子どもが転ぶと唇を怪我しやすい?対処法や怪我を防ぐ方法を紹介
子どもは頭が重いため、転ぶと顔から倒れて唇が切れてしまうこともあります。唇の怪我は出血量が多いため、パニックになってしまうパパやママも多いでしょう。そこで今回はいざというときに慌てないようにするために、子どもが転んで唇を怪我したときの対処法や、怪我を最小限に抑える方法などを詳しくご紹介していきます。
子どもの転倒や転落について詳しく知ろう
家の中で転倒、転落しやすい場所をチェック
具体的には「ソファで遊んでいたり、椅子から立ち上がった際に転落する」「階段で足を踏み外したり、滑ったりして転落する」「歯ぶらしをくわえたまま転び、のどに刺さる」「フローリングで転倒し、机など家具の角で怪我をする」というケースが多く見られます。
上記のケースを参考に「家の中で転倒や転落の可能性がある箇所はないか」「安全対策は取れているかどうか」を今一度チェックをしてみましょう。
怪我で何科か迷ったら#8000へ電話相談
休日・夜間であれば「子ども医療電話相談」に相談をしてみましょう。#8000に電話をするだけで各都道府県の窓口に自動転送され「すぐ病院に行くべきか」「何科を受診すればよいか」「応急手当の方法」など、医師、看護師に電話相談ができます。(埼玉県のみ24時間対応)
一部の自治体のみですが「救急相談センター#7119」という24時間無休の相談窓口もあります。ほかにも、各都道府県の消防本部や医療ネットで相談や病院の検索ができる場合もありますよ。地域にどのような相談窓口があるのか調べて、メモをしておくと安心できますね。
先輩パパママたちの体験談について
2歳の男の子が走り回っていてバランスを崩して転倒、下唇を裂傷。出血し唇が赤く腫れて激しく泣くので受診し、塗り薬と鎮痛剤をもらったそうです。
1歳の子が車に乗ろうしたところ、足を踏み外して唇の内側を切ったという例も。出血が止まり本人もケロッとしていたため受診しなかったものの、後日患部が青紫色になって心配したとママが話していました。
車止めのチェーンに引っかかり、前回りする形で顔から転倒、下唇を裂傷し前歯がぐらついたという4歳の女の子のケースもあります。#7119で形成外科を紹介され、処置後、殺菌の軟膏と鎮痛剤をもらったそうです。
どのパパ・ママも「病院に行くべきか」「何科に行くべきか」悩んだといいます。
子どもが転んで唇を怪我したときの対処法
出血したら慌てずにまずは止血しよう
ほとんどの場合、10分ほど圧迫すれば出血は止まるでしょう。子どもが痛がっている、不安がっている様子であれば、止血しながら抱きしめたり、頭や背中をさすったりして安心できるようにしましょう。
ある程度出血がおさまったら、あらためて「どこが」「どのくらいの深さ・長さ」切れているのか傷口を観察します。「15分ほど経っても出血が止まらない」「傷口が開いている」「歯が抜けている・欠けている」場合には、口腔外科を受診するとよいでしょう。
止血にはティッシュよりもガーゼなどがよい
自宅の救急箱や普段持ち歩くカバンの中に、絆創膏と一緒に小さなガーゼを常備しておくと安心です。周りに粘着テープのついた絆創膏タイプのガーゼも販売されています。友人ママは、赤ちゃんのころに使っていたガーゼを捨てずに取っていたところ、怪我のときに重宝したと話していましたよ。
こんなときはすぐに病院を受診しよう
しかしながら「裂傷部分が深く開いている」「歯が抜けた・欠けた」という場合には、縫合や再植の処置が必要になりますので、歯科・口腔外科を受診しましょう。診療科目に「口腔外科」と掲げている歯科医院であれば、口腔内の外科処置を専門におこなっていますよ。
歯が抜けたり折れたりした場合は、口腔内環境に近いとされる牛乳に抜けた歯をつけて、なるべく30分以内に受診しましょう。その際「歯の根には触らない」「抜けた歯が汚れていても水で洗わない(再植に必要な歯根膜が流れてしまう)」「抜けた歯を乾燥させない」ことが重要です。
もちろん、傷の開きや歯の欠損がなくても心配であれば、医師に相談してみてくださいね。