赤ちゃんはどうして寝相が悪いの?動く理由を知って眠りやすい環境に
きちんと寝かせていたはずの赤ちゃんが、ママが家事から戻ってみると布団を蹴飛ばしていたという光景はよくあることですね。また、少し大きくなると寝ている間に180°回転していたり、横で寝ていると足が上から落ちてきたりするかもしれません。そこで、なぜ赤ちゃんは寝相が悪いのかなどを見てみましょう。
目次
- 赤ちゃんが寝ている間に動き回る理由
- 大人に比べて眠りの浅い時間が多い
- 寝ているときは体温が上がりやすい
- 眠りながら様々なことを学習している
- 赤ちゃんの寝相は直した方がよいの?
- 寝相の悪さは脳をしっかり休められている証
- 寝相で赤ちゃんの心理が分かることも
- 起きて動きまわる場合は怪我に注意しよう
- 赤ちゃんが快適で安全に眠れる環境作りを
- 寝冷え対策にはスリーパーが便利
- 寝返り防止グッズの使用には注意が必要
- 寝る場所の近くに家具や家電を置かない
- うつ伏せ寝のリスクを知っておこう
- 寝返りができない赤ちゃんは窒息のおそれが
- 乳幼児突然死症候群のリスクを高める
- 顔が埋もれないよう固めのマットレスを使う
- まとめ
赤ちゃんが寝ている間に動き回る理由
大人に比べて眠りの浅い時間が多い
ノンレム睡眠は深い眠りで、レム睡眠は浅い眠りです。この深い眠りと浅い眠りを繰り返すことで睡眠が成立します。ところが、この二つの眠りの構成比は大人と赤ちゃんでは違うのです。
大人のレム睡眠は睡眠全体の2割ですが、赤ちゃんはなんと5割になるといわれています。赤ちゃんの寝相の悪さは、この浅い眠りのレム睡眠時に出るようですよ。
レム睡眠中は眠りが浅いため、脳はまだ動いている状態です。そのため、身体も動いてしまい寝相が悪くなってしまうのですね。また、夢を見るのもレム睡眠時です。
寝ているときは体温が上がりやすい
赤ちゃんの平熱はパパやママ、あるいは成長した子どもより高いと聞いたことがありますよね。発熱したと思い病院に連れて行っても、37.5℃までは大丈夫と言われたママもいるでしょう。
このように普段でも赤ちゃんは体温が高いのですが、睡眠時はもっと上がっていることがあります。そのため、この熱を発散させようと寝返りを打つ回数が増えてしまうのです。寝返りを打つと移動しますので、寝相が悪くなるのも仕方がないといえますね。
赤ちゃんの体温が上がるのは、成長ホルモンの影響が大きいようです。眠り始めてからの深い眠りの3時間に大量分泌されるようですよ。
眠りながら様々なことを学習している
ノンレム睡眠は深い眠りの中で脳を休息させます。一方、レム睡眠の浅い眠りの中では身体は休んでいますが、脳は起きたままでその日に体験したことの追学習をしているといわれています。眼球が動いているときがありますが、この浅い眠りのときでなのでしょう。
追学習の中では、記憶や体験、感情などの整理をしています。その段階で、同じ動きをしてしまうこともあるようで、それにともなって身体が動いてしまうようですね。
赤ちゃんの寝相は直した方がよいの?
寝相の悪さは脳をしっかり休められている証
むしろ寝相が悪いのは、しっかりと眠れている証だといわれています。脳がしっかり休んでいるからこそ、体の状態を保つことができなくなっているようです。寝相がよい場合は、無意識のうちに体勢を保とうとするためよくなります。
手足を動かせるようになる生後3カ月ごろからすぐに寝相が悪くなる赤ちゃんもいるようです。体温調節をするためでもありますので、体が冷えていなければ布団を掛け直す必要もないでしょう。
寝相で赤ちゃんの心理が分かることも
例えば、両手を伸ばして横向きに寝ている姿勢は常識的で協調性が高い、足を開いて両手はバンザイしている姿勢は明るく積極的な性格の持ち主などといわれています。この二つは赤ちゃんによく見られる寝相ですね。
ほかにも、うつ伏せは消極的で几帳面、ママのお腹にいたときのように丸まった胎児型といわれる姿勢は警戒心が強く甘えん坊などといわれています。
ママが見るタイミングによって違うかもしれませんが、特によく見る寝相があればチェックしてみるとおもしろいですね。
起きて動きまわる場合は怪我に注意しよう
ただ、こういったケースは珍しいことではないので心配する必要はないでしょう。怖い夢を見たせいで不安になってママを探している、ノンレム睡眠のときに体だけが覚醒してしまっているなど、色々な原因が考えられるようです。脳の発達が未熟なために起こる現象で、成長するにつれて落ち着いてくるといわれているので安心してくださいね。
それよりも、動き回ることでどこかにぶつかったりうつ伏せになったりしないかということがないよう注意が必要です。