一人っ子の子育てママへ。一人っ子育児の悩みと対処法
最近では多くなった一人っ子。それでも、一人っ子だということだけで、わがままだとレッテルを貼られたり、必要のない同情をされたりすることがあるかもしれません。また、一人っ子での子育ての難しさに、悩むこともあるかもしれませんね。一人っ子の子育てについて、改めて一緒に考えてみませんか。
一人っ子育児ならではの悩みとは?
ひとりの時間が多くかわいそうに思う
例えば、テーマパークなどの施設に行って兄弟連れの子どもを見たり、夏休みに入って家にいることが多くなったりしたときなど、「あー、やっぱりさみしい思いをさせているのかな」と気になるママは多いものです。
よその子どもの兄弟げんかでさえ、うらやましいなと思ってしまうこともあるでしょう。お友達と遊んではしゃぎまわっていた我が子が、お友達が帰ってしまってさみしそうにしていて、かわいそうだなと思ってしまうことも。
でも一時的なもので、親が心配するほど子どもはさみしくないかもしれませんよ。
周りから一人っ子だからと非難される
本来そのような家庭の事情に口出しをすることはタブーなはずですが、そんな家庭の事情を知ってか知らずか、無神経に非難する人もいますよね。
一人っ子なんてひとりぼっちでかわいそう、一人っ子だからわがままなのでは、という偏見。もう一人欲しいと思っているママは、なおさら傷つくことでしょう。
でも果たしてそうでしょうか?兄弟がいればさみしくないんでしょうか?一人っ子ではない兄弟がいる子は全員わがままではないのでしょうか?
それはちがいますよね。気にすることはないのです。
人とのコミュニケーションがとれるか不安
そしていざ、幼稚園、保育園に入園するとなると、「果たしてうちの子は周りの子どもとうまくやっていけるのかしら」と心配するママも多いでしょう。おとなしい子どもの場合、周りに圧倒されて言いたいことも言えないのでは、と不安になるかもしれません。
でも、コミュニケーションがうまくとれないのは、兄弟がいる子どもも、いない子どもも同じです。子どもは大人のように感情をコントロールするのが苦手なのです。普段、兄弟げんかをし慣れている分、われ先にと行動してしまう子どもだっています。ですから心配しすぎなくても大丈夫です。
一人っ子育児のいいところ
愛情を十分に注いであげられる
その点、一人っ子の場合、ライバルがいないので親の愛情を独占することができます。愛されているという絶対的な自信と安心感があるので、天真爛漫で素直な子に育ちやすいのです。
子どもの数が多くても少なくても、「ママはあなたのことが世界で一番好きなんだよ」と一人ひとりに確信させることが大事だと、子育て講座などではよく言われています。親からだれよりも愛されているという自信は、子どもが生きていく上での大きな原動力になるそうです。
親の愛情を自然に感じることができるので、愛され上手に育つでしょう。
時間や気持ちに余裕がもてる
幼稚園や保育園に入園すると運動会や発表会など、親が観る行事も増えます。入園式、卒園式などの節目には、どんなことがあっても出席したいですよね。
兄弟それぞれの卒業式と卒園式が同じ日になってしまって、パパとママで別々に出席した、という友人のケースもありました。そのような大事な日に出席できないことはとても残念なことですよね。
そのようなこともなく、一人っ子の子育ては、一人の子どもに時間を使うことができるという、大きなメリットがあるのです。
金銭面での余裕がもてる
子どもが、ある習い事をしたいと言ったとしても、子どもの数が多いと、諦めてもらうことも多くなりがちです。一人っ子だとその夢もかないやすいですよね。
洋服にしても、おもちゃにしても新しいものを買いやすいですし、子どもにお金がかからない分、家族で旅行へ行くこともできます。そして色々な経験を積むことができるのです。
子どもが大きくなると、多くの教育資金が必要になります。子どもが塾に行きたいと言いだしたとき、お金の余裕があればかないます。子どもの可能性を広げるという意味でも、一人っ子という選択も間違いではないと思いますよ。
一人っ子育児で悩むママへアドバイス
人と関わる場面を多く作ってあげる
入園の前に、同世代の子どもとかかわることのできる場所へたくさん連れて行きましょう。地域の子育て支援施設、例えば、子ども文化センターやスポーツセンター、近くの保育園での親子参加型の園庭開放など、自治体によってさまざまな形態があると思いますが、大いに利用しましょう。
そのときに子どもを通じて友達になったママ友が、10年来の親友になることだってあるのです。ママにとっても人とのかかわりは、とても大事なことですよ。