DINKs夫婦の老後はどうなるの?DINKsの意味や老後について
もしもママの人生に子どもがいなかったとしたら、どんな未来が待っていたのでしょうか。DINKsという生き方は他人ごとではなく、だれにでも訪れる可能性、選択する自由のあるものです。DINKsを選んだとしたら、そこにはどんな世界や老後が待っているのかをご紹介します。
DINKsとはどういう生活のこと?
DINKsは共働きで子どもをもたない夫婦
「income」は収入を意味する単語で、それがダブルであることから「共働き」、「no kids」はそのまま「子どもがいない」ということになります。ただし、この場合はあえて子どもをもたない選択をした夫婦を指すため、妊活中や不妊のため子どもがいない場合はDINKsに含まれないのが普通でした。
しかし、現在はそれらも含めてDINKsと呼ばれることがあります。
DINKsを選んだ理由は人それぞれ
それでも子どもをもたないのは経済的な理由であったり、時間や仕事の自由を最優先したためであったりします。夫婦2人の時間を大切にしたいという気持ちや、子どもが好きではないというのも理由になります。
「結婚=子どもをもつこと」ではないことを理解してもらうのはなかなか難しいようですが、子どもがいないとしても「ずっと2人でいたい」という純粋な気持ちを感じますね。
DINKsのメリットやデメリット
まず、メリットは子育てに追われる時間の代わりに仕事や趣味、旅行などができます。子どもを養う費用もそのまま夫婦のお金として使うことができるでしょう。
ただし、デメリットにはその子どもがいないことによって、老後に不安を抱えるようになってしまいます。孫の顔を見ることもかないませんので寂しい老後になるのでは?どちらかに介護が必要になったらどうすればよいか?など早い段階から考える必要が出てきます。
夫婦で過ごす老後資金の目安について
65歳以上の世帯6割が夫婦2人での生活
これは子ども(子の夫婦)と一緒に暮らしている世帯、約14%の4倍です。ただし、約26%の高齢者を含む世帯は結婚していない子どもと同居しています。
結婚すれば家を出ていく子どもも、晩婚であったり独身主義であったりすると、どちらが頼られているかは別として親と同居の可能性が大きくなります。
公的年金以外に3千万円程度の資金が必要
しかし、DINKsにはそうした将来が訪れることはなく、万が一夫婦の生活が困窮しても助けてくれる子どもがいません。そのため、子どもがいる夫婦よりも、より慎重に老後資金について考え、貯蓄をする必要があります。
お金の面でも子どもの世話になりたくないママもいるでしょうから、夫婦で過ごす老後資金の目安について知っておくことはよいことです。老後に余裕ある生活を送るために必要な額は、年金などを差し引いても3千万円程度だといわれています。
老後の収入や支出について知ろう
しかし、老後に最低必要になる生活費は毎月22.0万円、趣味や旅行などを楽しむゆとりある老後のために必要な生活費は34.9万円となっています。(生活保険文化センター「生活保障に関する調査」より)
DINKsでは妻も働いているため年金額も上がると考えられますが、介護に備えた費用なども考えなければいけません。退職金は老後のためのまとまった収入になりますが、もしもに備えて計画的に使うことが必要です。
DINKs夫婦が事前にしておきたいこと
遺言書をきちんと準備しておこう
子どもがいなければ配偶者が自動的に全部相続できると思っていると、疎遠だった兄弟姉妹という思わぬ相続人が現れ困惑してしまうこともあるので注意が必要です。長く連れ添った配偶者にすべての遺産を相続してもらう、血縁である兄弟姉妹に相続してもらいたい部分がある場合はきちんと遺言書を作成して自分の意思を残しておくことがDINKsには必須です。
遺産相続問題は、どんな家族環境でも起こるものなのかもしれませんね。