喪中や忌中とお宮参りの関係は?基礎知識を知ってスムーズなお参りを
お宮参りといえば、お七夜に続き赤ちゃんにとって大きな行事です。そのため、パパもママも滞りなくスムーズに進めたいと思うものでしょう。しかし、一般的にお祝い事は避けるべきといわれる喪中などに重なることもあります。そこで、直前になって慌てないようにどうすればよいかの基礎知識を身につけておきましょう。
お宮参りの基礎知識と喪中との関係について
お宮参りは赤ちゃんの健康などを祈る行事
赤ちゃんが生後1カ月になるころ神社に参拝に行くと知られていますが、正式には男の子は生後31日、女の子は生後32日に参拝し、赤ちゃんの健やかな成長、健康と長寿を祈ります。お宮参りは「産土参り」「初宮参り」「初宮もうで」と呼ばれることもあります。
正式なお宮参りの作法では父方の祖母が赤ちゃんを抱っこしますが、最近では親子3人での参拝も多く、神社ではなくお寺に行く「お初参り」もあるようです。
基本的にお宮参りはいつ行っても大丈夫
生後1カ月というのはあくまでも目安であると考えて、赤ちゃんとママの体調、気候なども考えて無理のないスケジュールでお宮参りを計画するのがよいでしょう。初宮参りとも呼ばれるように、大事なのは赤ちゃんが初めて産土神様に会いに行くことです。
低体重で生まれたり、ママの入院が長引いたりして生後3カ月を過ぎてからお宮参りをしたという家族もいますので、焦らず準備をしましょう。
お宮参りができないのは喪中ではなく忌中
喪中は家族であれば13カ月、約一年間続きますが、忌中はそれよりも短く49日が終わった50日目を忌明けとすることが多いようです。喪中でもお祝い事などは避けるのが望ましいといわれていますが、やむを得ない場合は執りおこなうことがあります。
一方の忌中はより厳密で、この期間はお祝い事を避けるのが常識です。お宮参りは一生に一度のことなので、喪中におこなうのもやむを得ませんが、忌中は避けた方がよいでしょう。
お宮参りが忌中と重なったときの対処法
参拝は控え写真撮影のみにとどめておく
故人の親族の中には忌中にお宮参りをすることを快く思わない人もいるかもしれませんので、写真撮影の様子もあまり大っぴらにせずに家族の中だけでささやかに執りおこなった方がよいでしょう。忌中は長くても2カ月ないので、忌明けを待ってから改めてお宮参りに行くようにしてみてはいかがでしょうか。
神社ではなくお寺に参拝する
お寺は神様ではなく仏様を祀っていて、仏教では人が亡くなることを「成仏」と捉えるため忌中という考えはありません。忌中、喪中にお宮参りをしたい場合は神社ではなくお寺を選んで参拝に行けば問題ないということになります。
故人も仏様になっていると考えると、お寺にお参りをして赤ちゃんの成長を報告する機会とも受け取ることができますね。ただ、どのお寺でもお宮参りやお初参りを受け付けているわけではないようなので、事前チェックは必要です。
遺族の気持ちに配慮して決めよう
しかし、遺族の中には「お祝い事などとんでもない」「お宮参りはやめるべき」と強い嫌悪感を示す人がいないとも限りません。ママも我が子の大切なお宮参りはたくさんの人にお祝いしてほしいはずです。
もし故人が赤ちゃんの誕生やお宮参りの姿を楽しみにしていたのなら、そのことを遺族に説明して忌中におこなうことを了承してもらうことができるかもしれませんので、きちんと相談、理解を得てから執りおこなうようにしましょう。