赤ちゃんや子どもの一人遊びとは?一人遊びのメリットや親の関わり方
「よく赤ちゃんは一人遊びをするっていうけど、うちの子はなかなかしないのね」などと、お困りのママも多いのではないでしょうか。しかし、いつから一人遊びをするかなどは子どもによって個人差があります。この記事では、子どもの一人遊びとの接し方や、一人遊びをしないときの対処法について詳しくご説明します。
子どもが一人遊びをするメリットと接し方
集中して遊ぶことで想像力や思考力を養う
子どもの一人遊びの様子を見ていると、とても真剣な面持ちで、自分の世界の中に入り込んで遊んでいますね。自分だけしか存在しない空間の中で、いろいろな状況や場面を想像しながら、一人遊びに夢中になっているのでしょう。
自分なりのアイデアとストーリーを遊びに取り入れようと試行錯誤することで、脳が活性化されるうえに、遊びに集中することで、想像力や思考力を養うことができるというメリットがあります。一人遊びは子どもになくてはならないものなのですね。
子どもに自信がつき自立につながる
子どものころからこのような経験を積み重ねることで、自分の存在を肯定的に考えるようになると、自分に自信を持つようになって自立心の向上にもつながります。自己肯定感が高まると、周囲の人たちに対しても肯定的な考え方で向かい合うようになるので、友だちを思いやる気持ちも育まれていくのでしょう。
反対に、一人遊びをあまりしなかった子どもは、自分に自信がなく、集中力が散漫で、周りの人たちともぶつかりやすい性格になってしまうこともあるようですね。
遊びを妨げずに見守ることが大切
一人遊びに子どもが集中しているときには、ママは手助けをしたり指示をしたりしないよう気をつけたいですね。ただし、危ない遊びをしようとしたときなどには、ほかの遊びに促すようなサポートは必要ですよ。
一人遊びは子どもが成長していくうえで欠かせない経験ですので、ママも遊びの邪魔をしないようにしながら、一人遊びを優しく見守りましょうね。
一人遊びを始める時期や内容とは?
生後2~3カ月ごろから始まる
このころから少しずつ自分の周りにある物が見えるようになるので、近くのおもちゃを手に取って触ってみたり、口に入れてみたりするようになります。また、言葉にならない声を出すクーイングは言葉を話すための準備段階だといわれていますが、赤ちゃんにとっては遊びの一つでもあるでしょう。
自分の手や足がどのように動かせるのかバタつかせてみたりするのも一人遊びです。一人遊びは子どもにとって遊びというよりも、成長していくための確認作業ともいえますね。
月齢で変化する赤ちゃんの一人遊び
4~6カ月では、首がすわって寝返りが打てるようになるので、自分の周りの視界の変化を楽しむようになります。握る力も強くなってきて、持ちやすい物ならしっかり持てるようになって、口に入れて確かめようとすることでしょう。
7~9カ月になると、お座りやハイハイができるようになるので行動範囲がかなり広くなります。赤ちゃんの手の届くところに危ない物を置かないようにしておきましょうね。このころになると、一人遊びの時間もかなり長くなってきますよ。
幼児期は遊びの内容に個性が出る
1~2歳のころは、クレヨンで絵を描いたり、おもちゃやぬいぐるみを使ってままごとやお医者さんごっこなどの「ごっこ遊び」をしたりするようになります。知育玩具といわれている積み木やブロック、パズルなどの中で、子どもの個性に合ったもので遊ぶようにするのもよいですね。
3~4歳になると、一人遊びの好みにも個人差がかなり出てくるようになります。男の子と女の子の遊びも男女差がはっきりするようになって、男の子は戦隊モノごっこや乗り物ごっこで、女の子はままごとやお人形を使ったごっこ遊びなどで遊ぶようになりますよ。
一人遊びをしないときはどうすればよい?
子どもによって個人差が大きいもの
生後1カ月で一人遊びをするようになった子どももいれば、4歳でもまだしない子どももいるかもしれません。あるいは、一人遊びをしなかったというケースもあるでしょう。「一人遊びはしなければいけない」とは考えないで、子どもの個性を尊重したいものですね。
また、一人遊びをするようになったからといって、パパやママのほうが積極的になりすぎるのも考えものです。子どものペースに合わせて、後ろからゆっくりついて行くくらいでちょうどよいですね。