子育てのために会社を退職?仕事を辞めずに両立させるコツ
育児と仕事を両立していると、大変さのあまり「仕事、辞めようかな…」と思ってしまう瞬間があるかもしれません。でも、続けてきた仕事を辞めるのも不安ですよね。先輩ママは会社を退職したのか、それとも上手く両立しているのかなど、体験や知恵をご紹介いたします。
【先輩ママに聞く】会社を退職したきっかけは?
子どもがパパにふとこぼした言葉
Sさんは独身時代から仕事をバリバリとこなし、子どもが生まれた後も保育園に夜20時まで預けて仕事を頑張るママでした。パパも協力的で、彼女が遅番の日などは子どものお迎えや寝かしつけなど分担してくれていたそうです。
しかしある日、保育園から戻った子どもがパパに「ママと一緒にいたいのに、さみしい」とこぼしたそう。子どもが、頑張っているママには面と向かって言えなかったその言葉をパパから聞き、Sさんはすぐに退職を決意したそうです。
このように退職を決意する瞬間はいつやってくるかわかりません。
子育てとの両立が難しいと感じたとき
例えば仕事後、夜19時に子どもを保育園に迎えに行き、それから一緒に夕食を食べてから寝かしつけるとなると、子どもの寝る時間が21~22時以降になってしまうこともあるでしょう。子どもの成長には早寝早起きの生活リズムを整えることが大切だと分かっていても、実際難しいですよね。
先輩ママのNさんは、そんな生活に気をかけながらも毎日を一生懸命過ごしていました。ある日、2人目の妊娠がわかり、それを機に会社を退職する決意を固めたそうです。
仕事も大事ですが子どもや家のことの方を優先したいと言っていました。
ワーキングママの周囲の理解がない
ある先輩ママは近くに頼れる実家もない上、パパも仕事で忙しく育児サポートができないため、産後のフルタイム勤務を諦め、時短勤務で働いていました。2年の時短勤務ののち、やはりもう1年延長しようと人事に相談したところ、「いつ手が離れるかわからない子どもの世話に忙しい人が、あと1年時短勤務したところで、その後フルタイムに戻れるとは限らない」と時短勤務延長を却下されたということです。
このように周囲からの理解がないと育児と仕事の両立は厳しいものになります。
【先輩ママに聞く】仕事をやめて良かった?
【よかった派】子どもとの時間が増えた
今まで保育園へ子どもを迎えに行き、お風呂や夕食、寝かしつけなど流れ作業のようにこなしていたママも多いと思います。しかし仕事を辞めたことによって子どもが保育園を退園したり、延長保育に預けたりする必要がなくなったりすると必然的に子どもと一緒に過ごす時間は増えますよね。
子どもと一緒に公園で遊んだり、じっくりと相手をしたりすることによってママと子どものコミュニケーションも深まります。さらにママに時間の余裕ができたことにより、習い事などをさせることもできますよ。
【後悔した派】収入が良い職につくのが難しい
今まではママも自由にお金を使えていたのに、パパ1人の収入ですべてをまかなわなければならなくなってしまったため、家計はより一層節約しなければならなくなります。子育てが落ち着き、いざ再就職しようとしても前職からの空白期間が長いため、収入が良い職につくのが難しいとのことです。
仕事は一度やめてしまうと、再就職したとき以前と同じ給与をもらえるとは限らないので、しっかりと冷静に考えたいですね。金銭面は子どもの教育環境にも大きな影響を及ぼすのでパパと話し合いましょう。
勢いで辞めずに冷静に今後のことを考えよう
一方、仕事を続ければ、子どもと一緒に過ごす時間は少なく寂しい思いをさせてしまうことはあることでしょう。しかし学費についての不安も少なく、老後に備えしっかりと貯金することができます。
このようにその場の感情で決めるのではなく長い目で将来を考えたとき、どちらの選択が自分や家族にとって一番なのかを吟味するようにしたいですね。
ワーキングママが知りたい!育児と仕事の両立のコツ
育児と仕事の完璧な両立を求めない
しかし、育児と仕事の完璧な両立を求めないことが大切です。すべてを完璧にこなそうとすると、苛立ちを感じママのストレスも溜まってしまいます。そうなるとちょっとしたことで家族に当たってしまい、家庭内の空気も悪くなってしまうので注意したいですね。
育児と仕事を両立させようとがんばりすぎず、最初から「どっちも完璧にするなんて無理」と開き直ると、少し気持ちが楽になりますよ。仕事面では、ときには同僚にフォローしてもらってもよいですし、育児も気持ちにゆとりを持って子どもと接するようにしたいですね。