仕事と育児の両立について考える!キャリア維持のために実践すること
女性も仕事を持つのが当たり前の昨今ですが、どうしても仕事のキャリアと引き換えにしなければ妊娠、出産、そして子育てができないという風潮があります。しかし、始める前から諦めていては物事は進みません。産休、育休中から考えておきたい、仕事と育児を両立させるためにできることをまとめました。
復帰して困ったことと対応策について
子どもの急な病気と対応方法
ママは会社に行くか行かないかの選択を迫られますが、いざというときの子どもの預け先を確保しておくと少し気が楽になります。祖父母が元気で快く預かってくれる場合は甘えてもよいでしょう。
病気の子どもでも預かってくれる「病児保育施設」や、看護師などの資格を持ち病児保育可能なベビーシッターもありますので、急な子どもの病気に備えて情報を集めておくようにしましょう。
預け先の種類とそれぞれの特徴とは
保育園といっても実はいくつか種類があります。
●認可保育園:公立と私立があり、児童福祉法で定められた国の基準をクリアしていることが認められた保育園です。
●認可外保育施設:無認可保育園もこの認可外保育施設に入ります。施設ごとに保育料や保育内容が変わります。
●認証保育所:東京都独自の保育制度で、すべての認証保育所で0歳児から預けられるなど特徴があります。ほかの市区町村でも独自の保育所制度を設けていることがあります。
●認定こども園:幼稚園に保育園の機能を合わせた施設です。
働くママを応援してくれる制度を活用しよう
育児・介護休業法では、子どもの小学校入学までは時間外労働・深夜業の制限、子の看護休暇を取得することができます。また、3歳までの子どもを育てる就業者は短時間勤務や所定外労働(残業)の制限も事業主に求めることができます。
とくに、子の看護休暇は有給休暇とは別に1年間で5日まで取得でき、病気の看病だけでなく健康診断や予防接種のためにも利用できます。どれも自ら事業主に申請しなければ利用することができませんので、しっかりと制度の内容と職場の就業規則を確認しておきましょう。
復帰後も円滑に仕事ができるように
育休中も同僚と仲よく職場の状況をチェック
たとえば、気心の知れた同僚などを誘って話す機会を設け、職場の雰囲気をそれとなく聞き出しておくと、なんとなく職場の現状がイメージできます。赤ちゃんのお披露目会などと称し、自宅に数人同僚を招いて親睦を深めておくのもおすすめです。
実際に赤ちゃんに会うことで、ママが看護休暇や短時間勤務をすることへの理解も深まります。理解者を多くしておくことで、働きやすさがアップしますよ。
職場の上司に事前に連絡をとり相談する
国の制度はママに利用の権利はありますが義務はありません。逆に事業主は就業者に申請されれば制度に従う義務があります。そのなかで、ママがどんなことができて、どんなことができないのか、それによってどの制度を利用したいかを伝えておきましょう。
その際、ママが楽をするためではなく、なぜ必要なのかをしっかり説明できるようにしておきます。忙しい職場では、時短勤務や看護休暇を頻繁に取ることを快く思わない雰囲気もあるようです。
現実には上司の裁量次第ということもありますので、上司の考えを聞くためにも話し合いは大事ですね。
育児の合間をみて必要な資格取得を
キャリアアップにもなる資格を選べば、仕事の幅も広がります。現在の仕事に関連した資格を取っておくとよいですね。
ただし、出産直後は寝る間もないほど育児に追われる日々が予想されますので、赤ちゃんがまとめて寝てくれるようになる産後半年から1年までの間に勉強したママが多いようです。
しっかりとやり遂げるためには、計画的に資格取得までのスケジュールを立てることが必要かもしれませんね。
家族の協力をえてサポート体制を見直す
家事分担でパパから協力をえる
共働きであれば、やらなければいけない家事と育児の多くはママが引き受けているのではないでしょうか。ですが、パパのいい分を聞いてみると「けっこうやってるよ」というとんちんかんな答えが返ってきたりします。
男性は「いわれなければ分からない」傾向が強く、家事や育児もママがいわないから手伝いが必要ないと思いがちです。さらに、ママが「手伝って」といっただけでは真意は通じません。なにをどうしてほしいかをきちんと説明し協力してもらいましょう。