家族皆で使ったシルクを洗濯しよう!汗の臭い残りを洗って落とす方法
シルクは美しい光沢と滑らかな肌触りが気持ちのよい素材ですが、簡単に洗濯ができず取扱いに気を使ってしまいますよね。しかし洗い方のコツをつかめば、シルクも自宅で洗うことができますよ。今回は小さな子どもから大人までもっと気軽にシルクを身につけられるよう、汗の臭いなどを洗って落とす方法を紹介します。
家族みんなで愛用したいシルクの魅力
夏場も冬場も快適に過ごせるシルクの特性
たとえば、シルクは綿の1.3~1.5倍の吸湿性を持ちます。そのため夏場の汗もサッと吸い取り肌を清潔に保ってくれるのです。また繊維が含んだ水分を放出する放湿性も高いので、汗をかいてもべたつかず涼しく着ることができます。
さらにシルクは繊維と繊維の間に空気を含む構造を持つので、保温性にも優れた素材です。そのため夏は涼しく冬は暖かくといったように、快適に過ごせる素材といえますね。
インナーや靴下の素材として重宝されている
さらにシルクの魅力として、肌への優しさも挙げることができます。シルクは、人間の肌のたんぱく質ととても似た構造を持った天然繊維です。そのため肌への刺激が少なく、化学繊維などで肌が荒れやすい人や乾燥肌の人でも安心して着用できます。
このような特性により、おしゃれ着だけでなくインナーや靴下の素材としても昔からシルクは重宝されているのです。
赤ちゃんに嬉しいシルク素材のグッズも
たとえば、赤ちゃんを優しく包む「おくるみ」にもシルク100%の物があります。成長とともにブランケットやひざかけとしても使えるので、長く愛用できますね。
またシルクの「ベビー肌着」もおすすめです。汗っかきでデリケートな肌の赤ちゃんでも、シルクなら安心して着ることができます。さらに保温性バッチリの「シルク腹巻」もあります。暖かいだけでなく、就寝中の蒸れも防げるので心地よい眠りを妨げません。最近は赤ちゃんの誕生祝などに、シルクのベビーグッズをプレゼントするのも人気ですよ。
シルクに残った臭いは洗濯で落とせる?
汗を吸収したシルクを洗濯したい
シルクはデリケートな素材のため自宅での洗濯が難しく、ドライクリーニングでしか洗うことができないと思っているかもしれません。しかし最近では、ウォッシャブルシルクといったように自宅で洗えるシルクもたくさんありますよ。
汚れやすく普段使いする物を毎回クリーニングに出すと、手間とお金がかかってしまいます。また油性の有機溶剤を使用するドライクリーニングでは、汗などの水性汚れが落ちにくく臭いが残る場合もあるのです。そのため自宅で洗えるシルク製品はぜひ自宅で水洗いしてみましょう。
洗濯で起こりやすい縮みやしわなどが心配
シルクの繊維はその構造上、ほかの天然繊維に比べてとてもデリケートな作りになっています。そのため洗濯をして水分を含むと、繊維の列が乱れたり膨張したりして縮みやしわができやすくなるのです。また摩擦にも弱いので、洗濯時に汚れをもみ洗いすると毛羽立ちやしわができやすくなります。
しかし、シルクは化学繊維と比べて虫食いやカビも発生しやすい素材といえます。そのためシルクを長く愛用するためには、汚れをしっかり落とすことも大切です。シルクに適した優しい洗い方をして、きれいを保ちたいですね。
洗濯絵表示と水や洗剤による変色をチェック
自宅で洗う際は、事前に「変色」や「色落ち」を起こさないかチェックが必要です。シルクは動物性たんぱく質からできている素材です。そのためアルカリ性洗剤で洗うと、繊維を壊し変色やしわの原因になります。
また、特殊コーティングがされているとコーティングが解けて変色したり、色止めの加工が弱く色落ちしたりする場合もあります。そのため目立たない部分で、変色や色落ちをしないかチェックしてから全体を洗うようにしましょう。
シルクを洗濯する基本の方法と臭い対策
手洗いの場合は優しく押し洗いとゆすり洗い
シルクを洗うときは、基本は手洗いがおすすめです。まず桶などの容器に20~30℃のぬるま湯を用意し、中性洗剤を溶かして洗濯液を作ります。そこに洗濯する衣類などを入れて洗っていきましょう。洗うときは繊維に負担をかけないように、擦らず優しく押し洗いとゆすり洗いをしてください。洗い終わったら、ゆすりながらすすいでいきます。30℃以下のぬるま湯か水道水を2~3回変えながら洗剤を落としてください。
柔軟剤や漂白剤は生地への刺激が強いので使用は避けましょう。脱水は、タオルに優しく包み水分を取るタオルドライがよいですよ。