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抱っこの卒業は子どもに合わせて。卒業のタイミングと導き方

抱っこの卒業は子どもに合わせて。卒業のタイミングと導き方

小さな小さな我が子を抱っこして、ママになった幸せをかみしめていたのもつかの間…気付けば子どもが10kgを超え、抱き上げるのにも気合が必要になってくると、抱っこはいつまでし続けるんだろうと、ふと不安になったりしませんか?そこで今回は、抱っこの持つ意味や卒業するためのコツなどを紹介していきます。

子どもはなぜ抱っこを求めるの?

自分で歩ける子が抱っこをせがむ理由

歩くことのできない月齢であれば、家の中でも外出先でも、抱っこをすることが多いですよね。しかし子どもが2、3歳になって、自分で歩くことができるようになっても、抱っこをせがんでくるということも、よくあるようです。

外出先で「ママ抱っこ~」といわれて、「自分で歩いて~」と思うことも多いのではないでしょうか。重たくなった子どもを長時間抱いて移動するのは体力的にも大変です。子どもが自分で歩けるのに抱っこをせがむ理由は「甘えたいから」というのが一番でしょう。

ただし子どもは気まぐれで、興味のあるものを見つければ急にママの手から離れて、自分で歩きだします。そして興味がなくなれば、「飽きた」という理由で、また抱っこをせがんでくるでしょう。

乳幼児期の抱っこは子どもの発達に大事

一昔前は、「抱き癖がつく」などといって、子どもを長く抱っこすることを避けるようないわれ方をしていました。しかし最近では、子どもの抱っこの要求に応えることで、心の安定につながるとして、抱っこは推奨されてきています。

特に、乳幼児期の子どもにとって、抱っこはママからの愛情を確かめるという大切な意味を持ちます。幼児期に、親の愛に満たされて育った子どもは、「自己肯定感」が育つといわれています。

「自己肯定感」とは「自分は愛されている」「自分は必要な存在だ」と思うこと。「自己肯定感」が育つことで、言語や知能が発達し、コミュニケーション力や社会性が育まれます。子どもの健やかな成長のためにも、抱っこは大切なことなのですね。

大きくなったからこそギュッと抱っこをする

5、6歳になり、体が大きくなってからも外出先で抱っこして歩くことは大変かもしれません。また、幼児期後期になれば、子ども自身も外でママに抱っこされている姿を、お友達などに見られることを「恥ずかしい」と感じることがあるでしょう。

しかし、家での抱っこは大きくなってからも、ぜひしてあげてください。重たくて抱き上げることが難しければ、膝の上にのせて抱きしめるというやり方でもよいでしょう。大きくなっても、子どもはママの愛情を求めています。

幼稚園や保育園でのできごとなどで、子どもが不安に感じたときは、やはりママとのスキンシップが一番の安心材料になると思います。短時間でもよいので、ギュッと抱っこすることで、子どもだけでなくママ自身も心が安定するでしょう。

抱っこを卒業するのはいつごろ?

抱っこを卒業したタイミング

先輩ママたちが子どもの抱っこを卒業したタイミングはいつなのか、参考にしてみましょう。

【先輩ママAさん】
上の子が3歳のときに2人目を妊娠したので、抱き上げることが難しくなって徐々に「抱っこ」といわなくなりました。子どもなりに我慢していたのかもしれません。

【先輩ママBさん】
私が腰痛持ちだったので、2歳ころには外出先での抱っこはほとんどしませんでした。自分で歩くことが好きな子どもだったので、よほど機嫌のわるいとき以外は歩いていました。

【先輩ママCさん】
甘えん坊の次男は4歳過ぎても外で抱っこをせがんできました。体が小さかったので、できる限り要求にはこたえるようにしていましたが、5歳前くらいに急に「抱っこ」といわなくなりました。

外での抱っこは5歳まで、お家は小学生まで

子どもの成長には個人差があります。特に幼児期の子どもの心の発達は、ほかの子どもと比べることができないほど、一人一人違っています。抱っこを卒業する年齢に、明確な答えはないと思ってよいでしょう。

色々なサイトで見られる投稿内容や、周りの先輩ママから聞こえてくる声をまとめると、「外での抱っこは5歳まで」という家庭が多いようです。とはいえ4、5歳になると、いつもいつも抱っこというわけではなく、眠たいときや怒られて泣いているときなどに限られます。

そして、お家での抱っこはだいぶ大きくなっても続くようで、小学生の間は子どもからせがんでくることが多いようです。あくまでも一般的な声なので、一つの目安としてとらえてくださいね。

自分から抱っこを卒業してもらうには?

子どもに、自発的に抱っこを卒業してもらうにはどのような方法があるのでしょうか。子どもが抱っこをせがむ原因となる、「甘えたい」という欲求を満たすことが、抱っこ卒業の近道になるのではないでしょうか。

そのためには、小さいうちにたくさん抱っこして、子どもの心を満たすことが大切です。自分は満たされている、と感じることで、外出先で必要以上に甘えてくることは少なくなるかもしれません。

また、抱っこのほかに、普段から子どもとのコミュニケーションをとることも心がけたいですね。話を聞いたり、一緒に遊んだり、自分のことを見てくれている、という実感が精神的安定につながり、抱っこ卒業のきっかけになるかもしれません。

寝かしつけの抱っこ卒業はいつ?どうする?

抱っこがきついと感じたら卒業の目安

家での抱っこでママが大変だと感じることの一つは「寝かしつけ」の抱っこだと思います。すぐに寝てくれればまだよいですが、なかなか寝ない場合や、子どもが重たくなっても抱っこでないと寝ないという場合は大変です。

ママ自身が抱っこでの寝かしつけがきついと感じたら、卒業の目安と思って、徐々に抱っこなしでの寝かしつけの練習を始めていきましょう。最近では「ねんねトレーニング」、略して「ネントレ」などと呼ばれることもあるようです。

子どもの年齢や性格によっては「ひとり寝」にチャレンジしてもよいかもしれません。子どもがひとりで寝てくれたり、抱っこなしでもすんなりと寝てくれたりすれば、ママにとってはとても嬉しい成長ですよね。
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