赤ちゃんの寝相がバンザイなのは何故?理由と覚えておきたいポイント
赤ちゃんの寝顔は愛らしく、見ているだけで幸せな気持ちになりますよね。リラックスした状態で手を頭の横に上げて寝ている姿を見ると、まるでバンザイをしているように感じるでしょう。ここでは、赤ちゃんの寝相がバンザイである理由や覚えておきたいポイントについてご紹介します。
赤ちゃんがバンザイをして寝る理由とは
手で体温調節をしているため
赤ちゃんの月齢が低ければ低いほど、体温調節機能が未熟です。生まれて間もない赤ちゃんは汗をかく機能が整っておらず、常に高い状態の体温をキープしています。実際に赤ちゃんに触れたときに、その温かさに驚いたことがあるママも多いのではないでしょうか。
このように赤ちゃんは体温調節が苦手なため、身体の中に熱を溜めこみやすいです。バンザイポーズをして布団から手を出すことで、指先から放熱して体温を調節しているそうですよ。
リラックスして寝ることができている
バンザイをしながら寝ると、赤ちゃんだけではなくママもゆったりとした気持ちになりますよね。これは両手を上げることで身体の力が抜けて、リラックスした状態になるからだといわれています。
赤ちゃんにとっても同じで、パパやママが近くにいるという安心感からバンザイポーズで寝るそうですよ。赤ちゃんが泣いていたり不安そうにしていたりする場合は、バンザイの姿勢をしていないことが多いともいわれています。
内臓を圧迫せずに呼吸をしやすくするため
バンザイをした状態で仰向けになると、胸を開くことになりますよね。この状態で寝ることで、内臓の圧迫を軽減しているのではと考えられているそうです。もちろん個人差がありますので、赤ちゃんがバンザイをしていないからといって、心配しすぎないでくださいね。
また赤ちゃんがうつぶせで寝てしまうと内臓が圧迫されるだけではなく、最悪の場合は乳幼児突然死症候群を招く可能性がありますので気をつけましょう。
バンザイ寝をしてるときに気をつけたいこと
手袋やミトンはつけないようにする
バンザイ寝をしている赤ちゃんの手が布団から出ているとしても、手袋やミトンは必要ありません。先ほども述べたように、赤ちゃんは体温調節機能が未熟であり、汗をかいて調節することが苦手です。そのため指先から熱を放出していて、身体の中に熱がこもらないよう工夫しています。
手袋やミトンをつけてしまうと、身体の熱を上手に放出することができません。熱が身体にこもりすぎると、うつ熱になってしまう恐れがありますので注意しましょう。
赤ちゃんの指先の色に変化がないか確認を
一般的に布団から出ている手が冷たくても、そこまで心配する必要はありません。手が冷えていても、赤ちゃん自身は寒がっていないケースも多いです。そのため手の冷えよりも、指先の色に変化がないかを確認するとよいでしょう。
赤ちゃんの指先が青ざめていたり紫色になっていたりする場合は、末端の血液の循環がよくない可能性があります。血行が悪くなるとしもやけになる場合がありますので、服装や室温などで適温になるように調節しましょう。
体が冷えていないか心配なときは体温を測る
身体に触れてひんやりしているように感じる場合は、赤ちゃん用の体温計で測るとよいでしょう。大人用の体温計で測ることもできますが、赤ちゃん用であれば耳に入れたりおでこにかざしたりするだけで、さっと測ることができて便利ですよ。
体温計が手元にない場合は、赤ちゃんの背中にそっと手を入れると分かりやすいですよ。室温が高かったり洋服や布団の枚数が多すぎたりすると、背中が汗ばんでいます。反対に寒すぎたり身体が冷えていたりすると、背中だけではなく身体中がひんやりしています。
ママやパパがバンザイ寝をする際の注意点
家事や抱っこで疲れが溜まっているかも
赤ちゃんが生まれると、ママの生活の中心は赤ちゃんになりますよね。昼夜問わずに赤ちゃんのお世話をする必要があり、育児の合間に家事をすることも多いです。長時間の抱っこや同じ腕で抱っこをしていると、肩こりになってしまう可能性が高くなります。
抱っこだけではなく、姿勢の悪い状態で授乳をしていると肩こりに繋がることもありますよ。知らず知らずのうちに疲れが溜まっているケースも多いですので、不調を感じた場合は無理をせずに休息をとるようにしてくださいね。