非正規社員で働くワーキングマザーも!時短切れ前に働き方を見直そう
働くママが増えている近年、仕事と家事育児を両立できる働き方としてフレックスタイムや時短勤務が注目を集めています。しかし、時短勤務などが利用できない場合はパートや派遣社員などの非正規社員で働くことを検討する必要があるかもしれません。今回は非正規社員で働くメリットや注意点などを紹介します。
時短切れ後の働き方に悩むワーキングマザー
時短勤務の期限は子どもが3歳になるまで
正式には「育児のための所定労働時間短縮の措置」といわれるもので、「所定労働時間が1日6時間以上」「日雇いではない」といった条件を満たしていれば時短勤務の措置を受けることが可能です。
ただし、措置を受けられるのは「3歳未満の子どもの育児をしている労働者」ですので、会社が独自規定を設けていない限り、時短勤務の期限は子どもが3歳になるまでとなります。
1歳や2歳のころに比べると手がかからなくなることが多いとはいえ、フルタイムに切り替わると負担が大きいと感じるのではないでしょうか。
時短勤務の間も大変なことがたくさん
しかし実際は、時短勤務の間は昇級や昇進がなかったり、給与が減ったりするなどのデメリットがあります。キャリアが止まってしまう、モチベーションが上がらないなど、仕事のやりがいを感じられなくなるママも多いようです。
また、時短勤務とはいえ正社員であれば求められる責任はフルタイムのときと大きな違いはありません。短い時間でミスなく仕事を終わらせなくてはならないというプレッシャーが大きいようです。
さらに、「正社員なのに残業をせずに帰ってしまう」など反感を持たれることも多く、決して「楽」とはいえないようです。
非正規社員もワーキングマザーの選択肢
また、保育園の役員になってしまったり、子どもが習い事を始めたりするとフルタイム勤務に負担を感じるかもしれません。体力的に仕事と家事育児の両立ができないと感じるママもいるようです。
そんなママたちが非正規社員を選択する理由として、「家事や育児の両立がしやすい」「自分の都合に合わせやすい」ということがあげられます。
フルタイム正社員で働くのが難しいと感じる場合は、非正規社員で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
非正規社員として働くメリットとデメリット
正社員と非正規社員の違い
一方、非正規社員はパートやアルバイト、契約社員、派遣社員などがあります。雇用形態によって「勤務時間が短い」「勤務日数が少ない」「雇用期間が定められている」「間接雇用である」といった違いがあるのが特徴です。
正社員は雇用が安定しているほか、福利厚生や賞与、退職金といった制度が充実しています。責任のある仕事ができるため、やりがいを感じながら安定して働けるのがメリットです。
しかし、残業や転勤をしなくてはならないことがあるといったデメリットもあります。
派遣社員や契約社員のメリットとデメリット
派遣社員は派遣会社に登録したあと派遣先で就労するというスタイルで、就労先の会社と雇用関係がありません。子どもの成長やライフスタイルに合わせて就労先を選ぶことができるため、派遣で働いているママは多いようです。
契約社員は1カ月、半年、1年などの期限つきで会社と雇用契約を結ぶ働き方で、勤務している会社の社会保険を利用することができます。雇用期間が定められていますが、準社員として扱われることが多いようです。
いずれも、正社員より給与が少なく雇用が不安定なのがデメリットです。特に派遣社員は時給制であることがほとんどなので注意が必要です。
パートタイムで働くメリットとデメリット
シフト制の仕事であれば子どもの行事や通院などに合わせて休みを取るなど、時間に融通が利くといったメリットがあります。掛け持ちがしやすいのも魅力ですね。
ただし、パートタイムは時給制なので働く時間が短いと収入が少なくなります。福利厚生が受けられない、賞与がないか、あっても寸志程度で派遣社員などに比べると待遇面のデメリットが大きいようです。
また、パートは責任がある仕事を任せてもらえないことが多いため、やりがいを感じにくいというママもいます。
非正規社員を選ぶなら知っておきたいこと
非正規社員でも産休や育休は取れる
ただし、育休は「同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること」「子どもが1歳6カ月に達する日までに、労働契約の期間が満了することが明らかでないこと」などの条件があるため注意が必要です。
産休は出産前に取得できる「産前休業」と、出産後の取得が義務付けられている「産後休業」の二つがあります。産前休業は出産を予定しているママが請求した場合、会社は拒否することができません。
また、産後休業は「就労させてはならない期間」ですので、ママが請求していない場合でも休業となります。