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DINKs夫婦の老後はどうなるの?DINKsの意味や老後について

DINKs夫婦の老後はどうなるの?DINKsの意味や老後について

もしもママの人生に子どもがいなかったとしたら、どんな未来が待っていたのでしょうか。DINKsという生き方は他人ごとではなく、だれにでも訪れる可能性、選択する自由のあるものです。DINKsを選んだとしたら、そこにはどんな世界や老後が待っているのかをご紹介します。

DINKsとはどういう生活のこと?

DINKsは共働きで子どもをもたない夫婦

結婚したら子どもをもつのが当たり前だった時代、あえて子どもをもたない選択をし、夫婦ともに働くという画期的な結婚のスタイルがアメリカで生まれました。それが「Double Income No Kids」、略してDINKs(ディンクス)と呼ばれるものです。

「income」は収入を意味する単語で、それがダブルであることから「共働き」、「no kids」はそのまま「子どもがいない」ということになります。ただし、この場合はあえて子どもをもたない選択をした夫婦を指すため、妊活中や不妊のため子どもがいない場合はDINKsに含まれないのが普通でした。

しかし、現在はそれらも含めてDINKsと呼ばれることがあります。

DINKsを選んだ理由は人それぞれ

結婚すると当たり前のように「子どもはまだ?」と聞かれることがありますが、最近はこうしたデリケートな質問は避けるのがマナーとも考えられています。しかし、今現在子育てをしているママが「2人目は?」などと聞かれる以上に、DINKs夫婦はこうした質問にいまだに耐えていると考えられます。

それでも子どもをもたないのは経済的な理由であったり、時間や仕事の自由を最優先したためであったりします。夫婦2人の時間を大切にしたいという気持ちや、子どもが好きではないというのも理由になります。

「結婚=子どもをもつこと」ではないことを理解してもらうのはなかなか難しいようですが、子どもがいないとしても「ずっと2人でいたい」という純粋な気持ちを感じますね。

DINKsのメリットやデメリット

結婚の形にメリット、デメリットを当てはめても、それぞれによい面、悪い面はあるものです。しかし、子育て中のママがDINKsだったとしたらどうなるか理解するためにも、参考程度に一般的に認識されているDINKsのケースをご紹介します。

まず、メリットは子育てに追われる時間の代わりに仕事や趣味、旅行などができます。子どもを養う費用もそのまま夫婦のお金として使うことができるでしょう。

ただし、デメリットにはその子どもがいないことによって、老後に不安を抱えるようになってしまいます。孫の顔を見ることもかないませんので寂しい老後になるのでは?どちらかに介護が必要になったらどうすればよいか?など早い段階から考える必要が出てきます。

夫婦で過ごす老後資金の目安について

65歳以上の世帯6割が夫婦2人での生活

ママが結婚するときに「義両親と同居なんて考えられない!」と思ったかどうかは分かりませんが、多くの女性が結婚の条件に「義両親との別居」を考えるのではないでしょうか。そんな現実もあってか、厚生労働省の「平成25年度国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上の高齢者が夫婦のみ、または単身で暮らしている世帯は高齢者を含む世帯全体の約57%にも上るそうです。

これは子ども(子の夫婦)と一緒に暮らしている世帯、約14%の4倍です。ただし、約26%の高齢者を含む世帯は結婚していない子どもと同居しています。

結婚すれば家を出ていく子どもも、晩婚であったり独身主義であったりすると、どちらが頼られているかは別として親と同居の可能性が大きくなります。

公的年金以外に3千万円程度の資金が必要

ママは子どもの将来に夢をもって、どんな人になってくれるか楽しみにしているのではないでしょうか。「お金持ちになって親孝行してくれるかも?」なんて期待してしまうこともあるかもしれませんね。

しかし、DINKsにはそうした将来が訪れることはなく、万が一夫婦の生活が困窮しても助けてくれる子どもがいません。そのため、子どもがいる夫婦よりも、より慎重に老後資金について考え、貯蓄をする必要があります。

お金の面でも子どもの世話になりたくないママもいるでしょうから、夫婦で過ごす老後資金の目安について知っておくことはよいことです。老後に余裕ある生活を送るために必要な額は、年金などを差し引いても3千万円程度だといわれています。

老後の収入や支出について知ろう

老後の生活を支える収入として一番大きなものは「年金」です。実際にいくら年金として受給できるかは務めていた年数にもよるので一概にはいえませんが、ママが専業主婦でパパがサラリーマンだった場合の年金の平均月額は約24.3万円というデータがあります。

しかし、老後に最低必要になる生活費は毎月22.0万円、趣味や旅行などを楽しむゆとりある老後のために必要な生活費は34.9万円となっています。(生活保険文化センター「生活保障に関する調査」より)

DINKsでは妻も働いているため年金額も上がると考えられますが、介護に備えた費用なども考えなければいけません。退職金は老後のためのまとまった収入になりますが、もしもに備えて計画的に使うことが必要です。

DINKs夫婦が事前にしておきたいこと

遺言書をきちんと準備しておこう

子どもがいないDINKsの場合、万が一どちらかが亡くなったとしても相続の問題で親族が揉めにくいと思われがちですがそうではありません。実は遺産の相続権というのは、夫婦に子どもがいなかった場合は亡くなった夫(妻)の両親や兄弟姉妹にも発生するのです。

子どもがいなければ配偶者が自動的に全部相続できると思っていると、疎遠だった兄弟姉妹という思わぬ相続人が現れ困惑してしまうこともあるので注意が必要です。長く連れ添った配偶者にすべての遺産を相続してもらう、血縁である兄弟姉妹に相続してもらいたい部分がある場合はきちんと遺言書を作成して自分の意思を残しておくことがDINKsには必須です。

遺産相続問題は、どんな家族環境でも起こるものなのかもしれませんね。
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