みが引いているのも特徴の一つです。

夜泣きのように就寝時に痛みを訴えている場合は、患部を保冷剤や冷却シートなどで冷やしてあげると気持ちも少し落ち着いて、また眠りにつくことも多いので試してみましょう。

成長痛は身長の伸びが著しい時期以外にも、日中の筋肉や関節の酷使でも起こることもあります。

成長痛以外の足が痛くなる病気

成長痛以外でも足が痛くなる病気があります。成長痛のように3歳頃の幼児期に足が痛み始めることの多い病気を二つご紹介していきます。

2~12歳に多く夜間に痛みを訴えることも多いのが「反張ひざ」です。近年子どもに増えている浮き指が原因で体重が後方に傾き、膝を反らせるようにしてバランスを取ろうとするため膝に力が加わってしまい痛みを発症します。

3~10歳くらいの男児に発症することが多いのが「アレルギー性紫斑病」です。幼児が感染しやすい風邪や溶連菌などの感染症のあと、身体を守るはずの免疫システムに異常が出てしまい、膝から下の痛みとともに内出血が多く出る症状です。紫斑(内出血)は足の関節を中心に左右対称に表れ、指で押してみても色が消えないのが特徴です。

自己判断せず病院で診てもらおう

夜中に足が痛いなどと痛みを訴えて泣き出すことがあったら、痛む部位に腫れなどの変化が無いか、熱を持っていないかなどを確認してみましょう。

子どもにありがちな成長痛と思っても、実は別の病気だったというケースもあります。繰り返し痛むようであれば成長痛だと過信はせず、痛みの回数や期間、痛みが引くまでのおおよその時間などをメモするなどして病院で診てもらいましょう。

たとえ成長痛であったとしても、痛みは個人差が大きく、寝つけないほどに痛むことも連日痛むこともあり睡眠を満足にとれなくなってしまうこともあります。そのような場合には鎮痛剤を処方してもらうなどの対処も必要ですね。自己判断せず受診をして適切な処置をうけるようにしましょう。

夜泣きが激しいと子どもは自閉症なの?

自閉症かどうかは夜泣きでは判断できない

夜泣きが酷いと自閉症やそのほかの発達障害かも…といった話を耳にしたことのあるママもいるかも知れません。そんな話を聞くとちょっと心配になってしまいますよね。

実際には夜驚の症状だけで自閉症やそのほかの発達障害の判断をすることはできませんし、発達障害が疑われる場合には、しかるべき検査などを行ったうえで判断します。というわけで、激しい夜驚が続くからといって必ずしも発達障害を疑う必要はありません。

激しい夜驚のほかに自閉症にみられる行動が多いなど、確信めいたものがあるのならば発達相談窓口や小児科に相談してみましょう。専門の知識を持った医師に直接判断してもらって「大丈夫です」という言葉をもらえればママやパパも不安を解消できます。

二次障害として睡眠障害になることはある

先ほどお話したように、夜驚が起きているからといって自閉症やそのほかの発達障害を判断することはできません。夜驚症自体が原因で発達障害を引き起こすことはありません。ただし、自閉症やそのほかの発達障害の二次障害として、夜驚症などの睡眠障害を併発することがあります。

自閉症やそのほかの発達障害と夜驚症が併発する理由として考えられるのが、脳の機能です。発達障害の子どもの脳は睡眠を司る脳の機能が未成熟なため、睡眠障害が起こりやすいといわれています。

発達障害のない子どもに比べて、発達障害のある子どもは夜中に覚醒する割合が高いというデータもあります。発達障害の特徴といわれる刺激に敏感な点と夜驚の原因が一致しているため、併発するケースが多いと考えられています。

発達で気になることは医師に相談しよう

夜驚の回数があまりにも多く、10分以上泣き叫ぶなど症状が重すぎると感じたり、言葉のオウム返しや特定の音に過敏になり耳を塞ぐなど、ママやパパがみても自閉症かも知れないと感じているならば、まずは専門の知識を持った医師や保健師さんに相談をしてみましょう。

3歳以降になると自閉症の確定診断ができるようになります。専門医療機関では問診・知能検査・心理検査・MRIなどで慎重に検査をします。とはいえ最初から専門医を受診するのは難しいかもしれないので、まずは相談窓口を利用してみるのがおすすめです。

相談をできる窓口は病院のほかにも、保健センターや子育て支援センター、児童発達支援事業所や児童相談所などがあります。相談後には専門医療機関を紹介してもらうことも可能です。
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