赤ちゃんの話す言葉が待ち遠しい!言葉の発達過程や促す方法を紹介
「赤ちゃんと話せるようになるのが待ち遠しい」というママは多いでしょう。赤ちゃんが、大人のように言葉を使ってコミュニケーションができるようになるまでには、いくつかのステップがあります。今回は、赤ちゃんの言葉の発達過程や、言葉を促す方法を中心にご紹介していきます。
子どもの話す言葉の始まり方とは
体の基礎ができ始めたら声を出すようになる
クーイングが始まるのは、赤ちゃんの体の「音を作る器官」が徐々に育ってきているという証拠です。さらに成長し、骨格が整ってくると口の奥にある音を作る器官が成長します。これによって「あう」や「ばぶ」などの「喃語(なんご)」と呼ばれる二つ以上の音から成る声を発するようになります。
やがて、生後8カ月を過ぎるころには、肺から出る空気をコントロールして音の調節や発声ができるようになるでしょう。喃語の発音も少しずつはっきりしてきますよ。
1歳ごろ「ママ」などの初語を発するように
そして、ほとんどの赤ちゃんが1歳半までに初語を発します。日ごろ、赤ちゃんが耳にする機会が多い言葉で、発音が難しくない言葉が初語として出てくる傾向にあるようですね。
初語として多いのが「ママ」や「まんま」という言葉です。ただし、ママのことを指しているのか、それともごはんのことを言っているのかわからなかったというケースは多いようですね。次いで「パパ」「わんわん」というのも、初語として発する赤ちゃんが多い言葉とされています。
2歳前後に2語を話しそこから3語や文章に
そのため、例えば「にゃーにゃー、いた」「ごはん、おいしい」など、簡単な2語文を話すようになります。発音も上達し、歌える歌の数も増えていくでしょう。また、簡単な2語文の質問なら、意味を理解して答えることもできます。
そして、3歳までには3語文が話せるようになるといわれています。情緒面も少しずつ発達していくため、成長にともなって「なぜ?」「どうして?」といった疑問文も増えていきますよ。
赤ちゃんの話す言葉が遅いなと感じたら
言葉の発達には個人差があるので焦らない
母子手帳やインターネット、育児関連の書籍には、月齢ごとの赤ちゃんの発達について書かれていますが、これらはあくまでも目安に過ぎません。成長のスピードは個人によって違います。すべての赤ちゃんが、同じペースで発達するということはないのです。
子どもは自分のペースで成長していくため、特に2歳ごろまではあまり言葉を話さなくても、過度に心配することはありませんよ。
難聴だと言葉の発達が遅いことがある
このように、赤ちゃんが言葉を発するようになるためには、聴覚の機能が整っている必要があります。しかし、難聴だと声や音を聞くことができず、発達の遅れに繋がるのです。
厳密には、難聴でも「あー」や「うー」などのクーイングの声は出ます。けれども、それを自分で認識することができないため、言葉の発達に繋がらないのです。赤ちゃんが、大きな音や声にも驚かず反応がないようであれば、一度専門医に相談してみましょう。
ママだけで悩まないで専門家に相談しよう
言葉の発達は、子どものペースをじっくり見守る姿勢が大切ですが、どうしても気になってしまうという場合は、ママだけで悩まずに専門家に相談しましょう。言葉の発達に関する相談先としては、地域の保健センターや子育て支援センター、児童相談所、小児科などがあります。
育児に関する相談ができる、民間のサービスが利用できる地域もあるでしょう。すでに幼稚園や保育園へ通っているなら、担任の先生などに園での様子を聞いてみるのもよいですね。
赤ちゃんの話す言葉を促す親子遊び
絵本の読み聞かせで発声することに興味を
とはいえ、赤ちゃんへ話し掛けることに気恥ずかしさを覚えたり、苦手意識があったりするママもいるでしょう。赤ちゃんの反応が乏しいと、ただの独り言のようになって何となく照れてしまいますよね。
そんなときは、絵本の読み聞かせがおすすめです。乳幼児にとってわかりやすい表現や擬音語などが用いられている絵本なら、赤ちゃんも楽しみながら言葉の世界を広げることができます。すると少しずつ、自分で発声することに興味を持ちやすくなるでしょう。