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乳児の耳掃除はどうすればいい?耳掃除のやり方や耳の病気

乳児の耳掃除はどうすればいい?耳掃除のやり方や耳の病気

赤ちゃんの耳の穴は、大人のそれよりもずっと小さくてよく見えません。さらに掃除しようとしても、赤ちゃんが動いた弾みに耳の中を突いてしまいそうで、掃除しにくいと感じているママも多いと思います。そこで今回は、赤ちゃんの耳掃除の仕方や耳の病気などについてお話ししたいと思います。

乳児の耳垢ってどんなもの?

耳垢って何のためにあるの?

耳垢とは、外耳道(耳の穴から鼓膜までの部分)に溜まる垢のことを指します。耳の穴にある分泌腺から出た物質に、新陳代謝により剥がれた表皮や毛、ゴミなどが混じりあってできています。

耳垢はただの汚れだと思いがちですが、実は次の役割があります。

・表皮が薄くデリケートな外耳道および鼓膜を、乾燥や刺激から保護する。
・耳垢の匂いやその成分には虫よけ効果がある。
・抗菌および抗真菌の効果があり、耳の中で細菌が繁殖するのを防止する。

皆さんが何気なく掃除して捨てていた耳垢に、こんな働きがあるとは驚きですよね。このように耳垢は綺麗に取り除かず、ある程度外耳道の中に残しておく方が健康にはよいのです。


赤ちゃんは耳垢がたまりやすい

乳児期の赤ちゃんは大人に比べ、耳垢が溜まりやすいのが特徴です。新陳代謝が活発なため、耳の周りや耳の中にも汗をかくので皮脂が溜まりやすく、その皮脂に空気中のゴミが混ざり耳垢ができやすいのです。

さらに寝ている体勢が多いため、口からこぼれたミルクやよだれが耳穴についてしまい、耳垢の原因となることもあります。

赤ちゃんの耳穴は小さいので、耳垢が溜まると耳穴をふさいでしまうことも多々あります。時折、耳穴がふさがっていないかチェックするように心がけましょう。

赤ちゃんの外耳道は大人のそれよりも短く、約2cmぐらいの長さしかないのが一般的です。耳穴から鼓膜までの距離が短いため、赤ちゃんの耳は大変デリケート。お手入れをする際にはくれぐれも注意しましょう。

耳垢は湿型と乾型の2種類ある

耳垢と一言で言っても、実は二種類に分けられるのをご存知ですか?

【湿型耳垢】
水分を含み、べったりとした質感の耳垢。日本人の約2割はこのタイプ。新生児期、乳児期の赤ちゃんはこのタイプが主流。ちなみに欧米人の9割も湿型だと言われます。

【乾型耳垢】
さらっと乾燥したタイプの耳垢。日本人の約8割がこのタイプ。日本人の赤ちゃんの場合、1~2歳になると乾型になっていく子どもが多いと言われます。

耳垢は、本来積極的に掃除をしなくとも、あごなどの動きによって自然に外に排出されます。特に乾型の場合、さらっと動いて落ちやすいために、外耳道に溜まりにくいとされています。それに比べ、湿型タイプは肌に粘着しがちで、乾型タイプよりも溜まりやすいのが特徴です。

耳掃除はどのようにすればいいの?

コツ掴もう!やり方やタイミング

赤ちゃんの耳掃除をするときは、鼓膜までの距離が大人のそれよりも短いのをふまえ、あまり奥まで綿棒を入れないようにしましょう。

耳掃除のコツ
・耳垢がふやけて柔らかくなったお風呂上りに行う。
・赤ちゃんの頭が動かないように、片手で優しく固定する。
・ガーゼで耳穴の周りをふき取る。耳の裏にも汚れが溜まりやすいので忘れずに。
・赤ちゃん向けの綿棒を使い、耳穴の入り口辺りを優しくふき取る。

くれぐれも、綿棒を耳穴に押し込むように掃除しないように気を付けましょう。

お風呂後以外で掃除をするときは、ガーゼを湿らせたり、綿棒にオリーブオイルを含ませたりして優しく撫でるようにふき取るだけにしましょう。あまり強くこすらないよう、力加減に注意してくださいね。

知っておきたい注意点

赤ちゃんの耳掃除をするにあたり、いくつか注意点があるので参考にしてください。

・赤ちゃんが嫌がる時は無理にしないようにしましょう。「耳掃除が怖いもの」になってしまうと以後、耳掃除が苦手になるかもしれません。

・毎日しなくても大丈夫です。多くとも1週間に1度でも十分なぐらいです。

・耳垢を無理に取ろうとしないように気を付けましょう。外耳道の皮膚はとても薄くてデリケートです。綿棒との摩擦によって皮膚を傷めてしまうことがあります。

・綿棒を奥まで入れないように心がけましょう。取ろうとした耳垢が奥まで押し込まれてしまい、自然に落ちるはずのものも出なくくなってしまいます。また、間違って綿棒で鼓膜を傷つけてしまう危険性もあります。

耳鼻科に行ったほうがいいの?

自宅でママが赤ちゃんの耳掃除をするのもよいですが、掃除のために耳鼻科に行くのも一案です。医者に赤ちゃんの耳の状態もチェックしてもらえますし、医療保険の対象になっているので、自己負担金も少なく3割負担で済みます。

耳掃除だけで耳鼻科に連れていくのは気が引けるママもいるかもしれませんが、耳掃除をきちんとした「診療項目」の1つとして掲げている耳鼻科もあるぐらいなので、安心して連れていってください。耳垢が詰まった状態を医療用語では「耳垢栓塞症」と呼び、きちんとした治療対象となっています。

耳鼻科には専用医療機具もありますし、何より専門医に掃除してもらえれば、ママが誤って赤ちゃんの耳を傷つけてしまう心配もないのでおすすめです。

活用して簡単にケア!耳掃除グッズ

赤ちゃんサイズのベビー綿棒

乳児期は湿型耳垢のため、掃除の際は硬い耳かきではなく綿棒が最適です。ただし赤ちゃんの耳穴は小さいので、大人用の綿棒はおすすめできません。

赤ちゃんサイズの綿棒が売っているので、そちらを利用するようにしましょう。先の小回りが利き、耳穴の掃除だけではなくおへそや鼻穴の掃除にもぴったりなのでおすすめです。

掃除の際は、ベビー綿棒にベビーオイルを含ませて使うと、皮膚への刺激が少なくふき取りやすいです。最初からオイルが含ませてある個装タイプのベビー綿棒もあるので、それを利用してもよいでしょう。

個装タイプは衛生面も安心ですし、持ち運びにも便利なのでおすすめです。ベビー綿棒は細くつい奥まで突いてしまいがちなので、くれぐれも注意するようにしましょう。

耳垢をくっつけて取る!粘着綿棒

耳穴の入り口に大きな耳垢が見えたので、綿棒で取ろうとしたら、逆に奥に入ってしまったという経験はありませんか?粘着綿棒ならそんなトラブルもなく、簡単に耳垢が取れますよ。

その名の通り、綿球部分に肌に優しい接着剤が付いており、そこに耳垢がくっついて取れるようになっています。使い方としては、こすらずにそっと当てるように転がして使うのがコツです。

ただ、これはあまり湿型耳垢には向いておらず、乾型耳垢に向いています。

そのほかの使い方としては、赤ちゃんの握りしめた手のひらに溜まった垢や足の指の間に溜まったホコリなどを取るのにも便利です。

粘着力がそこそこあるので、間違って赤ちゃんの髪の毛がくっつかないように気をつけましょう。

ライト付きも!赤ちゃん用耳かき

赤ちゃんの耳穴が小さくて暗くてよく見えない、というママのためにLEDのライト付き耳かきも色々なメーカーから販売されています。外からの光量に関係なく、LEDライトが耳中を明るく照らすので、間違って外耳道を突いてしまうリスクも減らせます。

目ではっきりと確認しながら耳掃除ができるので、ピンポイントで掃除ができ、時間短縮にもつながるので忙しいママにはおすすめです。

赤ちゃん用だけでなく、子どもや大人向けサイズもあるので、購入の際はサイズをきちんと確認してから購入するようにしましょう。

ライトの明るさや色味、先の形状などもメーカーによって違うので、ママと赤ちゃんのニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

こんなときは要注意!セルフチェック!

黒い塊が出てきたとき

初めて赤ちゃんの耳掃除をしていたら黒っぽい耳垢が出てきて、「血の塊?」とびっくりしたママもいるかもしれません。この黒い耳垢は、赤ちゃんがママのお腹にいた時に、羊水中のゴミが赤ちゃんの耳中に蓄積され、黒い塊となって出てきたものです。

新生児にはよく見られるものなので、安心してくださいね。

もし、赤ちゃんの耳奥にあるのが見えても、ママが自分で無理にかきだそうとすると傷つけてしまう恐れがあるため、どうしても気になる場合は、耳鼻科で取ってもらうことをおすすめします。

黒い塊は特に病気である可能性は低いため、心配しすぎないようにしましょう。また無理して取らなくとも、自然に外に出てくるので、それを気長に待ってもよいと思います。

黄色い膿が出ているとき

耳垢がクリーム色っぽい場合は、特に心配は不要ですが、もしも明らかに黄色いドロッとした液体状で匂いがある場合は、耳垢ではなく耳だれと呼ばれる膿かもしれません。

耳がじゅくじゅくしていたり、何か液体が出ていて、赤ちゃんがかゆがっている場合はアトピーや皮膚炎を起こしている可能性もあります。

これらの場合、何らかの原因で赤ちゃんの耳奥で炎症を起こしている可能性がありますので、ママは自己判断せず、できるだけ早く耳鼻科に連れていき、診てもらうようにしましょう。

放置すると感染症になってしまうこともあり、膿が詰まると赤ちゃんの聴力にも影響してくるので注意が必要です。乳児期の赤ちゃんは特に、風邪から耳の炎症を起こすことも多いので気を付けましょう。

耳掃除で出血してしまったとき

ママがどんなに細心の注意を払って赤ちゃんの耳掃除をしていても、赤ちゃんが動いた弾みで手が滑り、耳を傷つけてしまうこともあると思います。

もし、耳掃除で外耳道から出血した場合、どの程度の傷かもわかりにくいので、できるだけ早く耳鼻科に連れていくようにしましょう。出血した量が多い場合、血が耳の中で固まってしまうと赤ちゃんも不快に感じてしまいます。

傷からバイ菌に感染することもあるので、きちんと診察してもらう方が安心です。もし花粉症の季節などで待合室が混みなかなか診察してもらえない場合は、事情を説明すれば優先的に処置してもらえるケースもあります。

耳の周りで目で見える範囲の傷の場合、綿棒で消毒して様子を見るようにしましょう。

気をつけて!赤ちゃんの耳で心配な病気

急な発熱や痛みも!「中耳炎」

子どもが小さいうちは、風邪から中耳炎を起こすことも珍しくありません。ママ友の子も、冬になり風邪を引くと必ずと言ってよいほど中耳炎を起こし、耳鼻科に通っていました。

このように中耳炎は、風邪の菌が耳管を通って耳内部に炎症を起こすことから発生することがほとんどです。

耳からドロッとした半透明の黄色い液体が出ている場合、中耳炎の可能性が高いです。大抵の場合発熱を伴います。

中耳炎を繰り返すようになると、将来的に難聴になる可能性もあるので、早めの処置が必要です。赤ちゃんは中耳炎をよく起こすので、ママは心配しすぎず、速やかに小児科もしくは耳鼻科に連れていくようにしましょう。

大抵の場合、抗生剤や鎮痛剤を処方されるので指示に従うようにしましょう。

耳垢が奥へ押し込まれて起こる「耳垢栓塞」

耳垢栓塞とは、耳垢が栓のようになって耳穴に詰まってしまう症状のことを言います。耳が聞こえにくくなり、耳詰まりで不快感を感じるのが特徴です。

原因としては、外耳炎や耳中にできた湿疹がかさぶたとなり剥がれ詰まった場合なども考えられますが、意外と多いのが、綿棒で耳垢をすくい取れず逆に耳奥に押しやってしまい、塊となって詰まるケースです。

もし、赤ちゃんの耳奥に何か詰まっているような感じがしたら、耳鼻科に連れていくようにしましょう。ママが自力で取ろうとすると悪化してしまうので、いじらないように気を付けて下さい。

耳垢栓塞を防ぐためにも、赤ちゃんの耳掃除の際は、綿棒で耳垢を奥に押し込まないように気を付けることが大切です。

間違った耳掃除で起こる「外耳道炎」

外耳道炎とは、耳かきや爪により耳穴から鼓膜までの外耳道を傷つけてしまい、傷口から細菌が入ることによって炎症を起こす病気です。症状としては、痛みやかゆみ、耳だれなどがあげられます。

一度かかると繰り返して発症してしまう可能性もあるため、きちんと耳鼻科に連れていき処置してもらうことが大切です。

治療としては、外耳道の消毒、抗生剤の服用が主な処置になります。

外耳道炎を防ぐためにも、ママが赤ちゃんの耳掃除をする際はくれぐれも綿棒の扱いに気を付け、赤ちゃんの耳を傷つけないように気を付けて下さい。

どうしても上手に掃除できるか心配な場合は、上にも書いたように、耳鼻科での耳掃除をお願いするようにしましょう。

まとめ

今回は、乳児の耳掃除の仕方や耳の病気についてのお話でしたがいかがでしたか?

ママが不安を感じながら、無理に赤ちゃんの耳掃除を頑張る必要もありません。時には専門医の力を借りて肩の力を抜くことも必要です。

忙しくて耳鼻科に連れていくのも難しいママもいるかもしれませんが、たまに耳掃除を兼ねて耳鼻科へ連れていけば、外耳炎や中耳炎などの疾患を早期発見できるというメリットもありますよ。

我が子には常に清潔でいてほしいと思うのが親心です。しかし耳掃除に関しては、耳垢の利点も考慮し、掃除しすぎには注意しましょう。

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