貯金なしの世帯はどれくらいいる?数字でみる世帯の貯金事情と貯め方
いざというときを考えて貯金をしたいと思いつつ、「なかなか思うように貯まらない…」と頭を抱える子育て世帯は多いですね。そこで今回は、ママたちが気になる子育て世帯の貯金事情をご紹介します。家計を見直して貯金を増やす方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
貯金なし世帯の割合や貯金の状況と目標金額
貯金なしの世帯は全体の3割を超える
その調査によると、夫婦を含めた家族が2人以上いる世帯に貯金額を聞いたところ、30代夫婦で「なし」と回答したのは33.7%、なんと約3割を超えました。また20代や40代で「なし」と回答した割合も3割を超え、多くの子育て世代で貯金ができていないことがわかりました。
別の調査では、収入が低いほど貯金なしの世帯が多いこともわかっています。ただ、収入が多ければ貯金をしているという訳でもなく、年収1,000万円以上の世帯でも貯金なしが一定数みられたようです。
貯金あり世帯の平均額
調査結果では30代夫婦の貯金額の平均値は約470万円でした。「うちはこんなにない…」と肩を落とすママもいるかもしれませんが、これはあくまで平均値。極端に貯金額が多い世帯があればつり上がってしまいます。
そのため平均値は実態に即した貯金額とはいいにくく、現実的な数値は一般的に中央値で読み取ります。30代夫婦の貯金額の中央値は、約200万円です。
貯金額の平均約470万円と中央値約200万円、そして3割を超える貯金ゼロ世帯。世帯により差があることわかります。
収入2割ほどの貯金を金額の目安に
とはいえ、現在貯金のない世帯がいきなり高い目標を掲げても、途中で挫折してしまうかもしれません。一般的に貯金額はいくらくらいがよいのでしょうか。
家庭の収入や支出にもよりますが、子どもが小さいうちは収入の約2割を目安に貯金できるとよいですね。2割がきついようなら減らす、もう少しいけそうなら増やして、自分たちのベストな金額を見つけてください。
また支出は生活スタイルによって変化するので、下の子ができたり上の子が小学校に通い始めたりしたときは、貯金額を見直すタイミングにしてください。
貯金なしの世帯でお金が貯まらない原因
出産を機に収入が減り子どもにお金がかかる
例えば子ども用品を購入したり、保育費や教育費がかさんだり、また住居や車が手狭になって広い家に引っ越したり車を買い替えたりします。
収入面でも貯金が難しくなる世帯が多くなります。子どもが生まれると、それまでフルタイムで働いていたママ(あるいはパパ)が時短勤務になったり仕事を辞めたりして収入が減る世帯が多くなるようです。
支出の増加と収入の減少、こうした理由から子育て中はどうしても貯金が難しい世帯が増える傾向にあるのです。
家や車のローンを支払っている
大きな買い物をするとき、ローンを組む世帯は多いです。するとどうしても毎月の返済額が負担になり、貯金どころではなくなることもあるようです。
家のローンは数十年にわたって支払うため、家計を圧迫しがちです。余裕をもってローンを組んだつもりがいざローンが始まってみると「つらい…」と思ってしまうことも珍しくありません。
車のローンは家のローンより返済額は少ないですが、維持費がかさみがちです。大きな車に乗り換えた場合、ガソリン代や税金、保険料などはそれまでより増えることが多く、出費がかさんでしまうのです。
奨学金を返済している
ある調査でカップルに奨学金について聞いたところ「奨学金の返済が結婚に支障を与える」と感じた割合は約3割だったことがわかりました。本来奨学金は借りた本人が返済すべきで、できれば結婚前に済ませておきたいところです。
奨学金があることがわかっていて結婚をした夫婦は、返済しながら結婚生活をすることになります。
奨学金を返し終わらないまま子育てが始まると、返済は少なからず負担となります。金額によっては家計に大きく響いて、貯金が難しい理由の一つになるのです。
お金を貯めるための家計の見直し
毎月の収支を把握し無駄を省く
まずは無駄を省くため毎月の支出を把握しましょう。ママによっては独身時代の感覚で無意識に必要のない支出を続けているケースもあるようなので、改めて確認することは大切です。
毎月の支出を確認するには家計簿が最適です。最近では使いやすい家計簿アプリも増えたので、ママに合った方法で記録していきましょう。
家計簿で支出を「見える化」したら、次に理想の支出を考えて比較します。すると何が無駄な支出かがわかってくるので、削減がしやすくなりますよ。無駄なお金を見つけて、貯金に回しましょう。