男の子の初節句は華やかに!入念な事前準備で当日を迎えよう
飾るスペースと収納スペースを把握する
飾るスペースがあまり確保できないときは、小さめの物を選ぶ必要があります。実際の店舗に出向いて、サイズを測った上で購入を検討しましょう。
コンバクトに収納したいのであれば、収納箱とセットになっている物を選びましょう。専用の収納箱ということですべてのパーツが気持ちよくピッタリ収まりますよ。収納スペースも少なくてすみます。
組み立てや分解の手間を少なくしたいのであれば、ケースとセットになった物がおすすめです。これなら出し入れも簡単です。しかし、全体的に大きく場所をとるので、飾りや収納には広めのスペースが必要です。
人気のある五月人形をチェックする
「汎用的な物」には、一般的な兜の形の「大鍬兜(おおくわがた)」や、小物や端午の節句アイテムが並んだ「三段飾り」、ミニの兜と鯉のぼりと名前旗セットの「マス飾り」などが人気です。
「戦国武将物」は、その名のとおり有名な戦国武将の兜を復元したものです。上杉謙信、豊臣秀吉、伊達政宗、真田幸村、織田信長、武田信玄、直江兼続、黒田官兵衛、徳川家康など、人気の戦国武将がずらりと並びます。
「キャラクター物」は、小さな子どもにおなじみのキャラクターに兜や鎧を着せたものです。ミッキーやドナルド、鉄腕アトムもいますよ。子どもウケは抜群ですね。
五月人形の内飾りはたくさん種類がある
もっとも豪華なのが鎧飾り
五月人形の主な目的が「子どもの邪気を払って、災いを身代わりになって受けとめる」ということであると考えると、強そうな外観は頼りがいがあります。お守りとしての役割は充分果たしてくれそうですね。
ただし、豪華な分飾るときには場所をとりますので、アパートやマンションなどの住宅事情が厳しい家庭では、なかなか手が出せないかもしれません。価格もほかの五月人形に比べるとちょっと高めです。
しかし、予算とスペースが許すのであれば、鎧飾りが初節句を大いに盛り上げてくれるアイテムになることは間違いありませんよ。
ポピュラーな兜飾りには種類がいっぱい
「ケース飾り」は、兜や小物類がケースの中に固定されています。ケースの素材はガラスやアクリルで、拭き掃除をしたりするのには便利です。しかしガラスは割れることもありますので、取り扱いには注意が必要ですね。
「収納飾り」は、兜や小物を飾り台の中にすべてしまうことができます。片づけがしやすく、収納の場所をとらないのが特徴です。飾り台も作りがしっかりしていて豪華なデザインです。
「平台飾り」は兜そのものをそのまま飾ります。ケースがないので兜を触ったり、手にとったり、かぶったりもできますよ。
金太郎や桃太郎などの武者人形
そんな金太郎や桃太郎が有名な武者人形ですが、実際の店舗に行ってみるとそれ以外のキャラクターもあります。
鍾馗(しょうき)というキャラクターは、中国の伝説に残る神様で、赤ら顔に長いひげをはやして周りをぐっとにらみつけています。災いもあっという間に振り払ってくれそうです。
神武天皇の武者人形もいます。神武天皇には「戦のときに弓の先に金の鷹が止まり、その輝きによって目がくらんだ敵を倒した」という伝説があり、神々しい武者人形の代表です。
男の子には外飾りも!余裕があれば準備して
鯉のぼりは庭飾り以外にも種類が豊富
でも、鯉のぼりというと広い庭と頑丈な支柱が必要で、飾りたくても簡単には飾れないような気がしますよね。「うちの庭は狭いし…」「そもそも庭がないし…」なんて悲しい声も聞こえてきそうですが、鯉のぼりは庭飾り以外にも種類が豊富です。
庭に長い杭を打って盛大に飾る「地上タイプ」の鯉のぼりとは別に、「ベランダタイプ」の鯉のぼりがあります。支柱が倒れないように十分な対策が必要ですが、マンションのベランダはもちろん窓にも飾れますよ。
「ベランダタイプ」といっても簡易的なものではなく、丁寧に作り込まれているものが多いです。真鯉(まごい)に緋鯉(ひごい)、子鯉(こごい)に魔除けの吹き流しまでそろっていて、十分満足できるクオリティです。
大きさこそ地上タイプにはかないませんが、ベランダに飾るとそれなりの迫力があります。ベランダに限らず、杭の打てない駐車所の端っこなどにも立てることができるので、意外と活躍の場は多いです。
武者絵幟も男の子の節句の飾り
呼び方は地方により様々で武者のぼり、節句のぼり、五月のぼり、絵のぼりなどと呼ばれます。九州では矢旗といいます。
元々は戦場の陣立ての旗印として使われていたもので、一族の家紋や家名が記されていました。時代劇の合戦のシーンなどでよく見かけますよね。今では男の子が生まれたことを祝い、無病息災を願って立てられる縁起ものとなりました。
武者絵幟には、子どもの名前と一緒に戦国絵巻の描写をしたものが多いです。川中島の決戦、太閤秀吉、五武将、加藤清正などの勇ましい絵が描かれています。ほかにも浦島太郎や桃太郎、養老の滝などの昔話を素材にしたものもあります。
武者絵幟は自宅の庭に立てるのが一般的ですが、地方によっては神社に奉納して立てる所もあるそうです。庭にスペースがない場合はその方が助かるかもしれませんね。