妊娠中の働き方を見直しましょう!仕事を続けるうえでの注意点
一言で妊娠したといっても、人によって状況は大きく異なります。計画的に妊娠できた人もいれば、思わぬ時期に授かった人もいることでしょう。この記事では、妊娠によってどんな症状が出るのか、産休まで乗り切るにはどうすればよいのか、周囲への報告のタイミングはいつがよいのかなど、プレママの疑問について説明します。
妊娠初期の働き方について考えてみよう
妊娠初期におこる身体の変化を知ろう
妊娠初期は、赤ちゃんの身体の基礎ができていく時期です。赤ちゃんのゆりかごとなる胎盤のほか、心臓や肺、肝臓、脊髄などの身体の基本的な部分が形成されていきます。
妊娠経過によってホルモンが増加していくために、妊娠初期はつわりや胸のハリ、気分のムラといった症状が出現します。とくにつわりには「吐きづわり」「眠りづわり」「食べづわり」「よだれづわり」「においづわり」といった症状があり、多くのプレママを苦しめる症状の一つです。
周囲の理解を得るために
産休・育休について法律で定められているとはいえ、快く受け入れてくれる職場ばかりとは限りませんが、この報告は避けては通れません。職場への報告で注意すべきなのが、報告する順番です。
ありがちなのが、嬉しさのあまり仲のよい同僚から報告するパターンですが、うっかりその同僚から上司に伝わるとよくありませんよね。そのため、まずは直属の上司に報告して今後の業務について決めてから、仲のよい同僚に話すのが安全だといえます。
プレママが快適に過ごすための生活習慣
まず、運動は軽く身体をあたためる程度にしておくこと。無理な体勢や急な動き、高いところのものを取る動きはお腹に負担をかけるため、ゆったりした動作を心がけましょう。もともと運動習慣があっても、激しい運動は流産のリスクが高いため、セーブする必要があります。
また、アルコールやカフェインを摂取する習慣があるプレママも多いですよね。妊娠した瞬間からまったく飲まないようにするのは難しいかもしれませんが、今はよくできたノンアルコール飲料・ノンカフェイン飲料があります。置き換えるようにすると、口寂しさを紛らわせることができますよ。
妊娠中期の働き方について考えてみよう
妊娠中期におこる身体の変化を知ろう
だんだんとおなかが大きくなる一方で、ある程度は自由に動けるため頑張りすぎるプレママも出てきます。油断をすると合併症妊娠につながりやすい時期なので注意しましょう。
また妊娠前はいたって問題なしの健康体であっても、妊娠高血圧症・妊娠糖尿病になるママも多いので注意が必要です。これら二つの症状は、赤ちゃんの成長に関わる問題のため、未然にバランスよい食事・体重管理・運動を意識しておくとよいでしょう。
おなかに違和感を感じることをしない
一般的に、7〜8ヶ月ごろからおなかが張ることが増えます。1日1回程度の張りは問題ありませんが、日に何回も張るようであれば要注意。おなかが張っているときはできるだけ安静にして、心配なときは主治医に相談しましょう。
また、おなかが張っているときは乳頭マッサージを避けた方がよいです。乳頭マッサージをするときに分泌されるホルモンは母乳を出すほか、子宮を収縮させる作用があります。自分の体調と相談しながら、つらいときはのんびりするようにしましょう。
ムリせず、休暇をとって
安全に赤ちゃんを出産するために保障されている権利について、知っておくとよいでしょう。基本的な権利としては、危険業務の禁止、勤務シフトの制限、休業制度などがあります。残業・休日出勤・夜勤の免除、つわりや切迫早産といった状態に対応するための休業制度が保障されています。
直属の上司や人事部の職員と話し合い、適切な休暇を取りながら無理せず働くことが、プレママと赤ちゃんを守ることにつながるのです。
妊娠後期の働き方について考えてみよう
妊娠後期におこる身体の変化を知ろう
とくに、赤ちゃんの重みで腰痛になると、運動ができなくなって適正体重を大きくオーバーしてしまうこともあります。腰痛予防のため、適度に休んだりコルセットを使用したりするとよいですよ。尿もれ・頻尿やむくみ、便秘も多くのプレママが経験する症状です。
ホルモンの影響に加え、おなかの皮膚が伸ばされることで乾燥しやすくなります。乾燥により痒みが強くなるため、しっかり保湿するようにしましょう。
保湿することによって、出産後にできる妊娠線の予防にもなります。好きな香りの保湿剤を使えば気分転換にもなるので、気づいたときにマッサージするとよいですね。