お散歩に幼児用リードは必要?子どもを守る使い方のポイントとは
子どもとのお散歩は楽しい反面、急に走り出したり、手を離してしまったりとヒヤッとすることも多いですよね。幼児用リード(ハーネス、迷子紐)の利用を考えているけれど、デメリットはあるの?安全性は?否定的な意見もあるの?そんな疑問への答えと、リードの種類や使い方をご紹介いたします。
お散歩に幼児用リードを使うときの理由
動きが予想できない子どもの事故防止に
そこに「危ない」という意識はありません。たとえ、手をつないでいても、急に動かれると容易に振り払われてしまうし、動きも早いため、完璧に反応することは困難です。
10歳以下の子どもは、知的発達・運動発達の観点から危険予測がむずかしいといわれています。事実、交通事故総合分析センターの統計(H27年度調査)によると、6歳以下の幼児が遭った交通事故のうち、最も多い原因が「飛び出し」(61%)で、さらに「信号無視」(15%)「幼児のひとり歩き」(10%)と続きます。
子どもを事故から守る対策の一つとして、幼児用リードの利用は有効といえるでしょう。
目が離せない時期の迷子を防ぐため
友人ママも買い物中、ふとした隙に2歳の子どもがいなくなった経験をしたそうです。ほんの3分ほどで同じフロア内にいるのを発見したようですが、見つかるまでの間「エスカレーターへ向かっていたら…」「誰かに連れ去られていたら…」と心配で胸が張り裂けそうになったと話していました。
両手がふさがりがちな買い物のときや、迷子になりやすい人混みに行くときなど、状況に応じてそのときだけ幼児用リードを使用するのもよいでしょう。
手をつなぐのを嫌がるときの安全のため
子どもの危険を回避できることは十分わかっていても、手をつなぐこと自体が困難なこともあります。特に体に触られるのが苦手な子は、無理強いをすることでパニックを起こしてしまう可能性すらあります。
そんな止むを得ない状況下で、手つなぎの役割を代替できるのが幼児用リードです。子どもの自尊心も守ることができます。ただし、危険なことや手をつなぐ重要性を伝えてあげることも忘れないようにしましょう。
幼児用リードのデメリットと使用のポイント
ペットみたいと否定的な意見も
お出かけが苦痛になるほど精神的に辛いとき、命の危険を感じたとき、リードはママたちを助けてくれます。ですが、世間の理解は十分に進んでおらず、厳しい視線を受けることもしばしばです。
不適切な使い方をしてしまうことで「親の怠慢だ」「ペットみたい」という否定的な意見を生み、辛くて悩んでいるママたちが使用しづらい状況を作ってしまいます。いかにも犬の散歩のようにリードを長く持ち子どもを自由にさせたり、スマホや大人同士の会話に夢中で子どもを見ていなかったりということがないようにしましょう。
リードを付けているときも手をつなごう
リードは、子どもの動きを封じる手段でも、ママやパパが子どもから目を離す時間をあえて作るためのツールでもありません。「子どもの手をなるべく離さない」「子どもからなるべく目を離さない」という前提の下、安全確保が難しい場合に止むを得ず使用する、あくまでも補助的な役割という意識を忘れずにいることが大切です。
使用の際は、紐を短く持ち、リードがないときと同じように子どもとしっかり手をつなぐことを心がけましょう。
リードは保険!危険なことは教えよう
子ども自身の理解が進み、手をつなぐようになってくれたり、交通ルールがわかってきたりと、リードがなくても大丈夫なタイミングが来たら、早めに使用をやめましょう。子どもにとって、リードを付けていることが当たり前にならないようにすることも大切です。
リードはいざというときに子どもの命綱にもなりますが、あくまでも補助的なもの、保険にすぎないということを念頭に置いて使用しましょう。
もしもの対策に!使ってみたい幼児用リード
リードが外せるおしゃれなリュックタイプ
また、人混みに入るときやスーパーに入ったときだけリードを付けるというように、シチュエーションに応じて使い分けができるため、幼児用リードに抵抗があるママでも使いやすいでしょう。
ちょうどこの頃は「自分も大人みたいにカバンを持って出かけたい!」という「なんでもやりたい時期」ですよね。リュックタイプならば、そんな子どもの希望も叶えてくれそうです。
ベビーリュックの購入を検討しているようであれば、このようなリード付きの商品を候補に入れてみてはいかがでしょうか。