育児休暇や育児休業給付金って?手続き方法や制度利用時のポイント
働くママにとって、出産後に育児休暇を取れるかどうかは産後のプランに大きく関わってきますよね。また、育児休業給付金についても受け取ることができるのか知っておきたいところです。そこで、難しそうにみえるこれらの手続き方法や利用時のポイントをまとめてみました。参考にして、不安なく産後を迎えたいですね。
目次
- 意外と知らない!育児休業について知ろう
- 育児休業は法的に定められた支援制度
- 育児休業を取得できる期間
- もちろんパパも育児休業をとれる
- 育児休業が取れない場合は休暇という選択肢
- 育児休暇とは育児を目的とした休暇
- 育児休暇は法で定められた制度ではない
- 企業によって独自規定があることも
- 忘れてはいけない育児休業給付金について
- 育児休業給付金とは?
- 育児休業給付金の受給資格
- 受給できないケースとは
- 育児休業給付金の支給期間や支給額について
- 支給期間はどれくらいなのか
- 気になる育児休業給付金の支給額
- 申請から支給されるまでに約2~5カ月
- 育児休業中の社会保険や税金はどうなる?
- 無給の場合は社会保険料や所得税は免除
- 住民税は免除されない
- 住民税の減免措置を設けている自治体もある
- パパママ育休プラス制度を知ろう
- パパママ育休プラス制度とは
- 育休プラス制度の給付金の条件とは
- 休業期間の延長は状況によって可能
- パパママ育休プラス制度を取得するには
- 育休プラス制度の取得の条件とは
- パパママ育休プラス制度の申請方法
- 配偶者が専業主婦でも取得できる
- パパママ育休プラス制度の気になること
- 会社に育児休業制度がない場合
- パパママ育休プラス制度のメリット
- 具体的な活用パターン例
- まとめ
意外と知らない!育児休業について知ろう
育児休業は法的に定められた支援制度
日雇労働者などは対象外となってしまいますが、育児休業は正社員だけでなく、続けて1年以上の勤務経験があるパート従業員も対象となるので、出産前にパートをしていたママも安心して育児に専念できますね。
育児休業は、対象の労働者から申し出があった場合断ることはできませんが、企業によっては労使協定が結ばれていて対象者が制限されていることもあります。休業申し出から1年以内に退職予定の人や、勤務が週2日以下の人は勤務先に確認してみましょう。
育児休業を取得できる期間
このように、原則1歳までと定められている育児休業ですが、それまでに保育園に入所できない場合や、病気などで子育てが難しい場合には、1歳6カ月まで延長することが可能です。また、最近では法律の改正のより、再度申請すれば最長2歳まで取得できるようになりました。
都心部などでは特に、保育園の待機児童問題が深刻化している状況なので、延長できることはありがたいですね。
もちろんパパも育児休業をとれる
パパが育児休業を取得する場合、期間は子どもの出生後から1歳の誕生日の前日までとなります。ただし、パパの場合には取得は1回という原則に特例があり、パパがママの産後休業中に育児休業を取った場合は、子どもが1歳になるまでの間にもう一度取得が可能です。
また、パパの育児休業は、ママが専業主婦で常に子どもを見ていられる状況であっても取得することができます。産後、ママの体調が回復しない時期や子どもに頻回授乳が必要な時期は、パパがいてくれると心強いですよね。
育児休業が取れない場合は休暇という選択肢
育児休暇とは育児を目的とした休暇
それは、育児休暇は法で定められた休暇ではないということです。企業ごとに就業規則などで規定されていることが多く、育児休業が対象外となってしまい取得できない人のための救済としても利用されています。例えば、週2日のみ勤務しているパート従業員や、入社してから1年が経過していない労働者などです。
また、子育て支援の制度が整っている企業では、育児休業が終わった後に続けて育児休暇を取ることができ、合計で2~3年を育児に専念できるところもあります。
育児休暇は法で定められた制度ではない
しかし、一方で法律によって守られていないというのも事実です。育児休業は、事業主が労働者からの申請を拒否できないことや、育児休業を取得したことを理由に解雇されたり差別的な扱いをされたりしないことが法律によって定められています。
育児休暇ではこうした定めはないため、少し不安が残る部分もありますね。また、育児休業は給付金などによって休業中の収入がある程度得られるのに対し、育児休暇では特別な規定がない限り無給です。
企業によって独自規定があることも
育児休暇中は基本的に収入を得られないので、パパがママの出産後2週間だけ有給を使いながら休暇を取るなど、比較的短期間に留めることが多いです。しかし、条件が合わず育児休業を取れないママが代わりに休暇を取る場合や、育児休業の後に延長の意味で休暇を取る場合もあります。会社から補助が出れば、こうした長期の休暇でも安心して取ることができますね。
また、子育て中のママが働きやすい環境を整えるため、休暇を取ることで不利益な扱いを受けないといったことも規定されていることが多いので安心してくださいね。
忘れてはいけない育児休業給付金について
育児休業給付金とは?
育児休業を取得しようと考えているママの中には、給料が入らなくなることを心配している人もいるかもしれませんね。給付金の受給には一定の条件はありますが、もし受給できるなら生活費のことを心配せずに子育てができるでしょう。
また、育児休業給付金は給与収入とは異なるため、所得税が発生することはありません。翌年度の住民税決定の際の基準額にも含まれないので安心してくださいね。