添い乳で腕が痛いをなくそう!ママの体に優しい添い乳のコツを伝授
授乳の負担を軽くしてくれる添い乳は、ママの寝不足やイライラを軽くしてくれます。そこで、メリットとして赤ちゃんが喜ぶ添い乳のメカニズムや、その一方でママと赤ちゃんに与える添い乳のデメリットについてご紹介します。あわせて、ママの腕を痛めないおすすめの添い乳の方法も伝授します。
赤ちゃんが喜ぶ添い乳のメカニズム
添い乳は背中スイッチが起動しない
赤ちゃんを寝かしつけようと抱っこをして、腕の中で眠りにつくとほっとしますよね。ところが、ベッドに移したとたんに泣き始めてしまったということがよくあります。
まるで赤ちゃんの背中にスイッチがあって、「ON」に切り替わったかのようです。これは、ママの抱っこで心地よい気持ちだった赤ちゃんが、冷たい布団に移されて目が覚めるためだといわれています。
その点、添い乳は背中スイッチを起動させずに赤ちゃんを寝かしつけることができます。授乳でお腹いっぱいになった赤ちゃんは、姿勢を変えずにそのまま眠ることができるのです。
ママの匂いと体温で赤ちゃんの不安解消
新生児には、だれに教わらなくても生まれてすぐのころから乳首から出ている匂いを嗅ぎ分け、口に含める能力が備わっています。お腹の中から常に一緒にいるママの匂いと温かな体温は、赤ちゃんにとっては何よりの安心材料になっているのです。
赤ちゃんは、お腹が空いてもおむつが気持ち悪くても、自分の力では何もできません。夜中に突然泣き出すのは、不安な気持ちになったからかもしれません。
このようなときでも、ママの匂いと温かな体温があれば、赤ちゃんは不安な気持ちが解消できます。添い乳でママと赤ちゃんがぴったりくっつくので、安心できるのでしょうね。
ママのイライラを感じず赤ちゃんも安心
2、3時間おきの授乳に始まり、慣れないおむつ替えや赤ちゃんの泣き声が果てしなく押し寄せてきます。これらに加えて、掃除や洗濯、パパの食事の準備もしなければなりません。
このようなハードな日々の中で、ママが赤ちゃんと一緒に横になりながら授乳ができる添い乳は、ママの心と体を休めてくれるひとときになります。ママはリラックスできる姿勢で授乳をしながら、同時に赤ちゃんを寝かしつけることができるのです。
添い乳をすることでママがリラックスすると、赤ちゃんも安心して眠りにつくことができます。
ママと赤ちゃんに与える添い乳のデメリット
添い乳のまま寝て窒息する可能性がある
母乳を飲みながらそのまま寝てしまう添い乳では、赤ちゃんはゲップをせずに眠りにつくことがあります。そのため、赤ちゃんが苦しくなってすぐに目覚めてしまうことが考えられます。吐き戻しやすい赤ちゃんであれば、母乳が喉に詰まって窒息する可能性があって危険です。
また、添い乳のまま寝ている赤ちゃんは、口が塞がれています。ママのおっぱいなどが赤ちゃんの鼻を塞いでしまうと、息ができなくなって窒息する可能性も考えられます。添い乳のまま赤ちゃんと一緒に寝てしまうと赤ちゃんの上に覆い被さることがあるので、注意が必要です。
眠りが浅く頻回授乳が必要になる
添い乳では、赤ちゃんはママのおっぱいをくわえながらウトウトと眠りについてしまいがちです。そのため、お腹いっぱいにならずに、浅い眠りになりやすいという特徴がみられます。
お腹が空いてふと目を覚ますと口元におっぱいがないので、大泣きする赤ちゃんもいます。特に、生後6カ月~1歳前後に強まる傾向があるようです。もちろん、夜中に目覚めてしまう回数には個人差がありますが、1~3時間の間隔で目を覚ます赤ちゃんが多いという報告があるくらいです。
無理な体勢での添い乳で腕を痛める
ママは、布団の上で横になった姿勢のままで赤ちゃんが眠るまで同じ姿勢を続けなければなりません。片方の肘をつきながら胸を張ったり、上半身を丸めたり、さらには腰をひねったりします。
ママにとっては辛い姿勢を数十分も続けなければいけないことも多く、体のあちこちが痛くなっていくのが実感できるそうです。毎日の添い乳が原因で腕を痛めてしまうだけではなく、肩こりや首の痛みを訴えるママもいます。中には、背中がつりやすくなったり腰痛で苦しんだりするママも多いようです。