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【第1回】3児のママがパン屋を起業!ママの背中が伝える“0”から“1”

【第1回】3児のママがパン屋を起業!ママの背中が伝える“0”から“1”

ママとしての育児と仕事の両立

ママの1日のスケジュール

「パンツクルヒト」の営業時間は11:00〜17:00で売り切れ次第終了。また週3日の営業形態で行われています。日常の大友さんのスケジュールがこちら。

20:00 パンの仕込み
24:30 就寝
3:00 起床
6:30 朝食
8:00 長女を高校へ送る
8:50 オープン準備
11:00 開店
18:00 夕飯の準備
19:30 長女のお迎え

1日のスケジュールはママの役割とお店の準備が分刻みで、なかなか家族の時間も作れない状況に子どもたちも寂しがっていたりするのではと質問をしてみると

「子どもたちは何も言わないですね。家の直ぐ横にいることがわかっているので安心なのかなと思います。朝が忙しくて、対応しきれないときも学校行く時間になると子どもたちは自分で行くんです。顔を出したいときには工房に来て『ママ、行ってきます!』帰ってきて『ママ、ただいま!』って」

「ママが働いているのを見て子どもも察知するんでしょうね。自分なりに手助けしなきゃって思ってくれていて、ご飯を炊いておくと、自分でお肉を炒めたり、野菜を炒めしたりして食べています。全てをやってあげるのが子育てじゃなくて、差しのべられたときにそれを救えるというのも子育てなのかなと思います。まずはやってみてと、逆に子育てとしてもよかったなと思っています」

取材したこの日はインフルエンザで学級閉鎖になってしまい、お店は臨時休業でした。

楽しみにして来てくれるお客様のことも思いつつも、家族のそばにいられ、何かあった時に直ぐに対応ができるのも起業した強みの一つだと言います。

子どもたちに支えられて

移動距離のある別の場所でお店を起業するより、家の横でなら育児をしながら両立ができると思っていた大友さんですが、実際は思ったようにいかなったようです。

「ここで始めた理由も、どこか借りて移動距離があると子育てしながらは厳しいと思ったんです。で、自宅の横だと、育児しながらできるなと思ってたんですけど、実際そんなに甘くなくて。手をかけながらできると思っていた子育てが全然できなくなってしまったんです」

そんなときに支えられたのが家族の存在でした。
「子どもたちが朝バタバタしていて遅れそうになっているのを近くに住んでいる義理の父が連れて行ってくれていたり、イベントなどに出店するときなんかは長女が下の子どもたちを見てくれていたりと。私が逆に助けられている部分がとても大きいかもしれないです」

子どもたちに夢を叶えてもらいたい

仕事をしているママの姿をそばで見ている子どもたちは、大きくなったらママとパン屋を一緒にしたいなと言われることもあるようですが大友さんは、首を横にふります。

「あまり嬉しくないんです。自分は、昔看護婦になりたいと思っていたんですけど、実際は介護の仕事に就いたんです。私は描いたこととは違うお店を持つという夢を今は叶えていてますけど」

「子どもたちには、本当になりたいと思う夢を叶えて欲しいんです。長女は今、保育士さんになりたいと言っているので、その夢を実現してほしいですね」

夢に向かってお店を1から作る過程、働いているママの姿を間近で実現している姿は、子どもたちには大きな財産になりそうです。

ママたちのサポートをしていけたら

最後に、お店を持って2月で3年を迎える大友さんに今後について聞いてみました。

「今の願いは細く長くやれたらいいのかなと。パンだけじゃなく、私と話しに来てくれて、お話してよかったなと思える店が作れたらなと思っています。お客さんの心の拠り所になれたらいいですね」

「それに、起業をした経験を伝えていけたらと思っています。夢はあるけど、子どもがいて、資金がなくて無理だと思っているママもいると思うんです。自分が実際起業したいと思ったときも、できるわけがないって思っていました。いつかじゃなくて、予定を具体的にしようと経験談で話せますし、その一歩になる刺激役になれたらなと思っています」

まとめ

「立ち上げたらいいよ」のママの言葉から、長女は高校で卓球部を立ち上げたそうです。その話を聞いたとき、お店をつくる大変さや働いているママの姿は、やればできるという大切なことが子どもたちは感じているんだと思いました。

育児と働くということの両立の大変さの中、大友さんの明るさは今後もパンを買いにくる人たちを元気にしていくんだと思います。

取材協力

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