子どもと一緒に避難訓練をしよう!もしもに備える知識とヒント
もしもの火災や地震に備えて、家でも避難訓練をしていますか?ママも会社勤めのときは、年に1~2回は避難訓練を経験していたかもしれませんが、仕事を辞めてしまったママは、そんな機会も少なくなっていますよね。そこで今回は、子どもと一緒にできる避難訓練と、もしもに備える知識とヒントをご紹介します。
親子で避難訓練をする大切な理由
火災や地震はいつ起こるかわからない
大災害が発生するたびに、被災された方々からの経験談や、「これをやっておけばよかった」という貴重な意見が聞かれます。そういった経験談を、私たちは知識として身に付けていきたいものです。
しかし実際には、会社や地域などで定期的に行われている避難訓練でも真剣味に欠けたり、ただ義務的に行っているだけだったりする方も多いのではないでしょうか。
どんな大災害も「まさか、今!?」というタイミングで起きていることを忘れずに、守れる命は守る知識を身に付けましょう。
訓練を重ねて非常時の判断材料に
たとえば、集中豪雨が発生し避難勧告が出ても、多くの人が逃げなかったという事例がありました。人はなぜ逃げなかったのでしょうか。一つ言えることは、「普段していないことは、いざというときにもできない」ということなのです。
確かに、一度もしたことのないことをするのは勇気がいりますよね。本当に正しいのかという不安もあるのでしょう。特に、災害のような非常事態では正しい判断をしづらいのも頷けますよね。
そのため、防災の意識を日常化するために「訓練」が必要なのです。人は繰り返し行動をすることで意識が変わり、非常事態のときにも冷静な判断ができるのです。
子どもにはイラストと「おかしも」で伝える
そこで、子どもにはイラストと「おかしも」というフレーズで教えましょう。子どもが好きな絵本のように、絵で説明すれば、「こうなった場合はどうすればよいのか」とか「何をしてはいけないか」ということを理解しやすいでしょう。
ちなみに「おかしも」の「お」はおさない、「か」はかけない、「し」はしゃべらない、「も」はもどらない、という意味です。ママも小学生の頃に覚えた記憶があるのではないでしょうか。子どもたちが大好きな「おかし」という単語を使うことで、興味を持ってもらえそうですよね。
もしもに備えて今できることを考えよう
「0次」の備えはいつものバッグにも
0次 非常時、すぐに使用できるような常備品
1次 被災した1日を過ごすことができるもの
2次 救助が来るまでの数日間を過ごせるようなもの
中でも「0次」のグッズは全21品がリストアップされており、日頃から持ち歩いているものや揃えやすいものが多いので、いつものカバンに入れておくことをおすすめします。
具体的には、飲料水やチョコや飴などの携帯食、身分証明書のような日常的に携帯しているようなものから、笛、マスク、絆創膏や包帯のような、非常時に役立ちそうなものまでリストアップされているので、参考にしてみてくださいね。
家の中にある安全な場所と危険な場所の点検
「危険な場所」というのは、地震が起きたときに家具が転倒して人が下敷きになるような場所です。大型の食器棚やガラスケースなどがある部屋は要注意です。また、家具が転倒して逃げ道を塞ぐようなレイアウトになっていないかもチェックしましょう。
一方、「安全な場所」というのは、家具が置かれてなく、照明なども作りつけになっているような部屋です。逃げ道が2カ所以上あると、よりよいですね。そういった部屋を避難部屋として決めておくのもよいかもしれません。できれば、子ども部屋やお年寄りがいる部屋を、「安全な部屋」にしておくと、よりよいでしょう。
覚えて試しておきたい安否確認の方法
もし災害に遭遇したときに何より心配なのは家族の安否ですよね。そうなったときの連絡手段は「この方法を使う」という共通認識を、家族同士で持っておきましょう。
たとえば、非常時の安否確認に「災害用伝言ダイヤル」というサービスがあります。これは、局番なしの「171」をダイヤルすると自分の声が録音でき、電話番号を知っている家族が伝言再生して安否確認ができるという仕組みになっています。一度、家族同士で試しておくとよいですね。
非常時の混乱状態の中でも、家族の安否確認ができれば少しは安心できるでしょう。
毎日の生活で子どもと「もしも」を考える
避難経路と避難場所は親子で確認
特に、マンションに住んでいる場合には、必ず「避難経路図」というものがあります。子どもと一緒にその図を見ながら、避難経路をたどっておくとよいでしょう。一度、確認しておくだけでも全然違います。
また、地域には「一時避難場所」や「広域避難場所」というのが指定されています。ご自分がお住まいの地域の避難場所がどこであるのかを確認しておくのはもちろんのこと、実際に子どもと一緒に足を運んでおくとよいですね。
特に、小学生以上の子どもになれば別々の場所で被災することも考えられます。そんなときのためにも「ここの避難所で待ち合わせしようね」ということも打ち合わせしておきましょう。