昼寝は何歳までするのがよいの?一般的な昼寝の目安や保育園での対応
「何歳まで昼寝が必要なのか分からない」「早寝早起きをするには昼寝を止めた方がよいのかな?」と考えるママもいますよね。保育園への入園が決まり、何歳まで昼寝をしているのか気になるママもいるでしょう。この記事では、一般的な昼寝の目安や保育園での対応についてご紹介します。
成長にともなって変化する昼寝の時間や回数
生後4カ月ごろには夜の睡眠時間が長くなる
一般的に、新生児期の赤ちゃんは1日のうち8~16時間ほどは寝ているそうです。この時期の赤ちゃんは睡眠と授乳を繰り返していて空腹になれば起きることが多いのですが、月齢が進むにつれて母乳やミルクを飲む量も増えるので、長く眠れるようになるようです。
赤ちゃんが生後4カ月ごろになると赤ちゃん自身の体力が少しずつついてきて、夜の睡眠時間が長くなる傾向があります。夜にまとまって眠れるくらいの体力がつくと、夜の睡眠時間が昼寝と比べて約2倍になるそうですよ。
1~2歳は日に1~2回昼寝することが多い
1~2歳ごろの子どもの理想的な睡眠時間は、1日11~14時間といわれています。夜にまとまって眠ることができる子どもが増えてきて、一般的な昼寝の回数は1日1~2回だそうです。
住んでいる地域によって多少差がありますが、8月の日の出時間は4時半ごろ、日没は19時ごろですよね。日没から日の出まで子どもが眠るとすると、睡眠時間は9時間です。それに午前や午後のお昼寝で2~4時間ほど追加すると、1~2歳に必要な睡眠時間が確保できますよ。
2~3歳では1日に2時間程度が一般的
最適な睡眠時間には個人差があり、子どもの成長具合によって異なります。3歳を迎えるころには、まったく昼寝をしなくても平気であるケースもあります。無理に昼寝をすることで睡眠リズムが崩れてしまい、就寝時間が遅くなってしまう傾向がありますよ。
実際に1時間昼寝をすると、深夜1時を過ぎないと眠れない子どももいるそうです。反対に2時間程度の昼寝をしていても、20時にはぐっすり眠れる子どももいます。子どもの体力や体の成長具合によって、昼寝をするかどうかの判断が必要ですね。
幼児期の昼寝の特徴や卒業のタイミングとは
昼寝の必要がない子が増えるのは3歳以降
子どもの成長にともなって昼寝の時間や回数は変化しますが、昼寝の必要がない子どもが増えるのは3歳以降だといわれています。子どもによって適切な睡眠時間が異なりますので、昼寝が必要な子どもを無理やり起こしたり、必要でない子を無理に寝かしつけようとしたりすることはできるだけ避けましょう。
昼寝が必要な子どもは体力が少なく、眠くなると足元がふらふらしたり、機嫌が悪くなったりします。保育園でお遊戯の練習中にウトウトし始めて、そのまま昼寝をしてしまう子も実際にいるそうですよ。
4歳ごろに昼寝をする子は約半数に
この時期の子どもは自分の気持ちを言葉で上手に伝えたり、筋力や体力がついてきて活発に動き回ったりすることができるようになる時期です。体を使ったダイナミックな遊びにも興味が出てくるころなので、昼寝をせずに遊び続けることができる子も多いのではないでしょうか。
昼寝が必要ではない場合、日中は思いっきり体を動かすようにして夜は疲れ切って眠るような生活を送ることで、理想的な睡眠時間を確保できるでしょう。
昼寝卒業は夜の睡眠時間や日中の様子をみて
昼寝を卒業するかどうかは、子どもの夜の睡眠時間や日中の様子を見て決めるとよいでしょう。周囲の環境に無理に合わせようとすると、子どももママも辛い思いをしてしまうこともありますよ。昼寝が必要な子どもを無理やり起こして、眠気により集中力が欠けて怪我や事故に繋がるトラブルを招いてしまうかもしれません。
昼寝をしないようにするのではなく、夜に良質な睡眠時間を設けるというスタンスで、昼寝卒業に向けて生活リズムを整えることから始めてはいかがでしょうか。
保育園での昼寝は何歳まで行うの?
厚生労働省の指針に沿って園が独自に設定
「保育園=昼寝あり、幼稚園=昼寝なし」というイメージを持っているママも多いかと思われます。実際に多くの保育園では、1日の日課に1~2時間程度の昼寝時間が組み込まれていますよね。基本的には厚生労働省が定めた保育所保育指針に基づいて、園が独自に昼寝時間を設定しています。
その指針には「子どもの生活のリズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整えること」という一節があります。つまり保育園での昼寝は、子どもの生活のリズムを作るために必要な時間だといえるでしょう。