40代の子育てママでも転職可能?使いたいサービスや転職活動のコツ
子どもがある程度成長して手がかからなくなると「そろそろ本格的に働きたい」と考えるママも多いのではないでしょうか。子どもの教育資金はもちろん、老後の生活資金も気になりますよね。しかし、40代でも転職はできるのでしょうか?今回は40代ママ向けの転職活動のコツやサービスを紹介します。
40代になったけど転職がしたい!
一般的に40代の転職は厳しいことが現実
地域だけで検索すると求人数も多く、意外と楽に仕事を見つけられそうな気がしますね。しかし、年齢を入力して検索し直すと求人数は一気に減少し、40代の転職は厳しいと感じるのではないでしょうか。
就職氷河期と呼ばれた時代に比べると求人数が増えていますが、その多くは「新卒採用」です。30代や40代を対象にした「中途採用」の数はあまり増えておらず、転職が難しい状況が続いています。
特に40代は、20代や30代に比べて働ける期間が短くなるため、雇用したがらない経営者も多く求人数が少なくなる傾向があります。
正社員の転職はさらに狭き門に
厚生労働省が発表した「平成27年版 働く女性の実情」によると、働く40代の女性のうち、正社員の割合は約3割で、残り7割が派遣やパートなどの非正規雇用であるとされています。
一方、総務省統計局による「労働力調査」では、過去1年以内に転職した女性のうち、35~54歳が占める割合は15~24歳に次いで高いことがわかっています。
つまり、40代で転職する女性は多いものの、転職後はほとんどが非正規雇用になっているということです。40代ママが正社員に転職するのは「狭き門」なのですね。
未経験職種の募集はさらに難しい
年齢による記憶力の低下は個人差があり、なかには20代とほとんど変わらない人もいます。しかし、経営者は一般的に「40代になると新しいことを覚えるのに時間がかかる」と考えているのが実状です。
そのため、「未経験可」の求人は20代や30代前半までを対象としています。求人票に「年齢不問」と書いてあっても40代はかなり不利といえるでしょう。
また、40代未経験可の求人は「ブラック企業」の可能性があります。なかでも、「しょっちゅう求人している」企業はブラック企業の可能性が高いので注意が必要です。
40代ママが仕事探しに使いたいサービス
ネット求人よりも紙媒体の求人を利用
これは、ネットで求人を出している企業は社員の平均年齢が低く、紙媒体に求人を出す企業は年齢層が高めという傾向があるからです。
企業には「若い人が多い企業」「30代以上の人が多い企業」など、企業ごとに年齢分布の傾向があります。先輩や上司が年下の職場と、周囲が同年代か年上の職場であれば、どちらが働きやすいでしょうか?
おそらく、40代ママにとって働きやすいのは「周囲が同年代か年上の企業」です。女性が多い職場の場合は特に重要なポイントになります。
ハローワークで地元や周辺の情報をキャッチ
また、求人サイトなどは求人情報を掲載するために企業が「掲載料」を払っています。そのため、資本力のある大手企業の求人情報が多いのですが、年齢やスキルといった採用条件が厳しい傾向があります。
一方、ハローワークは無料で求人情報を掲載できるため、中小企業や個人商店でも求人を出すことができます。採用条件も緩めのところが多く、業種などにこだわらなければ仕事を見つけやすいでしょう。
ただし、ハローワークに掲載されている求人のうち、40代以降が応募可能な求人は給与などの待遇があまりよくありません。
エージェントを利用してプロと二人三脚
転職エージェントを利用すると、持っているスキルやこれまでの経験、希望する仕事の条件などを元に、エージェントから求人情報を提供してもらえたり、面接日時の調整してもらえたりします。
プロによるキャリアコンサルティングを受けられるため、転職後の満足度が高くなりやすいのも魅力ですね。
転職エージェントのなかでも「リクルートエージェント」や「ビズリーチ」は40代の転職に強いといわれています。無料で利用できるので、登録だけしておいてもよいですね。
40代でも諦めない、成功しやすいコツは?
今後出産の予定がないことをアピール
もし、今後妊娠する考えがないなら、出産の予定がないことをアピールしましょう。
20代や30代の女性は出産で退職するリスクがあります。しかし、出産予定がない40代の女性であれば、退職するリスクが低いと判断され、よい印象を持ってもらえる可能性が高くなりますよ。
一般的に、40代という年齢はデメリットと考えられがちですが、子どもがある程度成長して育児が落ち着いている、社会経験が豊富など、40代ならではの強みもあります。強みを積極的にアピールすることが転職を成功させるコツです。