断乳後のセルフケアで乳腺炎予防!事前準備と正しい対処法を知ろう
断乳をしようと考えたとき、始め方や気をつけるとよいことなどが分からないママもいますよね。とくに、乳腺炎は断乳後に気をつけたいトラブルの一つです。今回は、スムーズな断乳の進め方や事前準備、セルフケアの正しい対処法などをご紹介します。断乳が、乳腺炎などのトラブルにつながらないように気をつけましょう。
目次
断乳を考えたら少しずつ準備を始めよう
ママたちが断乳を決めたきっかけとは
断乳を決めた理由として、子どもがしっかりご飯を食べるようになったからというママの意見があります。食事の量が増えると、子どもも頻繁にお腹が空かなくなりますね。
おっぱいの出が悪くなって断乳をするママもいます。また、夜中の授乳がつらく、ママの腰や身体に影響が出てきた場合など、ママの体調を理由に断乳を決めることもあるようです。
ほかにも、次の子の妊娠を考えた場合や保育園に行くことが決まったとき、◯歳の誕生日がきっかけなど、ママの理由は様々ですよ。
段階的に断乳を進めることのメリット
断乳決行日を決めたら、1日の授乳回数を少しずつ減らしていきます。急に授乳回数を減らすと、おっぱいの張りが強くなることがあるからです。離乳食後や日中の遊び飲みの授乳から段階的に減らしていくとよいですよ。
また、赤ちゃんにも「この日におっぱいバイバイしようね」と伝え始めましょう。言葉で伝えて、断乳に向けてのムードを作ることで、赤ちゃんも意識できるとよいですね。
赤ちゃんとママに合ったスケジュールを組む
短期の場合は、3日程度で断乳が完了するように進めていくとよいですよ。親子ともに体調を整えて、できればパパの休日などを利用して、協力してくれる日を選びましょう。前日から「おっぱいはバイバイだよ」と、赤ちゃんに優しく伝えておいてくださいね。最後の授乳を終えると、それ以降はどんなに赤ちゃんが泣いても授乳はせずに過ごします。
長期の場合は、少しずつ離乳食の量を増やしていき、授乳の間隔をあけていきましょう。泣いたら外に遊びに出て気を紛らわせたり、あやしながら寝かしつけてみたりを試しながら、断乳するタイミングを掴んでいくとよいでしょう。
断乳したら適切なケアを行うことが大切
母乳が出やすいママは適度に圧抜きを
しかし、母乳を搾り過ぎると、また新しい母乳が作られるのでおっぱいが張ってきます。しばらくは我慢をしますが、どうしてもつらいときは適度な圧抜きをしましょう。
両方の手のひらでおっぱいを包み込んで、上下左右にゆっくりほぐします。脇の下からおっぱいを優しくマッサージし、親指と人差し指を使って乳輪から乳首の先に向かって搾りましょう。硬くなっている部分やしこりのある部分を軽く押すようにすると、詰まったような感覚が取れますよ。
白い母乳から透明な汁が出るようになるまで続けましょう。
分泌を抑えるために冷やすのも有効
濡れタオルや保冷剤などを利用しておっぱいを冷やし、母乳の分泌の抑制を促すようにしましょう。冷やすことは、おっぱいの張りによる痛みを和らげる効果も期待できます。また、乳房や脇の下を冷やすと痛みや熱が緩和されますよ。
発熱したときなどに利用する冷却シートも便利です。手軽に手に入りますし、貼るだけで冷やすことができるので家事や仕事にも影響が出にくいですね。ママが「気持ちよい」と思える程度に冷やしましょう。
身体が温まると母乳が分泌されやすくなります。ですので、断乳開始後は、できるだけお風呂の湯船に浸からずにさっとシャワーですませるか、半身浴程度にするのがよいですよ。
締めつけが強い下着を避ける
断乳してすぐは、まだおっぱいが張った状態です。そのときに、通常のワイヤー入りのブラジャーに戻すと、乳腺炎になる可能性があります。ですから、おっぱいが張った状態で通常のブラジャーに戻すのは避けましょう。とくに、ワイヤー入りは胸を締めつけるので、血液循環不良となる場合があります。
断乳してしばらくは、授乳ブラをつけるかサイズが大きめのブラジャーを着用するとよいでしょう。通常のブラジャーに戻すのは、おっぱいの分泌がまったくなくなるころが目安です。断乳後も妊娠中と同じように体が変化するので、身体を労いながらゆっくり移行しましょう。