コバエ対策にはどんなものが効果的?基礎知識から予防の方法まで紹介
生ごみを出し忘れたときなど、いつの間にか湧いてしまったコバエに困ってしまったことはないでしょうか。侵入経路も分からず、急速に増殖するコバエ対策に頭を悩ますママも少なくないはずです。育児中、衛生的に過ごすためにもコバエの生態や効果的な予防法をご紹介します。
対策の前にコバエについて知っておこう
4種類のコバエとライフサイクル
【ショウジョウバエ】体長約2mmで黄色っぽく目が赤い。熟した果物などを好む。卵から成虫まで約10日、羽化後2日で産卵可能になり一度に30~50個の卵を産む。成虫の寿命は30~60日。
【ノミバエ】体長約2mm。黒褐色の体でノミのように後ろ足が長い。動きが早く退治しにくい。卵から成虫まで約2週間、羽化後3日で産卵可能。寿命は10日。
【キノコバエ】体長約2mmで体は黒い。腐った植物を好み、薄暗く湿気たところにいる。卵から成虫まで1カ月程度、羽化して2~3日で60~80個の卵を産む。
【チョウバエ】公衆トイレなどで見かける。体長約5mm。卵から成虫まで半月ほど、羽化して3~4日以降に産卵可能となる。
コバエの発生源は種類によっても違う
ショウジョウバエやノミバエは生ごみや腐った果物などから発生します。とくにショウジョウバエはあっという間に大発生してしまうので早めの駆除が肝心ですよ。キノコバエは、食品ではなく植物を好み観葉植物の鉢植え、腐葉土から卵がかえり繁殖してしまうことがあります。
チョウバエは排水溝やトイレ、浴室などの水回りから発生します。夜行性で午前中まで活動することもありますが、日中は壁でじっとしていることが多いでしょう。
コバエによる健康被害も
とくにノミバエは、肉などの食品に卵を産みつけることがあります。その食品を食べて、幼虫が体内に侵入すると「ハエ症」という症状がでることもあるそうです。
想像しただけで恐ろしい状態ですが、ノミバエが体内で大発生して口や鼻から飛び出すといったことはないのでご安心を。ただ、幼虫が腸に刺激を与えるため、数日間は腹痛や下痢に悩まされることがあります。
ハエ症は成虫が目や鼻、口から侵入して引き起こされることもあります。
育児の合間にできる!簡単なコバエ対策
誘因系が効果的なのはショウジョウバエ
ドラッグストア、ホームセンターなどに出向けば、ショウジョウバエの捕獲に適した置き型タイプの誘因殺虫剤をみつけることができます。市販品を購入しない場合は、ネットなどで紹介されている「めんつゆトラップ」を作ってみましょう。
いらないカップなどの容器にめんつゆを適量入れ、その上から液体洗剤を入れて二層にします。美味しそうな匂いにおびき寄せられたショウジョウバエが液体に入ると洗剤が邪魔をして出られなくなるという仕組みです。
これなら簡単に試すことができそうですね。
粘着タイプはどのコバエにも使いやすい
粘着タイプはコバエの種類を選ばず対策できるのもポイントです。種類によって飛ぶ場所や高さなどが違うので、キッチンに置くのか、リビングに置くのか、置き型タイプか吊り下げタイプが必要なのかなどをチェックしておきましょう。
吊り下げタイプを使う場合、その存在を忘れて髪の毛などが絡まり、自分が捕獲されてしまうことがあるので注意しましょう。
キノコバエは土の交換や薬剤使用が効果的
そうならないためには、鉢植えの土に有機用土や有機肥料を使わず、赤玉土やバーミキュライトなどの無機質の物に変えるのが有効です。土の交換が難しいときは鉢の上から2~3cmのところまでを赤玉土に変えましょう。
土の中に卵や幼虫がいると思われるときは、鉢ごと水に浸けて浮いてきた卵と幼虫をすくい取る方法や、殺虫剤を使うのが有効です。成虫は卵を産みつける前に殺虫スプレーで駆除するか、鉢に挿すタイプの粘着殺虫剤を使いましょう。
コバエの発生を予防して快適に暮らそう
こまめに掃除して清潔を保つ
とくにキッチンにはコバエのエサになる食品やゴミが多いので、三角コーナーや排水溝にゴミをためっぱなしにしない、飲み物の缶やペットボトルなども飲み終わった後にすすぐ習慣をつけるとよいでしょう。長い間使わなかった醤油さしの中でコバエが繁殖…なんて恐ろしい光景を見たママもいます。
家の中にコバエが1匹飛んでいるだけでも、どこかに数十、数百の卵が潜んでいる可能性があるので、大量発生を防ぐべくコバエが好む環境を作らないようにしましょう。