褒めることは子どもの教育に必要!子どもを伸ばす褒め方と注意点
子どもを褒めて育てたいと考えていても、どのように声かけすればよいのかわからないと感じているママは少なくないようです。褒めて育てることは、本当に難しいですよね。そこで、子育てで褒めることの大切さと、子どもによい褒め方や注意点についてご紹介します。
子どもにとって褒める教育が必要な理由
子どもの自己肯定感を高める
自己肯定感とは、周りの人との関わりの中で「自分は大切な存在だ」と心から感じることをいいます。ママやパパなど周りの人からの愛情をたっぷり感じて日々を生活することで、自己肯定感が高まっていくのです。
自己肯定感の高い子どもは自分の感情をコントロールできて、自分以外の人を大切にすることができます。物事への取り組みも意欲的で、たとえうまくいかなくてもそのまま受け入れてさらに努力するチャレンジ精神が旺盛です。
自信がついてやる気が育つ
子どもはママやパパから認められることで愛されていると感じ、前向きな気持ちになっていくものです。褒めることは子どもの存在を認めることと同じであり、認められていると感じる安心感が自信となって物事に前向きに取り組もうとする気持ちに繋がっていきます。
人は褒められると脳の前頭前野で気持ちよさを感じ、脳が活発に働き始めるようです。記憶力や思考力、感情のコントロールなどを司る前頭前野が活性化することで、さらに頑張ろうとする意欲が湧いてきます。
親子の信頼関係が強くなる
ママにとっても、子どもを叱っている自分よりも温かな言葉をかけている自分の方が好ましく感じられますよね。長所や頑張っているところを見つけようとすると、顔が自然にほころんで子どもを温かく見守ることができるでしょう。
褒めるためには、子どもの行動をしっかり見ていなければできません。親子の信頼関係を強くするためにも我が子を温かく見守り、褒める努力をしていきましょう。
子どもの可能性を伸ばす褒め方のポイント
子どもの気持ちに共感して受け止める
ですから子どもの気持ちを受け止め、共感してから言葉をかけるとよいようです。褒める前に「上手に靴を揃えられるようになったけど、今はどんな気持ちかな?」などと聞いてみるのもよいですよ。
もし「簡単だったよ!」と答えたら「簡単にできたんだね」と受け止めればよいでしょう。「ママ、ぼくは頑張ったんだよ!」と言ってくるときは認めてもらいたいときですから、愛情ある言葉をたっぷりかけてくださいね。
失敗したときも努力を認める
結果を評価するだけではなくどれだけ頑張ったかを認めることで、子どもの自己肯定感は高まっていくのです。
我が子が失敗をすると、つい責めるような言葉を言いたくなってしまいますよね。子育てに一生懸命なママやパパほど、我が子への期待の大きさから厳しい言葉になってしまいます。
うまくいかないようなときでも「諦めずに努力してすごいぞ!」「この次は上手にできるようになるかもしれないよ」などと声かけできる親でいたいですよね。
ささいなことは感謝の気持ちを一緒に伝える
遊んでいたおもちゃをひとりでお片付けできたときや、お手伝いをしたときには「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。お着替えや食事など日常生活で「できて当たり前」と思うようなことでも、感謝の気持ちで我が子の行動を見つめ直してみてください。
子どもは、たとえ小さな出来事でもママやパパから温かな言葉や感謝の言葉をかけられることは嬉しいものです。いつも自分のことを見てくれているという安心感から自信が生まれ、また頑張ろうという意欲が湧いてくるでしょう。
子どもを褒めるとき気をつけたいこと
子どもの成長に合わせて褒め方にも変化を
2歳ごろまでは、どんなに小さなことでもとにかく褒めましょう。少し大げさに感じるような褒め方でも構いません。時間が経ってからでは伝わりにくいので、すぐに褒めることが大切です。
言葉を理解し始める3歳児には、具体的に褒めるとよいでしょう。「脱いだ靴を自分で揃えられてえらいね!」などと褒めることで、この次も挑戦しようとする意欲に繋がります。
4~5歳になると、周りの人の気持ちが理解できるようになります。表面的な言葉を見抜くようになるので、本音で関わることが大切です。