子育て世帯で貯金がなし?子どもと自身の将来を豊かにする一歩を
子育て世帯の場合、おむつやミルクなど日々の出費が増えて思うように貯金ができず、不安に感じていることもあるのではないでしょうか。貯金ができない理由について認識したうえで、子育て世帯が知っておきたい必要な貯金額とその貯め方のポイントについてご紹介します。
子育て世帯が貯金できない理由とは
計画性がなく毎月分の貯金を確保していない
日々、家事や育児に追われているとつい家計管理にまで手が回らないというママも多いですよね。家計管理をしようと思って家計簿を買ったものの、続かずに断念してしまった経験があるママもいるかもしれませんね。
貯金ができていない家庭は、なんとなく支出は把握しているから残った金額を貯金しよう、と考えている家庭が多いようです。しかし、育児にはおむつやミルクに子ども服など思った以上に出費がかさむものです。
これらの出費を把握せずに無計画になんとなく使っていると、貯金分が残らないだけではなく赤字になってしまうこともあるので注意が必要です。
生活にかかるコストが収入に見合っていない
共働き家庭で、子どもが生まれる前はあまり節約を意識せずに生活してきたという家庭もあるでしょう。しかし、子どもが生まれると産休・育休や時短勤務などで世帯収入が減少する傾向にあります。にもかかわらず育児にかかる出費が増えるため、以前と同じような生活をしていると家庭の収支が悪化してしまいます。
今までは貯金ができていたのに、子どもが生まれてからは貯金ができなくなったという場合は、収入に対して生活水準が高すぎないか、一度見直してみる必要があるかもしれませんよ。
出産費用や住宅購入などによる支出が多い
結婚式や新婚旅行などの結婚費用で貯金を使ったあと、子どもが生まれるまでの期間はいわゆる「貯め時」といわれています。しかし、結婚後あまり時間が経たずに子どもを授かった場合などは、十分な貯金ができる前に出産費用などの大きな出費をすることになります。
さらには家族が増えたことで車や家が手狭になったと感じ、車の買い替えや住宅の購入を検討する家庭も増えてきます。
このように子育て世帯は日々の出費が増えるだけではなく、大きな買い物も増えることから貯金ができなくなることがあります。
子育て世帯が貯めておきたい目的別貯金内容
苦労しないために「子どもの教育資金」
子どもが小さいうちは保育園や幼稚園の費用のみで、あまり教育資金はかからないかもしれません。しかし、大学まで進学を予定している場合、1人あたり1,000万円以上の教育費がかかるといわれています。
教育費が増え始めるのは高校入学以降で、大学入学前後がピークとなります。まだまだ先のことではありますがかかる費用も大きくなるため、子どもが小さいうちから計画的に貯金を始めていくことが重要になります。
児童手当を教育費として貯金に充てたり、学資保険に加入したりといった方法で教育資金を確保している家庭が多いようですよ。
先行きが不安「老後や病気、災害への備え」
病気や災害への備えについては、貯金以外にも保険に入ることである程度まかなうこともできます。とはいえ、必要以上の保険に加入することも日々の家計を圧迫することになり兼ねないので、注意が必要ですね。
老後資金については、明確にいくらあれば安心という金額があるわけではありません。老後資金までは貯金ができないという場合は、まずは教育費を貯めることを優先しながらも、収入を増やす努力や生活費を抑える工夫だけでもしておくとよいですよ。
目標の設定を「家電の買い替えや旅行など」
そこで、もう少し短期的な目標を設定してお金を貯めることを意識してみるとよいでしょう。例えば古くなった家電の故障などに備えて貯金をしておくことで、急に家電が壊れて買い替えが必要となり、計画外の出費で家計が苦しくなることを避けることができます。
ほかにも日々の節約や貯金のご褒美として、「年に一度は家族旅行に行く」などと目標を決めたうえでお金を準備しておいてもよいでしょう。
老後資金まで考えるとなると、貯金生活は長く続きます。息切れしないためにも、旅行などのレジャーにかけるお金も大切にしたいですね。
貯金なしを脱却!今からできる貯金の始め方
家計管理で収支を把握することから始めよう
そのためには毎月の収入がどのくらいで、月にいくらの出費があるのかを把握する必要があります。すべての出費を細かく家計簿に書き出す必要はありません。まずは食費や日用品、そのほかなどと大まかに項目分けをして、どのくらい出費があるのかを把握しましょう。最近ではスマホで家計簿アプリが多くあるので、自分に合ったものを探してみるとよいでしょう。
また、今現在家庭の貯金がどのくらいあるのか、貯金の目標額をいくらに設定してそのためには毎月どのくらい貯金をする必要があるのかについても夫婦で話し合うことが大切ですよ。