子どもの熱中症はお風呂でも起こる!その対策や注意点を紹介
子どもが熱中症にならないように、室温を調整したり水分補給をさせたりしているママも多いですよね。子どもの熱中症はお風呂でも起こるのを知っていますか?見落としがちなお風呂での熱中症ですが、熱中症にならないような対策や注意点をご紹介します。熱中症にならないように元気で過ごしましょう。
熱中症とお風呂について知っておきたいこと
子どもが熱中症になりやすいのはなぜ?
体温が高くなったときに、汗をかいて熱を放出させて体温を下げられればよいのですが、子どもは汗をかく能力も低いため、体の中に熱がこもって熱中症になりやすいといわれています。ですから、ママが子どもの状態を確認する必要があるのですね。
また、乳幼児は水分を大量に必要とするのですが、自分で水分補給をすることも体温調節することもできませんから、さらに熱中症のリスクが高くなるのです。ママがこまめに水分を与えて、室温を適温にするなど調節することが大切なのです。
熱中症はお風呂でもなるの?
お風呂は窓を閉め切って入ることが多く、高温多湿になりやすい場所です。入浴したら暑いですから、体温を下げようとして大量に汗をかきますが、湿度も高いですから体内の熱を蒸散できずに熱はこもったままになりやすいのです。
汗をかいても体温が下がらないと、次は血管を広げることで体温を下げようとします。血管が拡張することによって末梢まで血液が行くようになると、その分脳への血流が少なくなり、頭がぼーっとしてしまうこともあります。入浴前に水分補給をしておかなければ、より熱中症の危険性は高くなるでしょう。
熱中症後でもお風呂は入ってもよいの?
熱中症になったら、頭痛がしたり、だるかったり、吐き気がしたりなどの症状が続くこともあります。ただし、子どもはこの状態になっても自分で説明することは難しいかもしれません。
本当に状態が落ち着いたのかの判断も難しいですし、お風呂は熱中症を発症しやすい環境ですから再発する可能性も高くなります。熱中症になったら、その日はお風呂に入ることはやめておいた方が安心ですね。
体に熱がこもっているからと、体を冷やすために水風呂に入れるのもやめた方がよいですよ。急激に体温を下げるのも危険です。
お風呂で熱中症にならないための対策とは
お風呂に入る前に水分補給を十分に行う
そのため、お風呂に入ったら大量に汗をかくことを前提にして、入浴前はきちんと水分補給をしておきましょう。もちろん、お風呂に入った後の水分補給も大切ですよ。ママが意識して子どもに水分を摂らせてあげたいですね。
このときに飲む水分は甘いジュースなどは避けた方がよいでしょう。麦茶やお番茶が飲めるようになっていれば、それらでこまめに水分補給をしましょう。一度に大量にがぶ飲みすると胃腸に負担がかかることもありますから、少しずつ水分補給をするようにしましょう。
お風呂の温度や入浴時間を知っておこう
子どもの場合は、暑い季節である夏は38~39℃、寒い冬は40℃ぐらいが理想のお風呂の温度だといわれています。大人がこの温度のお湯に入ると「ぬるい」と感じるぐらいですね。
長時間お湯に入るとのぼせてしまいますから、湯船に浸かる時間は5分程度がよいでしょう。適温のお湯にサッと入るのが子どもには負担が少なそうです。
お風呂に入って遊ぶのが楽しいからと、つい長い時間お風呂に入ってしまい、のぼせないように気をつけましょう。
お風呂上がりはクーラーでなく扇風機で涼む
暑いだろうとクーラーで急激に冷やすと汗腺が閉じてしまい、汗が外に出にくくなります。汗が蒸発することで皮膚の温度を下げますから、汗が出ないと体の温度を下げることができず、体に熱がこもってしまうかもしれません。そうなると熱中症や寝付きが悪くなる可能性がありますね。
お風呂上がりに子どもの体温を下げたいママは、扇風機やうちわであおぐとよいですよ。子どもの首筋や脇の下をあおぐと効果的です。暑いと思っている子どもには、風を感じられて気持ちよいですよね。
お風呂での熱中症予防で注意すること
入浴後は脱水に気をつけよう
何もしていなくても水分が失われるのですから、お風呂に入ったらさらに体内の水分が減り、脱水状態になるリスクが高くなるのです。子どもの発汗量は個人差がありますが、入浴後には200mlほどの水分を補給した方がよいようですよ。
入浴後に、おっしこの量が減っていないか、唇が乾燥していないか、泣いているときに涙が出ているか、などを気をつけて観察していましょう。これらの状態が見られたら、脱水状態になっている可能性がありますので、気をつけましょう。