幼児教育の大切さとは?種類と特徴から考える親子で大事にしたいこと
ママのお世話が必要だった赤ちゃん時代が終わりに近づいてくると、言葉を理解したり、自主性が出てきたりするようになりますね。そうなってくると、「幼児教育」に興味が出てくるママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、幼児教育とはどういうものなのかを解説していきます。
幼児教育ってどういうものなの?
幼児期である6歳までの教育が大事
ひとことで「幼児期」といっても、各年齢で発達に大きな差があります。1~2歳は、歩き始めて外の世界を知ることで徐々に「自我」を形成し始め、「イヤイヤ期」を迎えるころです。3~4歳ではまわりのお友だちとのかかわりが増え、社会性を身につけ始めます。
そして5~6歳では言語能力や運動能力が発達し、コミュニケーション能力も高まります。幼児期には大脳神経系の約80%が出来上がるとされていて、生涯の人格や能力の基礎をつくる時期といえるでしょう。
「幼児教育」と「早期教育」の違い
【幼児教育】
幼児に対する教育すべてを総称したものです。生涯にわたる学習の基礎をつくること、「後伸びする力」を培うことを重視します。幼稚園や保育所、家庭、地域社会など、幼児の生活全般における教育をいいます。
【早期教育】
小学校に入る前から、先取りして教育を取り入れる方法で、場合によっては「乳児期」から英才教育を始める家庭もあります。おもに小学校受験などを念頭において、知識を習得したり、運動や芸術を学んだりします。
幼児教育は生涯の学習の基礎を育てること、早期教育はお受験のために学習すること、というように目的が違っているのです。
幼児期の学びが大切な理由
幼児期にいくら勉強ができたとしても、わがままだったり、いじわるだったり、怒りっぽかったりなど、社会性に欠けるような性格だと、バランスの悪い状態で成長していくことになりかねません。
一昔前は資格や成績だけで評価されることもありましたが、今後はそれも変わっていくような流れになってきています。2021年から、大学受験でのセンター試験が廃止され「思考力・判断力・表現力」を中心に評価されるように変わっていくそうです。
幼児教育の種類とそれぞれの特徴は?
幼稚園・保育園・認定こども園での教育
一方保育園では、子どもの気持ちに寄り添いながら、愛情を持って育てることに重きを置いています。生活の基盤になる部分を、時間をかけて身につけていきます。
幼稚園では「教育」、保育園では「保育」というイメージを持っているママも多いと思います。しかし最近では、幼稚園でも延長保育があったり、保育園でも読み書きを学んだりなど、違いがなくなってきている傾向にあります。また、幼稚園と保育園のよいところをあわせ持った「認定こども園」も増えてきています。
体操やピアノなどの習い事
スポーツ系の習い事では、身体能力を高めることで精神的にも鍛えられることがメリットといえます。またチームプレイをする中で協調性や忍耐力も培われるでしょう。
文化系の習い事では、ピアノが脳科学的にもよいとされてメディアでもよく取り上げられていますね。幼児期に始めることで絶対音感を習得できる可能性があるほか、集中力や記憶力も高まるとされています。
幼児期の習い事は子どものやる気を見ながらすすめる必要があります。イヤイヤやったり飽きたりしていないか注意してみてくださいね。
学習に重点をおいた幼児教室
お友だちと一緒に通うことで競争心が生まれて伸びる子どももいますし、一人の方が集中できるという子どももいると思います。大切なのは子どもに合った環境の教室に通うことです。
また、多くの幼児教室では自宅でおこなう「宿題」が出されます。先生に任せきりではなく、ママも子どもと一緒に学ぶ時間を作る必要があるでしょう。就学前に読み書き計算ができていると、自信を持って小学校の授業に臨めるかもしれませんね。