赤ちゃんの寝息が大きくて心配!考えられる原因と病気の可能性
寝ているときの赤ちゃんの、いびきや大きな寝息、気になりますよね。放っておくと栄養障害や成長の遅延が起こることもあります。気になる場合は、「大丈夫」と勝手に判断せずに病院を受診しましょう。ここでは考えられる原因や原因別の対処方法などを紹介します。
赤ちゃんの寝息が大きいときの原因と病気
喉の構造が未熟であることが原因
そのほかにも、仰向けで寝ているときに舌が喉のあたりまで沈下してしまうことや、肥満が原因で気道が狭くなってしまうこと、あごが小さいこともいびきの原因だといわれています。
また、枕が赤ちゃんにとって高すぎる場合、あごを引くような姿勢になってしまうことがあります。その場合も気道が狭くなってしまっていびきが出てしまうことがあるようです。
必要以上に目が覚めたり、苦しそうにしたりしている様子がなければそのまま様子を見ていて問題がないといわれています。
鼻詰まりやアレルギー性鼻炎が原因
鼻水がなかなか治らないというときは、アレルギー性鼻炎の可能性も考えられます。花粉やハウスダストなどを吸い込むことにより、鼻水などのアレルギー反応が出てしまうのです。病院でアレルギーの検査をしてみるのもよいでしょう。
鼻が詰まって、鼻で呼吸ができないと、喉が痛くなったり、においがわからなくなったりすることもあります。昼間も寝不足で機嫌が悪くなってしまうこともあるので、早めに治療することをおすすめします。治療をすることで、いびきがなくなったり、軽減したりすることがほとんどです。
扁桃線やアデノイド肥大が原因
扁桃腺やアデノイドの肥大が原因の場合、鼻が詰まって鼻呼吸ができず、上手に哺乳できないことがあります。その結果、栄養障害に陥ることもあるようです。
また、寝ている間に呼吸が止まってしまうことがあります。子どもの健やかな成長にとって、睡眠はとても重要な存在です。しかし、呼吸が頻繁に止まってしまうと寝ている間、脳に十分な酸素が供給されず、心身ともに成長が遅れたり、集中力の低下、副鼻腔炎や中耳炎などの合併症を引き起こしたりする場合もあります。
受診の前にチェックするべき赤ちゃんの様子
「呼吸の状態」をチェックする
1.息を吐くときに「うーうー」というような声がする
2.鼻の穴をめいっぱい広げて呼吸をする。呼吸のたびに鼻の穴がピクピクすることもある
3.胸が上がっているときにはおなかが下がり、胸が下がっているときにはおなかが上がるような呼吸をしている
4,呼吸をするたびに、喉の下あたりや肋骨がへこむ
赤ちゃんの呼吸はとても早く、大人の倍以上の速さで呼吸していることもあるので、びっくりしないでくださいね。
「日中の様子」をチェックする
1.朝なかなか起きられないことがある
2.スッキリ笑顔で目覚めるのではなく、朝機嫌が悪いことが多い
3.鼻水が出ている
4.鼻ではなく、口を開けて呼吸をしている
ハイハイやつかまり立ちができるようになってから、日中ぼーっと眠そうにしていることが多かったり、すぐに疲れてしまってゴロゴロしていたり、長く動くと息をきらしてしまったりするようなことがないかなども見ておきましょう。
「寝息の音や大きさ」をチェックする
【鼻詰まりが原因】
「ズー、ズズッ」といったすするような音がしている場合
【生理的ないびき】
「スースー、うーん」というような寝息に近いいびきが一定間隔で続いている場合
【扁桃腺やアデノイドの肥大】
「ゼイゼイ」と苦しそうな場合、呼吸が途切れる場合
今紹介したのは、あくまでも目安になります。自分で判断するのは難しいですよね。病院を受診する前にできれば、赤ちゃんが寝ているときのいびきを録音しておき、診察のときに先生に聞いてもらうとよいでしょう。