おいしいハーブティの作り方。シングルもブレンドもお好み次第!
ハーブの香りでリラックスできるハーブティは、家事や育児の合間に手軽にできるアロマテラピーとして人気です。また、ハーブには血の巡りをよくするものや生理痛を緩和するものもあり、生活に取り入れることでさまざまなメリットを得ることができますよ。今回は日常でハーブティを楽しむ方法を紹介します。
シングルとブレンド、それぞれの楽しみ方
1種類だけでも味や香りが楽しめるシングル
シングルで楽しむ場合、使用するハーブは味や香りがはっきりしているレモングラスやペパーミントのほか、ラベンダー、ローズ、ハイビスカスなどが適しています。
また、スパイスとして使用されるクローブ、コリアンダー、タイム、シナモンなどもシングルハーブティ向きです。一般的な食料品店でも手に入りやすいのでハーブティを試してみたいという人に最適ですね。
シングルは好きなハーブと苦手なハーブがはっきり分かれます。初めて試すハーブを買うときは少量にしたほうがよいでしょう。
ハーブ同士の相乗効果を狙うならブレンド
ブレンドするときは味や香りがはっきりしたハーブを中心に、相性のよいハーブを加えるとよいでしょう。
例えば、クエン酸を含んだハイビスカスとビタミンCを含んだローズヒップを組み合わせるとビタミンの吸収がよくなります。また、リラックス効果があるジャーマンカモミールと精神安定効果があるパッションフラワーを組み合わせると寝つきをよくする効果が高くなりますよ。
すでにブレンドされた状態で販売されているハーブティなら、目的に合わせて選ぶことができて便利ですね。
甘さを加えるおすすめの味付けは?
天然の甘味料として砂糖の代わりに使われるステビアをハーブティに加えると、甘みが加わるだけではなく渋みをマイルドにする効果があります。甘さとわずかなとろみがあるリコリスは喉が痛いときなどに最適です。
ノンカフェインコーヒーとして親しまれているタンポポの根も香ばしさの中にほのかな甘みを感じることができるほか、リラックス効果の高いジャーマンカモミールはリンゴに似た甘酸っぱい香りと味を楽しめます。
また、ミルクでハーブを抽出する「ミルクハーブティ」も手軽に甘みを加えることができておすすめですよ。
初心者OK!ブレンドハーブティを作ろう
最初は三つのハーブを合わせてみる
ハーブにはシングルでも楽しむことができるハーブと、シングルで楽しむには少し物足りなさを感じるブレンド向きのハーブがあります。初心者の場合、シングル向けのハーブだけのブレンドがおすすめです。
例えば、冷えやむくみの解消、アンチエイジング効果があるルイボスに、生理不順の改善効果があるラズベリーリーフ、血行促進効果があるレモングラスをブレンドすると、女性の悩みを解消するブレンドティができ上がります。
慣れたらハーブの種類を増やして、いろいろなブレンドを楽しんでくださいね。
花や葉は多め、実や根は少なめが配合のコツ
これは、花びらや葉を使ったハーブは実や根を使ったハーブに比べて「ふわっ」としているため、同じ「スプーン1杯」でも重量に差が出るからです。特に、粗めに砕かれたハーブは重さのわりにかさが大きくなります。
ブレンドするときは、メインになるハーブはティースプーン1杯、サブのハーブは1/2杯ずつの配分が目安ですが、花びらや葉は「軽く盛る」、実や根は「すりきり」くらいを心がけるとよいでしょう。
根を使ったハーブは苦みが強いものも多いので、入れすぎには注意してくださいね。
1人で飲む場合でも2杯分作るのがポイント
そのため、複数のハーブを使うブレンドティでは1杯分だけをブレンドすることは難しく、配分をミスしたり、全体の量が少なくなったりします。おいしいブレンドティを作るなら、1人で飲む場合でも2杯分作るとよいでしょう。
2杯分作るとブレンドがしやすくなるだけではなく、ハーブの味をしっかり出すことができるというメリットもあります。紅茶大国イギリスには「ポットのための1杯」という言葉がありますが、ハーブティでも同じということですね。
2杯目のハーブティも楽しみたいというときは、味が濃くなっていることが多いのでミルクやジュースを加えてもよいでしょう。
自分好みのオリジナルハーブティを作ろう
夏バテ、美肌効果ありのハーブティカクテル
例えば、氷とリンゴジュースを入れたグラスにローズヒップとハイビスカスのハーブティをそっと注いで2層に仕立てるハーブティカクテルはいかがでしょうか。
見た目が美しいだけではなく、ハイビスカスのクエン酸、ローズヒップのビタミンC、リンゴのポリフェノールで夏バテ対策や美肌効果が期待できます。
作り方のコツは、果汁100%のジュースを使うことと、ハーブティを注ぐときはマドラーなどに沿わせることです。比重の違いで混ざりにくくなりますので、きれいな2色に仕上がりますよ。