「ママ怒るから嫌い」いわれて傷つく。子どもの成長の証と親の対処法
子どもに「ママ怒るから嫌い」といわれ傷ついた経験はありませんか?何度も「ママ嫌い」といわれてショックで「どうしてそんなこというの?」と怒りたくないのに怒ってしまい、悪循環におちいる方も少なくないと思います。今回は「ママ嫌い」という言葉から見えてくる子どもとママの気持ちの両方をまとめてみました。
かなり傷つく子どもの「ママ嫌い」の言葉
子どもの言葉で凹んだり子育てに不安になる
最初は嫌いといわれても、「どうしてそんなこというの?」や「ママは〇〇ちゃんのこと大好きだよ」と答えられるのですが、何度も何度もいわれると、段々と辛くなってきます。
「嫌いなんていわないで!」と怒ってしまったり「じゃあママも〇〇ちゃんのこと嫌い」と大人げない返しをしてしまったりして、後悔する方もいるのではないでしょうか。
嫌いという言葉は否定、拒絶の言葉ですからいわれる方は辛いですよね。「どうして嫌いっていうの?」と悩み、「もしかして今までの育児は間違っていたの?」と不安になり、思わず涙がこぼれてしまうこともあるかと思います。
子どももママを試している「ためし行動」
ためし行動とは、子どもがわざと親に怒られる、嫌われるような行動をして、親の反応を観察する行動です。「こんなひどいことをしても、ママは自分のことを好きでいてくれる?」と愛情を試しているんですね。
このようなまわりくどい行動を子どもが取る理由は、ためし行動以外の方法を知らない、パパやママが自分のためし行動に反応してくれるので嬉しくてやっている、という場合が多いのです。
「嫌い」といわれたら感情的にならず、「嫌いといわれると悲しい」「ママは大好きだよ」と何度も繰り返し伝えるようにしてくださいね。
子どもの言葉をそのまま受け止めないで
「ママが嫌い」はママ自身が嫌いなのではなく、「怒ること」や「叱ること」が嫌いなのだと受け止めてください。自分が嫌われたと考えてしまうと、ママ失格なのではと落ち込んでしまいますね。
けれども「怒ること」や「叱ること」が子どもは嫌いなのだと考えれば、誰だって怒られたり叱られたりすることはよい気分ではありませんから、「嫌い」という気持ちも落ち着いて考えることができますよ。
子どもからいわれた言葉をそのまま受け止めず、見方を変えることで、自分の気持ちを冷静に保つことができますね。
我が子に怒るママの気持ちの原因を知る
最初の「期待」を裏切られたように感じる
では、「怒り」が第二の感情なら、第一の感情はなんでしょうか?第一の感情には「期待」が深く関係しているようです。
たとえば、人がなにかを「期待」し、その期待が裏切られたとき、なにかしらの感情、「悲しい」や「辛い」などを感じるかと思います。この感情が、「期待」によって引き出されたのが第一の感情になります。
人は第一の感情が心にわき起こった結果、第二の感情「怒り」を感じてしまうようです。ママが子どもに対して怒ってしまうのは「期待」が裏切られて「悲しい」「辛い」という気持ちが隠されているのかもしれません。
子どもに「期待」する気持ちの原因を知る
子どもがよい環境で成長できるように自分はいろいろと頑張っているのに、子どもは思ったとおりに行動してくれませんよね。そればかりか、第一の感情「悲しい」や「辛い」などの不快な感情を増やす行動ばかり…。
こんなとき、人は「気持ちをないがしろにされている」「気持ちを分かってもらえない」と思うのだそうです。だからこそ、その感情が「怒り」につながってしまうんですね。
子どもに怒ってしまう前に、自分は子どものなにに対して「期待」しているのかを考えてみるとよいですよ。
ママの気持ちを伝えることでよりよい関係に
たとえば、「ママは〇〇ちゃんに大きくなって欲しいから、ご飯を食べて欲しいな」や「道路は車がたくさん来て危ないよ。心配だからママと手をつなごうね」というように、自分はこう思っている、こう感じている、だからこうして欲しいということを伝えてください。
「怒り」とは非難や命令になるそうです。たしかに「どうしてそんなことしたの!?」「謝りなさい!」と怒ってばかりでは、なにに対して怒られているのか分からないことが多いですよね。
その点、自分の気持ちを伝えるということは、相手に受け入れてもらいやすいのです。ママの隠れた気持ちを子どもに伝え、よりよい関係を作っていきましょう。