慣らし保育期間のママの心構え。子どもと一緒に通園に慣れよう
保育園や幼稚園に入園すると、ほとんどの場合は慣らし保育が始まります。ただ、園によってや子どもによって期間に違いがあるので、「慣らし保育は大体どのくらいの期間行うの?」と気になることもありますよね。今回は、慣らし保育のおおよその期間やスケジュール、ママの時間の使い方についても詳しくご紹介します。
まずは慣らし保育について知ろう
慣らし保育が必要な理由とは
慣らし保育は言葉のとおり、保育園や幼稚園に慣れるための保育期間という意味がありますが、実は親にも保育士にも必要な期間といえます。
慣らし保育が必要な理由は、子どもが園に慣れるため、親が新たな生活サイクルに慣れるため、保育士と子どもの距離を縮め、子どもの特性をより把握するため、という目的があるからです。
一日中ママと一緒に過ごしてきた子どもにとっては、ママと離れる時間を短時間から経験することで徐々に新しい環境に慣れることができますし、ママとしても離れる時間ができることに慣れる、仕事の準備をする時間ができるというメリットがあります。
慣らし保育期間の目安は10日前後
慣らし保育の完了は、子どもがママと離れて園での生活を送れるか、保育士が子どもの性格や特性を大まかに把握でき、安全に保育が開始できるようになったかが目安になります。
子どもの性格もそれぞれなので、ママと離れることに慣れなかったり、集団生活に慣れるまでに時間がかかったりすることもあります。そうした場合には、園の判断で慣らし保育が数日延長されることになります。
慣らし保育が延長されてもマイナスに受け取る必要はありません。子どものペースに合わせ慣らしていきましょう。
子どもが過ごす1日のスケジュール
慣らし保育では、予定された期間中に園で過ごす時間を徐々に長くしていきます。初日は1~2時間程度の時間を園で過ごし、「ママと離れてもすぐに迎えに来てくれる」という安心感を持たせ、園の雰囲気に少し触れる程度になります。
2~3日目は、お友だちと触れ合ったり先生と遊んだりして、午前中(給食前まで)を園で過ごすことがほとんどです。
4~5日目は、園の雰囲気に慣れてきた様子であれば、お友だちと一緒に給食を食べてからのお迎えになり、6~7日目は給食とお昼寝をしてからお迎えというケースが多くなります。
慣らし保育中のママの時間の使い方
復職まで余裕があるママは準備期間として
子どもが通常保育になってから正式に復職する予定のママは、慣らし保育期間を有効に使いたいですね。最初の2~3日は2時間程度でお迎えに向かうことになるので、お家までの往復時間を入れると「何もできない」ということもありますが、慣らし保育の時間が3時間ほどになるとママも行動がしやすくなります。
これからの毎日に備える準備期間として、着替えや登園の仕度がスムーズにできるように、子どもグッズの収納を整える、園からのお便りなどを保管する場所を作る、という作業を済ませておくのもおすすめですよ。
貴重なひとりの時間でリフレッシュ
これからの復職に向けて、スーツやパンプスなどのお仕事に必要な物を用意する時間にあてるママも多いですし、毎日の送り迎えのために自転車を選びに行く、通勤に必要な定期券の購入に行くのも、自分だけで行動できるので用を済ませるのも楽ですよ。
また、ママがお仕事を始める前であれば、慣らし保育中は唯一のママの自由時間でもあります。以前から行きたかったカフェやレストランなどに、お友だちを誘って行ってみるのもおすすめですよ。
出産からこれまで、休みなく育児を頑張ってきた自分へのご褒美として、貴重なひとり時間を使ってみましょう。
仕事開始と重なってしまうことも
実際に仕事復帰と慣らし保育が重なってしまった先輩ママは、慣らし保育の期間は有休を利用した、欠勤扱いで対応した、祖父母にお迎えを頼んだ、というケースが多いですね。近くに祖父母がいない場合には、ファミリーサーポートなどを利用したという声もありました。
どうしても都合がつかない場合には、保育士さんに相談して慣らし保育の時間や期間の調整を検討してもらう手段もあります。園と相談して、できる限り子どもに負担がない日程で、慣らし保育をしましょう。
ママにとっても通園に慣れる大事な期間
罪悪感は捨て笑顔で送り出す気持ちになろう
なぜかというと、実際に慣らし保育が始まると、ママが寂しさを感じたり、別れ際に泣いてしまう我が子を見て罪悪感を抱いたりすることがあり、ママにとっても試練の時期になるケースも多いのです。
でも、小さいうちから集団生活を経験することは、協調性を身につける、おうちでは経験できない遊びを楽しむことができるなど、子どもにとって大きな学びになります。「辛い思いをさせてしまっている」と思わずに、罪悪感を捨てて笑顔で送り出し、お迎えのときにはとびきりの笑顔で、子どもをギュッと抱きしめるようにしましょうね。