腹ばいの練習をやってみよう!始めるタイミングやメリットについて
「赤ちゃんの成長を促すためには、腹ばいの練習をするとよい」と、いう話を耳にしたことがあるパパやママは多いのではないでしょうか?今回は、腹ばいの練習を始めるタイミングやメリット、注意点についてご紹介します。パパやママが見守る中で、赤ちゃんと腹ばいの練習をしてみましょう。
目次
腹ばいの練習は赤ちゃんの成長に役立つ
腹ばいがどのような状態かを知ろう
赤ちゃんの発達における腹ばいとは、一般的に「お腹を下にして寝そべった姿勢で首を持ち上げる動き」のことを指します。腹ばいの姿勢で首を安定して持ち上げる動作ができることで、「首がすわった」と判断されます。赤ちゃんの体の発達を見ていく上での、一つの基準となる大切な動きだといえますね。
「赤ちゃんがお腹を地面につけた状態で這う(はう)」ことに関しても、腹ばい、もしくは腹這いやずりばいと表現されることもあります。しかし、今回は前述の「お腹を下にして寝そべった姿勢で首を持ち上げる動き」である腹ばいについて見ていきましょう。
腹ばいとうつぶせの違いは頭を上げているか
一見すると、同じ姿勢を指す言葉のように思われるかもしれませんが、実は頭の位置に違いがあるのです。
うつぶせの場合、体だけでなく頭も地面につくように横になりますが、腹ばいは頭を上げていてもかまいません。うつぶせの状態で寝ることを「うつぶせ寝」といいますが、「腹ばい寝」といわないのはそのためです。
とはいえ、一般的にはとくに区別することなく、腹ばいとうつぶせは似たような言葉として使用されているケースが多いようですね。
赤ちゃんの運動のためにも練習しよう
そのため、新生児のころは、1日のほとんどを仰向けの状態で過ごすことになりますが、成長とともに様々な動作ができるようになっていきますよ。
それらの動きに必要な筋肉を鍛えるために効果的だとされているのが、腹ばいの練習です。仰向けとは違う姿勢や動きを経験することを通して、今後必要となる筋肉や運動能力の発達につなげることができるのです。
「赤ちゃんが腹ばいの練習をしても大丈夫?」と、不安になるパパやママもいるかもしれませんが、アメリカなどでは国や学会でも推奨されている運動ですよ。
パパやママと一緒に腹ばいの練習をしよう
生後1カ月ごろから機嫌のよい日に
「赤ちゃんが苦しくないかな?」と、心配になるパパやママもいるでしょう。しかし、赤ちゃんの機嫌がよいときであれば、生後1カ月のころから始めることが可能です。
とはいえ、赤ちゃんの機嫌や体調により、できる日とできない日があるでしょう。3〜4カ月健診で「首すわり」のチェック項目があるため、早い時期から練習をしておくに越したことはありませんが、無理は禁物です。赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ腹ばいの練習を始めてみましょう。
練習の方法を知って親子で楽しく取り組もう
1.場所の確保
ベッドのような柔らかいものの上は避け、畳やカーペットの上で行いましょう。
2.腹ばいの姿勢にする
お腹が下になるよう寝ます。このとき、赤ちゃんが両腕を胸の前に抱え込むようにして、床と顔との高さが出るよう工夫しましょう。
3.正面から話し掛けてみる
赤ちゃんが腹ばいの体勢になったら、パパやママも体勢を低くします。できるだけ長く首を持ち上げられるように、赤ちゃんの正面に顔を近づけて話し掛けたり、音の出るおもちゃなどで気を引いてみたりするとよいでしょう。
4.仰向けに戻す
赤ちゃんが力つきて頭を下げたら、仰向けの姿勢に戻しましょう。
腹ばいの練習をするときの注意点
月齢が低い赤ちゃんはとくに、腕の力が弱いだけでなく、自分で首の向きを変えることもできません。顔が下を向くと、鼻や口をふせいで窒息してしまう危険性があるので、注意をして見守る必要があります。
腹ばいの練習をするときには、硬いマットや布団の上で行う、顔の周りに枕などを置かない、必ずパパやママが近くで見守る、などのポイントを押さえましょう。
また、赤ちゃんの機嫌がよいときに行うことも大切です。ミルクを飲んだ直後は避け、30分ほど時間をあけて行う、長時間連続で練習しない、嫌がったら仰向けにすることなどを工夫するとよいですよ。