子どもの喧嘩を成長のチャンスに!ママの上手な関わり方や心得
子どもが友だちと喧嘩をしたと知ると「仲良くしてよ」「喧嘩はよくないよ」と、注意するママは多いかもしれませんね。しかし、友だちや兄弟との喧嘩は、子どもが成長するきっかけとなることがあります。ここでは、喧嘩は子どもにどのような成長をもたらしてくれるのかをご紹介します。
喧嘩は子どもが成長するチャンス
自分の気持ちを伝える力がつく
たとえば、友だちから嫌なことをされたとき、小さなころは「イヤ」と思うと泣いて先生やママに訴えますよね。泣くことで先生やママが「◯◯されて悲しかったんだね」と自分の気持ちを代弁してくれるのを待っていたことでしょう。
3歳ごろになってくると、どうして嫌な気持ちになったのか、友だちからして欲しくないことなど、自分の気持ちを相手にしっかり伝えられるようになります。いつまでも先生やママが守ってくれるわけではないので、自分の気持ちを相手に伝える力をつけることは大切ですね。
相手の気持ちを考えるきっかけになる
「どうして◯◯ちゃんは怒ったんだろう?」「どうして喧嘩になったんだろう?」と、喧嘩をすると相手の気持ちを考えますよね。相手の痛みや悲しみを考えることで、思いやりの心を持つことができます。
子どもが友だちと喧嘩になったときは「◯◯ちゃんはどうして怒ったのかな?」「どうしたら仲良く遊べると思う?」など、子どもが相手の気持ちを考えられるように、優しく声かけをしてみましょう。
力の加減や仲直りの方法を学べる
相手が怪我をすると「何してるの」とママは焦りますが、子どもは失敗をしながら色々なことを学んでいきます。相手を叩いたらどうなるか、おもちゃを投げたらどうなるかなど、喧嘩をすることで気づくことも多いので、どうして手を出してはいけないのかをお家でゆっくり話し合いましょう。
また、喧嘩をした後は、友だちと仲直りをしたいですよね。友だちと喧嘩をしたらどうやって解決すればよいのかを、子ども目線で一緒に考えていくとよいですよ。
子どもの喧嘩にママはどう関わるべき?
すぐに止めに入らず見守ろう
毎回喧嘩をすぐに止めてしまうと、子どもだけで解決する方法を学べないまま成長してしまいますよね。子どもの世界には子どもたちにしか分からないことがあるので、すぐに止めるのではなく喧嘩をどう解決していくのかを見守りましょう。
喧嘩がヒートアップして怪我をする可能性がある、なかなか解決しない場合は「どうしたの?」「何かあったの?」と子どもたちの話を聞くように間に入るとよいですよ。子ども同士で問題を解決していくことで、自立心が成長します。
我が子の話を聞いてあげることが大切
子どもが悪いことをしたと分かっていても、まずは子どもの話を真剣に聞くことが大切ですよ。子どもの話を聞き寄り添った上で「そっか、それは悲しいね。でも友だちのことを叩いてもいいのかな?」「あなたの気持ちは分かったけれど、このまま喧嘩したままでいいのかな?」など、これからどう行動すればよいのかを一緒に考えましょう。
子どもはママに話を聞いてもらうだけで、不安定な気持ちが落ち着きますよ。
謝罪や仲直りができたら思い切り褒めよう
自分でどうすればよいか考えて行動できたときは「ちゃんと謝って偉い。すごいよ」「◯◯ちゃんに謝ってすごいね。不安だったよね」など、思い切り褒めましょう。ママにたくさん褒められると「すごいことをしたんだ」「ちゃんと謝ってよかった」と、子どもは自分に自信を持つことができます。
喧嘩をしたときは心が不安定になりやすいので、解決したときは笑顔で子どもと接することが大切ですよね。
ママの態度が兄弟喧嘩の原因になることも
兄弟喧嘩は自然で必要なこと
兄弟喧嘩があるのは、子どもにとって自然なことです。毎日一緒に過ごす兄弟には、友だちのように遠慮がなく本気でぶつかっていきますよね。お互いにライバル意識が強く「お兄ちゃんに負けたくない」「弟には絶対に譲らない」という気持ちから喧嘩が起こるのでしょう。
子どもの成長にとって兄弟喧嘩は必要なことなので「うるさいな」「仲良くしてよ」とイライラするのではなく気長に見守る心構えを持つとよいですね。