赤ちゃんが大きい原因は食べ過ぎ?大きさの基準や対処法について
「妊婦健診で胎児が大きいと指摘された」「ほかの子と比べて、うちの子って大きすぎる?」など、お腹にいるときから赤ちゃんの体型は個人差があるものです。しかし、大き過ぎてしまう場合は少しだけ注意が必要なことも。今回は、赤ちゃんが大きいことで考えられる原因と、食事についての注意点をご紹介します。
赤ちゃんが大きいかどうかの判断について
出生体重が4000g以上で巨大児
胎児が大きくなるのは、遺伝や妊娠糖尿病による影響、出産予定日を過ぎてお腹にいる時間が長いなど、さまざまな理由が考えられます。巨大児は、出産時のリスクが高くなるため注意が必要です。
リスクとして1番多いのは、肩が引っかかって出てこられなくなる肩甲難産です。産道に傷がついたり、出血が多くなったりするなど母体にも負担がかかることがあります。赤ちゃんも骨折したり神経に麻痺が出たりするなど負担がかかることもあり、帝王切開での出産になることがあります。
心配しすぎもよくありませんが、妊婦健診での医師の指示はしっかり守りましょう。
産後1カ月~は月齢ごとの標準体重を参考に
だんだんと母乳やミルクが飲めるようになってきて、生後数日で出生体重に戻ります。そして、生後1カ月には出生体重より1kg増えていることが目安とされています。
生後1カ月以降は、月齢ごとの標準体重を参考にしていきましょう。母子手帳には成長曲線が載っていますので、出生体重と照らしあわせて発育状況を確認しましょう。
月齢ごとの標準体重や成長曲線は、あくまでも一般的な目安です。少しはみだしていても心配いらないことが多いですが、発育状況が不安な場合は医師や助産師に相談することをおすすめします。
6~7カ月は太っているのが当たり前の時期
一般的に離乳食の悩みというと、「離乳食を食べてくれない」というものが多いです。しかし、離乳食を規定の量しっかり食べ、母乳やミルクもたっぷり飲む、という赤ちゃんも実は意外と多く、食べ過ぎで心配しているママも少なくありません。
また、生後6~7カ月ころは寝返りだけか、ズリバイで少し移動できる程度の赤ちゃんがほとんどです。そのため運動量も多くなく、ムチムチしていると感じることが多いのです。
運動量が増えると、体重増加も落ち着いてくることが多いです。あまり神経質にならず、その子なりの発育を見守ってあげましょう。
赤ちゃんが大きい理由として考えられること
胎児の場合はママの食べ過ぎが理由かも
「お腹の赤ちゃんの分まで食べなくては」と思って、食べ過ぎてしまってはいませんか?つわりがひどく食事ができなかった方は、つわりが落ち着いて食事がとれるようになると、嬉しくてつい食べてしまうこともあるかもしれませんね。
妊娠中の体重管理が大切なのは、妊娠糖尿病を防いだり出産をスムーズにしたりするだけでなく、胎児が大きくなりすぎることを予防するためです。3食きちんと食べ、バランスのよい献立を心がけるようにしましょう。
デザートやおやつが習慣になっている方も、注意が必要です。おやつの種類を変えるなど、工夫してみるとよいかもしれませんね。
赤ちゃんの離乳食が原因の可能性も
基本的に、授乳や離乳食は「赤ちゃんが欲しがるだけあげてよい」とされています。しかし、なかには離乳食と母乳、ミルクも目一杯食べて飲む赤ちゃんもおり、驚くママが少なくありません。
離乳食をしっかり食べている場合は、授乳を調節するとよいでしょう。医師や栄養士などに相談しながら、混合栄養の場合は母乳だけにする、ミルクの場合はミルクの量を減らし麦茶や白湯を与えるなど、調節していけるとよいですね。
糖分が多い赤ちゃん向けのジュース類を避け、薄味を心がけることも大切です。
遺伝的な要素が原因の可能性も高い
パパやママのいずれか、もしくはどちらも体格が大きい場合、赤ちゃんも体が大きくなることは十分に考えられます。パパやママが平均的でも、大柄な家系だったり近しい身内に大柄な人がいたりする場合も、遺伝の可能性が高いでしょう。
また、母乳よりもミルクのほうがカロリーが高く、体格も大きい子どもが多いので「ミルク育児のせい?」と悩む方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大人でも太りやすい人、いくら食べても太らない人など個人差がありますよね。母乳でも大きい赤ちゃんはたくさんいます。
赤ちゃんがムチムチでいられる時期は、そう長くありません。あまり悩まず、ムチムチ時期の赤ちゃんを堪能してくださいね。