女性の平均体重や体脂肪率はどのくらい?ママの健康管理に役立てよう
妊娠と出産を経験すると、体型や体質の変化を感じたりしませんか。ママの年代の平均体重や体脂肪率はどのくらいなのでしょうか?平均と比較することで、今のママの状態をきちんと自覚しましょう。ママの健康管理にも役立ちますね。ママ世代の女性の平均体重や体脂肪率についてご紹介します。
女性の平均体重や体脂肪率を知ろう
年代別の女性の平均体重
この平均体重は時代の変化とともに変わるのでしょうか。総務省統計局によると20代女性の平均体重は平成14年では52.1kg、平成24年は51.8kgです。
30代女性の平均体重は平成14年では52.8kg、平成24年では53.5kgと増加しました。40代女性では平成14年の平均体重は54.9kg、平成24年では54.7kgでした。時代による変化は年代により違いがありますね。
年代別の女性の平均体脂肪率
年代別の女性の体脂肪率を挙げてみると、20代女性と30代女性の体脂肪率の標準値は同じで、標準といわれるのが21~34%になります。40代女性の体脂肪率の標準値は22~35%になり、年齢を重ねると少しだけ標準値が多くなるようです。
女性の平均体脂肪率は30%前後といわれています。20~30代よりも40代になると体脂肪率がやや高くなっていますから、40代の方がやや丸みや厚みのある体になっているということですね。
BMI値から自身の体重や肥満度の確認を
BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算することができます。世界の標準がありますが、日本の場合はBMI25以上を肥満としています。日本人の標準体重はBMI22です。
年代別女性の平均BMIは、20~24歳でBMI20.0、25〜29歳、30〜34歳、35〜39歳はいずれもBMI20.2になります。年代による違いはあまりありませんね。これまで挙げてきた数値を参考にして、ママの体重が平均的なのか、肥満度はどのくらいなのかを確認してみましょう。
やせ過ぎや肥満のママは健康に注意しよう
やせ過ぎや肥満は病気のリスクを高める
やせ過ぎの場合は、体温調整がうまくできず免疫力が低下する可能性が高くなります。そのため、風邪をひきやすくなったり、脳疾患を引き起こしたり、ホルモンバランスが乱れたりすることにつながるかもしれません。
また、肥満の場合も病気を招く原因となります。多くの脂肪を支えるために骨や関節に負担がかかり関節障害や骨折を起こしやすくなったり、糖尿病、高血圧症、がん、脂質異常症などの病気も発症しやすくなったりするのです。
女性の場合は月経異常や不妊の原因になる
まず肥満の場合、脳から子宮、卵巣への指令が伝わりにくく、ホルモンが乱れやすくなりますから、卵胞の育ちが悪くなり排卵障害を引き起こすことがあります。着床がしにくくなることや子宮内膜症や子宮筋腫のリスクが増加することもあるのです。
また肥満の女性が妊娠すると、高い確率で妊娠中毒症や高血圧、妊娠糖尿病を発症するともいわれています。
一方、やせ過ぎの場合は月経不順や排卵障害を起こしやすくなるだけでなく、受精卵を着床する環境に十分な栄養を送れずに妊娠しにくくなったり、着床したとしても赤ちゃんを育てるだけの環境が保てない危険性もあります。
子どもの健康にも影響をおよぼすことも
ママが十分に食べないことで赤ちゃんは母体から満足に栄養をもらうことができず、危機を感じて栄養を吸収しやすい体質になり、出産後に生活習慣病のリスクが上がりやすくなることがあります。生まれた子どもが将来妊娠した際に、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などになる可能性もあるのです。
一方、ママが肥満傾向であれば子どもに肥満が遺伝する可能性が高くなりますから、肥満や過食による急激な体重増加にも気をつけたいですね。