断乳後のセルフケアで乳腺炎予防!事前準備と正しい対処法を知ろう
母乳の分泌が落ち着きにくい場合は
水分を摂り過ぎていないか気に掛けよう
喉が渇いたときに我慢する必要はありませんが、断乳中は母乳の分泌を減らすためにも、いつもより控えめにすることも意識しましょう。分泌が終わると、いつもどおりの水分量に戻していくとよいですよ。
夏場は汗となって水分が出るので、どうしても水分摂取量が多くなります。夏場の水分制限は熱中症になる可能性もあるので、どうしてもという場合を除き、暑い時期の断乳は避ける方がよいかもしれませんね。
食べものが影響しやすいママは食事を意識
今まで、おっぱいのために食事を制限していたママも、断乳したことでついつい色々な食事を摂りたくなりますよね。しかし、母乳の分泌が続いている間は、できるだけ授乳中と変わらない食事や生活をする方がよいでしょう
乳製品は母乳の分泌を促します。また、油脂は乳腺を詰まりやすくしてしまいます。ですから、断乳後もしばらくは和食を中心とした食生活を心掛けましょう。
自分の身体と相談しながら、少しずつ産前の食生活に戻していくとよいですよ。断乳すると授乳によるカロリー消費がなくなるため、食事の量にも気をつけましょう。
乳腺炎の兆候を知っておくことも大切
乳房のしこりができたり、おっぱいがチクチク痛んだり、熱をもったりするのが急性うっ滞性乳腺炎の症状です。おっぱいの異変が現れてから、発熱や関節痛など全身に症状が現れる場合が多く、乳腺の出口で母乳が詰まってしまうことが原因です。
急性化膿性乳腺炎は、乳房にしこりができることはありませんが、乳頭から膿が出ることがあります。細菌が乳頭から侵入して菌が広がって炎症を起こすことが原因といわれています。
乳腺炎かなと思ったら、我慢をしたり自分で治そうとしたりせず、病院を受診しましょう。
セルフケアだけで不安ならプロに任せよう
母乳外来はおっぱいに悩むママの味方
母乳外来では、基本的におっぱいに関する様々なトラブルに対応してくれます。産後すぐのおっぱいの分泌や、赤ちゃんが上手に母乳を飲めているかなどの授乳に関すること、ママのおっぱいに関するトラブル、赤ちゃんの成長に関することなどを相談できる場合がほとんどです。
断乳や卒乳のことについても同様です。進め方が分からなかったり、断乳のセルフケアができているか不安な場合も相談してみるとよいでしょう。母乳外来は、おっぱいに悩むママの強い味方ですよ。
断乳で母乳外来を受診するタイミング
断乳で母乳外来を受診するタイミングも、ママによって違います。断乳の進め方が分からなかったり正しい方法で行いたかったりするママがいます。その場合は、断乳前に母乳外来を受診して、専門知識がある助産師さんなどからアドバイスを受けると安心ですね。
一方、断乳前に母乳外来を受診せず、セルフケアをしながら進めるママもいます。問題なく、断乳を終えることができるママもいますが、セルフケアだけでは不安な場合もありますよね。
もちろん、断乳後でも母乳外来を受診することはできますよ。トラブルなく断乳するためにも、検討してみるとよいでしょう。
プロに最終チェックをしてもらって安心を
おっぱいに違和感を感じたり、セルフケアだけでは不安なままだったりすると、断乳を終えても育児を楽しめないかもしれません。ですから、ママが安心を得るためにも、断乳後はプロに最終チェックをしてもらうとよいですよ。
おっぱいの張りや痛みを感じたり、しこりがうまく取れなかったりする場合のほか、古い母乳をちゃんと排出できたか心配な場合などに相談してみましょう。専門知識があるプロに、おっぱいマッサージで排乳ケアをしてもらうと安心ですよ。
まとめ
乳腺炎を防ぐには断乳後のケアが大切なので、対処の仕方を知ってトラブルを回避できるように気をつけてくださいね。
断乳後は子どものフォローで一生懸命になりがちですが、ママ自身の身体も大切にしましょう。
断乳はママと赤ちゃんの初めての試練かもしれません。母乳育児を終えることは、赤ちゃんの成長だと感じながら素敵な断乳をしてくださいね。