子どもが空手教室へ通うには?教室の探し方とメリットデメリット
子どもの習い事の中で空手の人気が高まってきています。さまざまな教室がありますが、どのようなポイントをチェックして選べばよいのでしょうか。この記事では、自分の子どもに合った空手教室の選び方だけでなく、子どもが空手を習うことのメリットデメリットもあわせてご紹介します。
子どもが空手を始める前に知りたいこと
空手は何歳ころから習うのがベスト?
空手では、型や技などを教わります。その大半は、腕と足を同時に動かしたり、足の動きが複雑だったりと、年齢が小さすぎる子どもには難しい部分もあります。
そのため、ママや先生の言っていることが分かり、複雑な体の動きをしてもバランスが取れやすい5歳ごろから始めるのがおすすめです。年齢が小さすぎると、できないことが多すぎて空手の楽しさを感じる前にイヤになってしまうかもしれません。
空手を習うなら、5歳ごろを目安にしましょう。
空手教室の平均的な月謝と道具代
それ以外にも道着代やサポーター代なども必要です。道着は、市販のものと道場指定のものがありますが、相場は10,000円程度です。サポーターは組手の稽古で使用し、手足セットで4,000~6,000円程度でしょう。
ほかにも、試合に参加するための費用やその交通費など、さまざまな費用がかかってくるので、事前に準備しておくと安心です。また、スポーツ保険や昇級審査代も必要になるので覚えておきましょう。
流派や競技形式がたくさんあるのでチェック
伝統派空手は「寸止め」を基本としており、礼節や哲学を重視します。フルコンタクト空手は、直接打撃をルールとし、組手競技を行います。防具などはつけずに素手で急所以外を狙い勝敗を決めます。
防具つき空手は、防具をつけて競技を行い直接打撃します。
中でも実践に向いているのはフルコンタクト空手です。男の子のママはフルコンタクト空手を習うように勧めることが多いようです。女の子におすすめなのは、寸止めでケガのリスクが少ない伝統派空手です。
空手は武道なのでケガのリスクはありますが、流血や骨折は少なく、その多くはねんざです。応急処置を覚えておくとよいでしょう。
空手を習うことのメリットとデメリット
礼儀作法や挨拶の習慣が身につく
練習が始まる前や終わったあとはもちろん、お礼を言う場面などでの挨拶もしっかり声を出して行います。特に空手では挨拶は重要と考え、大きな声での挨拶を何度も練習します。
これは、先輩後輩という上下関係がはっきりしているためであって、先輩である先生などに敬意を表すという意味で必要なことと考えられています。習い始めたばかりの子どもでもすぐにできることの一つといえます。
挨拶は大人になっても大切なことなので、空手を通して子どもに覚えてもらいたいと考えるママが多いのでしょう。
体力がついて丈夫になる
特に組手を行う流派の場合は、相当な運動量になります。その稽古を何度も繰り返し行うことで、体力だけでなく、精神面を鍛えることもできるでしょう。
子どもの年齢が小さいうちは、反復練習をしながら、休憩をはさむことが多いですが、年齢が大きくなると空手の稽古は相当キツいものであるといえます。稽古の時間を耐えられるだけの体力や精神力が身につくことに期待ができます。
また、空手の稽古は道着と素足で行います。季節を問わず同じ格好で行うので、寒さにも負けない丈夫な体に育ってくれる可能性もあります。まさに心技体を鍛えるスポーツといえるでしょう。
ケガをする心配がある
普段の練習では、大人が相手になることが多いので、ケガをする心配はあまりありません。しかし、大会などでは、同じレベルの子ども同士が試合を行うので、寸止めを基本とする伝統派空手でも、ケガをする可能性が高くなります。
素手で行うため、打ち身や突き指、ねんざといった種類のケガが多くなります。直接打撃をするフルコンタクト空手では、よりケガをするリスクは高まるでしょう。
しかし、サッカーやバスケットボール、柔道といったスポーツよりはケガをするリスクは低いといえます。空手で多い打ち身、突き指、ねんざの応急処置を覚えておくと安心です。
我が子に合った空手教室の探し方と選び方
通いやすい距離と練習頻度の教室を探そう
また、練習頻度は子どもの普段の生活と照らし合わせて考える必要があります。週に何度も練習のある教室の場合、空手の上達も早く、練習頻度が少ない道場の子どもよりも早く上達してくれる可能性もあります。
週に何度も練習のある教室で、どんどん上達していくことが子どものモチベーションになるケースと、負担に感じてしまうケースがあります。自分の子どもに合っている教室を探すことができるとよいですね。