乳児期から身に付けたい生活リズム!月齢ごとの整え方とポイント
生活リズムは、子どもがこれから成長していく上で大切なことの1つです。ただ、産まれたばかりの赤ちゃんは生活リズムが身についておらず、家族と生活する中でリズムを身につけていきます。今回は、子どもにとって大切な生活リズムの基礎を作る乳児期の生活リズムの整え方、赤ちゃんの月齢ごとに生活リズムのポイントを紹介します。
子どもの成長に大きく関わる生活リズム
乳児期の生活リズムはどうなってるの?
そもそも、お腹の中にいた赤ちゃんには、朝・昼・夜などの区別がありません。産まれてすぐの時期は、お腹にいた時と同じように眠ったり、起きたり、泣いたりを繰り返しています。夜中に泣いてしまったり、授乳をしたりしなければならないのも、昼夜の区別がついていないためです。生後2〜3カ月経ち、昼夜の区別がついてくると、朝起きて夜まとめて眠るというリズムになります。
こうした生活リズムの形成には、一緒に生活する家族の生活リズムが反映しており、家族が規則正しく生活することで、赤ちゃんの生活も規則正しくなります。
なぜ生活リズムを整えたほうがいいの?
生活リズムが乱れた状態が続くと、自律神経を働かせるホルモンの分泌が正常でなくなり、活動意欲や集中力の低下など、子どもに悪影響が生じる可能性もあります。生活リズムを整え、夜しっかり寝ることは、成長ホルモンの分泌をうながし、細胞分裂が活発化、やがて子どもの健全な発育や発達へと繋がります。
また、赤ちゃんの生活リズムが整うことで、大人も自分の時間を持つことができ、規則正しい生活を送ることができるので、育児の面でも楽になるというメリットもあります。
理想の生活リズムはどんなもの?
<理想の生活リズム>
起床時間:決まった時間に起床
昼寝時間:お昼頃から午後3時までの間
就寝時間:8時から9時半までに
特に、脳や体の成長を促す「成長ホルモン」は、夜9時から12時までの間の睡眠時に一番分泌されます。眠りについてから1時間から2時間後に多く分泌されるため、夜8時に眠りにつくとよいでしょう。家庭の状況により、前後する場合もありますが、なるべく理想を目指して、就寝、起床を心がけましょう。
子どもの月齢に合わせた生活リズムの整え方
生後0カ月から3カ月までの赤ちゃん
産まれたばかりの頃は、1日のほとんどを寝て過ごしています。ただ、光や音、匂いなどは感じているので、朝はカーテンを開け、夜はテレビを消して静かにするなど1日の流れがわかるように環境を整えましょう。その後の生活リズム作りがスムーズになります。
授乳は、母乳なら1〜3時間、赤ちゃんが欲しがったときを基本に頻繁に授乳を。ミルクなら3時間ごと計8回、混合はミルクは3時間あける、その間欲しがる場合は母乳をあげるとよいです。まとまった就寝時間がとれない時期ですが、赤ちゃんが寝ている間に寝るなどうまく乗り切りましょう。
生後4カ月から6カ月までの赤ちゃん
授乳は、まだたくさん飲みたがる子、徐々に間隔があく子など、個人差が大きくなります。母乳だと7〜10回、ミルクは5〜8回、混合は夜の授乳を腹持ちのよいミルクに変えたりなど、ママが休むためにも、子どもの様子を見ながら、調整していきましょう。
夕方ぐずる子も出てくる時期なので、夕飯の支度を早目に済ませておくなど、事前に準備しておくと安心です。
生後7カ月から11カ月までの赤ちゃん
昼間にいっぱい体を動かす活動が増え、明け方までまとめてしっかり寝てくれるようになります。できることが増え、遊びにも広がりが生まれてくるので、体力もよく使います。また、色々なものに触れて五感が刺激され、脳の活動も活発になってくるため、よい昼寝、夜の安定した睡眠へ繋がります。
離乳食が始まったら、夜間断乳、1日3回の食事など生活のメリハリを出す、生活リズムも整います。ただ、離乳食の進みや断乳・卒乳などは無理をせず、赤ちゃんのペースで行うようにしましょう。